近年人気が高まっている京都画壇の日本画家、木島櫻谷

ここ数年の記憶でも

どこかの展覧会で目にした櫻谷作品には印象に残るものが多く

興味を惹かれる画家のひとりだ。

 

 

 

木島櫻谷とは

 16歳の頃、当時京都画壇の大家であった今尾景年に師事

円山四条派の伝統を組んで写生を基本とし、師風を受けて花鳥、

動物画を中心に作品を残した。

一方、儒学について学んでいたことから故事にも通じ

人物画・風景がにも優れた技量を発揮して画域を広げた。

 

 

 

《葡萄栗鼠図》 大正時代

櫻谷が高く評価された動物画

写実的に描かれた柔らかそうな毛並みや、一瞬の動作

動物の愛らしい表情に癒される。

 

 

 

《猛鷲波濤図屏風》(右隻)明治36年(1903)

 

 

 

 

四季の金屏風

柳に桜、燕子花、菊、梅…。

ふりそそぐ光のなか、四季それぞれの花が咲き競う四双の金屏風

この壮麗な連作は大正時代、大阪茶臼山に新築された住友家本邸のために

制作されました。

 

 

 

《雪中梅花》 大正7年

 

この展覧会の目玉、4連作の金屏風の中でも

とくに気に入ったのがコチラ

紅い蕾の枝に積もる雪、その雪には重さを感じるような

ぽってりとした岩絵具のマチエール

燦然とした金色の背景に、潔いような雪の白色が冴えわたる。

 

絵を見ている人達それぞれ、自分のお気に入りの前で

立ち止まり暫し眺めている様子

櫻谷のリピートする柳の描き方も印象的だ

ひたすら丁寧に描かれたものには惹かれるものがある。

 

 

《柳桜図》 大正6年(右隻)

 

 

 

 

 

《燕子花図》 大正6年(左隻)

 

 

 

 


(右隻)


《菊花図》 大正6年

 

 

 

 

 

 

 

☆他の展示室では …

 

 

 

 

 

 

泉屋博古館は、住友家が収集した中国古代青銅器の保存と

考古学研究者への研究協力を主な目的として

昭和35年に財団法人として設立。

 

なかなか見応えあり過ぎるぐらいの

膨大な数の中国青銅器がいろいろ並んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鹿ヶ谷通り側にあるこじんまりとした庭園が素敵♡

坂を上がって来た人は気づかないかも。。。

 

ハート

12月も。