前回はリネンサプライの始まりについての記事を書きましたが、

では、日本でのリネンサプライサービスはいつ始まったのでしょうか?

 

ハワイで創業したクリーニング会社のデイベンロイが1950年に東京大森に日本支社を設立し、リネンのレンタルシステムを導入したのが始まりとされています。

 

その後、1964年の東京オリンピックを契機に、第一次ホテルブームが始まります。

客室数も500室を超える大型ホテルが出始めました。それまでホテル・旅館内での洗濯が主流でしたが、客室数の増加に伴い、施設内での洗濯では到底間に合わなくなってきました。そこで大規模クリーニング工場でリネンを一括で処理する需要が生まれたのです。

 

 【東京オリンピック前の主な開業ホテル】

 ・ホテルニュージャパン(1960年)
 ・銀座東急ホテル(1960年)
 ・パレスホテル(1961年)
 ・ホテルオークラ(1962年)
 ・東京ヒルトンホテル(1963年)
 ・ホテル高輪(1964年)
 ・東京プリンスホテル(1964年)
 ・ホテルニューオータニ(1964年)

 

日本の企業としては東京ヒルトン株式会社や東洋紡績株式会社が共同出資にて1962年に設立された東急リネン・サプライ株式会社が最初のリネンサプライ会社とされています。その後多くのリネンサプライ会社が設立されました。

 

当社は1927年からホームクリーニングを行っていましたが、1965年頃からの伊勢志摩地区のリゾートホテル開発を背景にホテル向けのクリーニング・リネンサプライ事業をはじめました。1971年には伊勢市通町にリネン専用のクリーニング工場を建設。1988年の総合保養地域整備法(通称リゾート法)の制定で、さらに伊勢志摩でのリゾート開発が進む中、1991年に玉城工場(現本社工場)を建設し、当該地区のホテル向けリネンサプライ事業を拡大してきました。