旦那家族の車の中で、いろいろ大変やったなとかみんなが声をかけてくれる。


どちらかというと、旦那の親族なのに、自分の家族のようによくしてくれる旦那家族。


お義母さんも、息子よりハルと子供を守ってくれるといっていた。


そんな言葉に助けられながら、女の会社までの道のりをゆく。


会社の中まで入ったら、逆に迷惑行為で訴えられたりすることもあるかもしれないのに、そんなことも気にせずに一緒にいってくれる旦那家族は心強かった。


とりあえず女がいてもいなくても、店長をだしてもらって、話を聞いてもらおう。


会社ぐるみでやっていたんだから、ことの事実を知ってもらおう。


車の中でそういう話になった。


そして女の会社に着く。


着くと営業マンの1人がでてきた。


そいつもこの前飲み会にいた旦那の同僚だ。


「本日はどうされました?」


なにくわぬ顔で出てくる同僚。


私の顔は知っているはず。


何ごとかと思っただろうな。


飲み会の次の日のことなんだから。


『すいません。店長さんと〇〇さんおいでますか?』


そういうと、同僚の子は中へ入っていって、少ししてから、店舗の店長がでてきた。


ものすごく怪訝そうな顔をしてでてきた。


「どうされましたかね?」


だるそうな顔をした店長。


『おたくのね、社員の女の子にこれを渡したいんですよ』 


「なんですか、これは?」


眉間にシワをよせて、通知書をみる。


『読んでもらったらわかるんですが、店舗の中までいったらご迷惑かと思い、呼ばせてもらいました。』


「は?これは僕がよんでもいいやつですか?僕に関係あります?」


もうこのときには周りの旦那家族も無言で意見が一致していたが、この店長もグルだ。全部知っているっぽい。


『店長さんに関係あるというか、おたくの社員みなさんが関係してるんで、むしろ〇〇さんと一緒に内容確認してもらいたいんですが、〇〇さんはおいでないんですか?』


「今は外にでてていませんよ」


会社の中はブラインドで見えなかったため、確認できなかったが、中には女もいたはずだ。


『わかりました。そしたら、帰ってきたら〇〇さんに渡してもらえますか?渡してもらって、内容確認したら、電話もらえるように伝えてください。』


「わかりました」


終始だるそうな態度をとる店長。


営業職のトップの態度がこれか。


私の電話番号を書いた紙を渡すし、店長の名刺ももらい車にのる。


腹立たしい態度に、旦那家族も怒っていた。


とりあえず渡せたのは渡せた。


渡してよんだら電話がかかってくるはずだ。


いつかかってくるのかな、、、


いつかかってくるかわからない電話を待つことになった。