『64ーロクヨンー前編』(2016年)試写会 #ロクヨン映画感想 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「キャラクター描写重視の深淵なる序章(16.4/21・試写会)」

ジャンル:サスペンス

製作年/国:2016年/日本

配給:東宝

公式サイト:http://64-movie.jp/

上映時間:121分

監督:瀬々敬久

出演:佐藤浩市、綾野剛、榮倉奈々、瑛太、三浦友和、永瀬正敏、吉岡秀隆、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一、奥田瑛二、夏川結衣、緒方直人、窪田正孝、坂口健太郎、筒井道隆、鶴田真由、赤井英和、菅田俊、烏丸せつ子、小澤征悦、金井勇太、芳根京子、菅原大吉、柄本佑ほか

 

 

 

先日の4月21日(木)に全国イオンシネマにて『64ーロクヨンー前編』の全国一斉試写会が実施されるのに伴いまして、その1週間前に、急遽、Eメールにて、当選通知が届きましたので、どうにか同伴者と共に時間の都合を付けて、同日の午後6時30分から開催される試写会の鑑賞に出向きました。

 

 

率直な感想と致しましては、

あの『半落ち』『クライマーズ・ハイ』でも有名な横山秀夫さん原作の最高傑作の誉れも高いミステリー小説の映画化作品とあって、原作小説は未読ながらも、先ず、前編を観た感じとしましては、前編においては、誘拐事件そのもの自体よりも、むしろ警察内部の裏事情を活写している内容で、当初に予想していた内容とは大幅に異なりましたが、特に、この前編では、各キャラクターの造形をより深く掘り下げて描写することにより、今作は、キャラクターがかなり多い群像劇ともあって、お話の内容をより深く理解出来る様な配慮を施すが如く、あえて脚本・構成立てられた内容だったと思われましたね。

 

 

お話の流れの縦軸に、昭和最後の年に起きた未解決少女誘拐殺人事件・通称「64ーロクヨンー」事件を描きながらも、その横軸には、ドロドロとした警察組織の隠蔽体質や、加害者匿名報道に伴う県警・広報室と記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の確執などの警察独自の組織風土などを、「64ーロクヨンー」事件を未解決のまま配転を重ねた後、現在、警務部秘書課広報室広報官となった三上義信(佐藤浩市さん)を中心に、その狭間に揺れながら葛藤する姿を描写することにより、良い意味合いで期待を裏切る、後編に向けても実に親切設計な「嬉しい誤算」とも言える内容の前編でした。

お話の前提条件を知る上では、非常に大切な有意義な「前編」だったとは思いましたね。

 

 

私的評価と致しましては、

前編を知ったうえで、後編を観るのと、観ないうえで後編を観るのとでは、お話の理解度が、かなり変わってしまうかとも思いましたので、是非、多くの御方々に、先ずは、この前編を鑑賞して欲しく思いました。

 

 

ですが、ミステリー小説としてのお話の筋の展開自体と致しましては、時効まで1年と迫った或る日「64ーロクヨンー」を模した誘拐事件が発生するといった、後編に特に比重が高く置かれていますので、前編のみならず後編にもかなりの期待大ですね。

後編に上手く繋ぐための橋渡し的な作品としても、今作の前編は、よく脚本・構成立てられていましたので、★★★★(80点)の4つ星評価ですが、残りの星ひとつ分は、「慟哭の後編」と銘打たれている後編への期待値の表れとして、楽しみに取っておきますね。

 

前編終了後、エンディングロールに流れる小田和正さんが歌われている主題歌「風は止んだ」がヤケに切なく感じて仕方がなかったですね。

後編のエンディングロールでは、それが涙に変わるのかも知れないと思うと、今から本当に楽しみですね。

 

 

●「64ーロクヨンー前編/後編」予告編 

https://youtu.be/zY54BvPj9Ak

 

 

※最新版エディタに、やっとYouTube動画が貼り付けられる様になったので、先日の試写会の感想キャンペーンの拡散の条件が、YouTube動画も載せる事でしたので、ようやくTwitter以外にも、自身のSNSに投稿出来る運びになりましたので、早速ブログ記事として掲載させて頂きました次第です。

つきましては、この映画『64ーロクヨンー』の大ヒットと、前編を観た感想を投稿した観客に抽選で当たるらしい『64ーロクヨンー後編』全国劇場鑑賞券に是非とも当選することを節に祈っています。

 

 

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今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

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