ちょっと地獄に行ってきま~す | 白山駅のブログ

ちょっと地獄に行ってきま~す

ちょっと地獄で散歩してきます(笑)

みなさん、知ってましたか?
人間、死ななくたって、地獄にいけるんですよ。

「生き地獄」って言う地獄にね(笑)




こんばんは。白山駅です。



すみません、だいぶ更新が途絶えました。

最近、ちょっと、いや、だいぶ、世俗を捨てきっていて、どうしてもブログを書くのが後回しになってしまうんです。本当のところは色々と書きたくて仕方がないのですが、

で、何でこんなにも色々書くのだろうと、

ふと考えてみるとやっぱり

理解してほしいんですよね、自分という人間を。

単純に。文章を書くという行為はやっぱりどこまで行っても自己表出に他なりません。


なんというか、やっぱり解かって欲しいんですよ、他人から。

たぶん、そうです。きっとそうです。

解かって欲しいんです、寂しいんです。

そうじゃないと、なんだかやりきれないんです。

そんな自分が自分で何だか情けなくなりますが(苦笑)



そして何よりも自分の言葉が拙すぎて、本当に表現したいことを何だか全然表現できていない気がするんです。やっぱり言葉では言えないことってあると思うんですよ。

でも、出来ません!て言いたくないからがんばってるんです。



まぁ、いいや。がんばろー



さて、
最近ですね、本当に、一日中ひたすら文献を読んで過ごしているので、家とバイト先を往復しているだけなので、特にネタがないんですが、

書きます。


月曜
朝起きて、英語の文献を読んで、あ、そーだ。東北大震災が起こる2日前だったかに髪を切った以来久々に、3発じゃなかった、散髪に行った。

何だか色々めんどくさいので、「首から上を切ってください」と言おうかとも考えたが、それはそれでめんどくさいことになりそうだったのでやめておいた。口は災いの元。

口は口心は心

なんて言葉もあるんですね。「口に言うことと心に思うことが一致しないことにいう」。つまり駅長のようなどーしよーもない人間に対して使う言葉ということですね。

あ、ちなみに

口は口心は心

問:□に入る言葉は何か?

という問題ではありませーん(笑)

はーい、すみませんでしたー!



夕方から終日バイト。帰宅してまた文献を読んでいる最中に意識喪失。

火曜
朝起きて、同じ文献をひたすら読んで、夕方から終日バイト。帰宅してまた文献を読んでいる最中に意識自動停止。

水曜
朝起きて、同じ文献を飽きもせずに読んで(この辺りからだんだん楽しくなってきた)、夕方から終日バイト。

あ、この日は、ネットで注文した様々なものが届いてそれが嬉しかった。

Sain Bulleh Shah: The Mystic Muse/K.S. Duggal

¥2,408
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まず、パンジャーブという地域で最も偉大で人気のあるスーフィー、ブッレー・シャーBulleh Shah(1680-1757)のカーフィーkafiと呼ばれる形式の詩がちょうど100個紹介された研究書。著者は「A History of Punjabi Literature」なども著しているパンジャービー文学にも明るいインド人文学者K.S.Duggal。


折角なので、一節彼の詩を紹介。2007年にパキスタンで公開された映画Khuda Kay Liye(邦題:神に誓って)の挿入歌で、曲名は「Bandya Ho(人間よ、神の奴隷よ)」。bandahは元々ペルシア語で「奴隷」という意味でここではパンジャービー語の呼格単数形。

パンジャービー語で書かれた詩で、基本的には詩の第一行目がそのままタイトルになるので、原文通りに行くとこの詩のタイトルは「ブッレー・ヌーン・サムジャーワン・アーイヤーンbullhe nuN samjhawan aiyaN(ブッレーを説き伏せるためにやって来た)」。

Bandya Ho(人間よ、神の奴隷よ)
ブッレーを説き伏せるために
姉と義理の姉たちがやって来た

ブッレーよ 私たちの言うことに耳を貸しなさい アラーイーンの師を捨てなさい
預言者ムハンマドとアリーの子孫をどうしてお前は侮辱するの?

私をサイヤド(サイード)と呼ぶ者は地獄に堕ちる
私をアラーイーンと呼ぶ者は天国の揺りかごを手にするだろう

アラーイーンであれ サーイーン(身分が卑しくあれ高貴であれ)神はすべてに無関心
神は外面のみを取り繕うものを無視し 飾り立てぬ者を励ます

もしお前が花咲き誇る美しい花園を望むなら アラーイーンのところへ行き彼に仕えなさい
なぜ私ブッレー・シャーのカーストについて思い悩む? 神を喜ばし給え



こーゆー詩をのっけるとどうしても解説が必要になってきてしまう…

これはブッレー・シャーが自身の姉や義理の姉たちとの対話を詩の形式で詠んだものなのですが、
ブッレー・シャーはアラーイーンと呼ばれる庭師のカースト出身のイナーヤット・シャーというスーフィーの師の下に弟子入りをしたのですが、これはブッレー・シャー自身が属していたサイヤド(預言者ムハンマドの直系の高貴な家系)の家系よりも低い家系になります。

そもそも神の下において人間はみな平等であり、家系や身分の高低など取るに足らぬものであるとブッレー・シャーは考えるのですが、それは一般的には常識外れと考えられてしまうものです。彼の姉や義理の姉たちは自分たちの弟がムハンマド直系の高貴な家系の出であるにもかかわらず、それよりも低い身分の者を自身の師とし彼に奉仕していることを良く思いません。それは一族を侮辱する行為である、と。

そこで、アラーイーン・イナーヤット・シャーに師事することをやめるように説き伏せにやってくるのですが、そこでブッレー・シャーは外面的・表面的なものにばかりに囚われてはならない、と訴えるのです。神の下においてはそもそも身分の高低など些末なものです。取るに足りません。

師イナーヤット・シャーの優れた神聖を認め、非常に篤く彼を信奉していたブッレー・シャーは周りのものから後ろ指を差されることも恐れずに、身分はどうあれ「正しい」師に仕えるべきだと主張するのです。

とまぁ、こんな感じの詩です。あまり時間がなくて正確に訳せていない部分があるので、後日訂正するかもしれませんが悪しからず。

他に、
我が敬愛すべきカナダ人アーティスト、デヴィン・タウンゼンドDevin Townsendのプロジェクト・アルバム2枚も到着。

あ、なんか熱く語りたくなっちゃったのでだいぶ脱線しますが、デヴィンについて語ります。

そう、それはもう、何年も何十年も何百年も前の話になりますが、駅長が高校2年生だったとき、とあるアーティストに出会いました。それがデヴィン・タウンゼンドという「20世紀最後の鬼才」とも呼ばれたギタリスト(ヴォーカリスト)です。なんで、ヴォーカリストを括弧付けにしたかというと、『VAI』というアルバムのライナーノートの中で、デヴィン・タウンゼンド自身が「自分はヴォーカリストだと思ったことは一度もない。ギタリストだ。」と言い切っていたので、敢えて括弧付けで表記しておきました。

Sex & Religion/Steve Vai

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このアルバムは1993年にリリースされたものですが、そもそもこのアルバムは泣く子も黙る超絶ギタリスト、「7弦の貴公子」やら「変態ギタリスト」などなど様々な呼び名を持つスティーヴ・ヴァイのバンド・プロジェクト・アルバムでこれに加わったのがきっかけとなって、デヴィンが世に知られるようになりました。このアルバムは他のメンツも豪華でベースはT.M.スティーヴンス、ドラムはテリー・ポジオとビッグ・ネームばかり。

普通のギター・キッズたちはスティーヴ・ヴァイの超絶ギタープレイに注目するところなのですが、駅長はやっぱり骨の髄までヴォーカリストなので、このときもスティーヴ・ヴァイよりもデヴィンのほうにどーしても注目、注耳が行ってしまって、初めてこのアルバムを聞いたときは本当にぶったまげました。本当に天と地がひっくり返るほどの衝撃を受けた。デヴィン・タウンゼンドというヴォーカリストの圧倒的存在感。声質といい、歌唱力といい、ドンピシャでした。


この黒ずくめの衣装とか、怪しい動きとか、マイク・スタンドを地面に叩きつけてるとことか、最高です(歌関係ねーwww)。

何がすごいって、この当時若干21歳なんですよ。本当にこれは反則だろ!と思いました。それと同時にオレもこんなヴォーカリストになりたい!!とどこでどう血迷ったのか思ってしまったのです。そう、だからそれ以来、つまりデヴィンというアーティストとの衝撃的な出会い以来、「うまいヴォーカリスト」じゃなくて、「すごいヴォーカリスト」を目指そう!とそう、思うようになったわけです。めでたしめでたし。

と、話はまだ終わりません。全然めでたくありません。むしろ、めでたくないです。ちっとも。なんだか、疲労のせいか寝不足のせいか目の前がグルグルしてます。

Physicist/Devin Townsend

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で、それ以来すっかり、デヴィンにゾッコンになってしまったので、デヴィン・タウンゼンドのソロ作品も掘り下げるようになりました。で、一番最初に手に入れたデヴィン・タウンゼンドのアルバムがこれ。で、ここでまたとんでもない衝撃を受けます。いうなれば側頭部を強打された感じ(笑)

このアルバムの一曲目のタイトルが「ナマステNamaste」(ヒンディー語であなたに敬礼するの意)。
この曲がまたすごい、というかこのアルバムがものすごい。「空間恐怖症」と形容される独特の空間系の音色を使ったキーボードでアルバム全体が埋め尽くされていて、音の隙間がないのになぜか不思議な浮遊感が漂っていて、それに加え、「人間戦車」との異名を持つドラマー、ジーン・ホグランのドラミング、特にツーバスがとにかく速い。呆れるくらい速い。その中でデヴィンがこの独特の声で、歌う、というより、叫ぶ、というか、がなる。



この2度目の衝撃がトドメとなり、それ以来すっかりデヴィン・タウンゼンドというアーティストの虜になってしまったのですが、それ以来リリースされたアルバムは全部買ってます。

で、2009年に「DEVIN TOWNSEND PROJECT」と銘打って

KI~氣~/デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト

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アディクテッド/デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト

¥2,700
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の2枚のアルバムがリリースされます。

一枚目はほぼアンビエントといって良い作品で、2枚目は一応、バンドスタイルなんですが、ロックでもないし、メタルでもないし、プログレ?でもないしなぁ…ジャンル分け不能なんだよなぁ…。ソニーからリリースされてるアルバムの帯の上のほうには「アート・ロック」て書いてあるんですよね、これには笑っちゃいました(笑)。きっとあれこれ悩んだ挙句そう表記したんだろうな、というのが何となくわかったので。

まぁ、つまるところ、デヴィンは「デヴィン・タウンゼンド」というジャンル分けしか出来ないのです。色んな要素が混ざりすぎてるのもあるし、楽曲構成が意味不明なので、結局のところ、デヴィンはデヴィンだ!としか説明の仕様がないんです。

で、つい最近届いたのが、このプロジェクトの締めくくりとなる3作目と4作目。

ディコンストラクション/デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト

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ゴースト/デヴィン・タウンゼンド・プロジェクト

¥2,700
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この2枚はもはや、プログレです。
ピンク・フロイドを現代に置き換えたらきっとこんな感じになるんだろうなぁという感じです。
まぁ、フロイド・ファンの方々には怒られてしまうかもしれませんが。16分を超える楽曲までありますからね。

まだ、全然聞き込んでいないので、この程度しか感想がいえませんが、デヴィンの良さは何といってもスルメのように噛めば噛むほど味が出てくるということに他なりません。聞くたびに新たな発見がある、そんな楽しさがあるんです。

はい、以上でデヴィンについて熱く語る会終了。

ちなみに、未だに一度も「私はデヴィン・タウンゼンドが一番好きです!」という人にあったことがありません(苦笑)

・・・

で、バイトから帰宅後、また文献読んでる途中でブラックアウト。

木曜
朝から英語の文献を読み、途中サンスクリット語の初等文法の授業の予習を珍しくして、それをやっている途中に、なぜかペルシア語の辞書を引いて、あれ、何で今ペルシア語の辞典引いてるんだっけ?と自分でもよくわけがわからなくなって、それから大学へ出かけ、サンスクリット語の初等文法の授業を受け、久々にケトルに行って、ほっこりし、夕方、祖師ヶ谷大蔵へ向う。

この日は祖師ヶ谷大蔵にある「むりうい」さんというカフェでアフガニスタン音楽デュオの「ちゃるぱーさ」さんの公演を見にいきました。

途中、経堂を通るので、前回雑誌で非常にお世話になったハスキー中川さんのハスキーレコードにお邪魔することに。

おっとその前に、経堂に来たらここに立ち寄らないわけには行かない。植草甚一さんが生前足繁く通っていた古本屋遠藤書店。

ここで、
いい映画を見に行こう (植草甚一スクラップ・ブック 1)/植草 甚一

¥1,029
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サルトル全集〈第33-34〉 (1966年)/著者不明

¥価格不明
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メナムの残照 (1978年) (角川文庫)/トムヤンティ

¥399
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などを購入。

それからすぐにハスキーレコードへ。ノンアポで行ったのですが、ちょうどハスキーさんがお店番をしていた。

いやぁ、それにしても久々に色々とお話をすることが出来てよかった。なんだか元気をもらった気がする。相変わらず話が長いし、お元気なご様子でよかったです(笑)

そうそう、それで、東北地震の復興支援ということで、ハスキーさんが作ったアンビエント・アルバムをハスキーレコードで売っているので、よろしければ皆さんもご購入ください。一枚1000円です。50枚売れたら、全額被災地に寄付するそうです。駅長も買ってきました~。

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その後急いで祖師ヶ谷大蔵へ向う。2・3年前位にも一度むりういさんには行ったことがあったのでたぶん場所わかるだろうなと思ってロクに場所も確かめずに行ったら、再び天性の方向音痴を発揮して、お店と逆方向にしばらく歩き、これは違う!と思って引き返してたらもので、余計に遅くなりました、ごめんなさい!

はい、で、
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ちゃるぱーささんですが、伝統的アフガン音楽を演奏する日本人ミュージシャンによるグループで、アフガニスタンの伝統楽器ラバーブと作曲担当の佐藤圭一さんと、パーカッションとヴォーカル担当で「ル・クラブ・バシュラフ」というアラブ古典音楽ユニットにも参加しているやぎちさとさんによるデュオです。

ユニット名の「ちゃるぱーさ」はダリー語で「やもり」を意味します。ダリー語はアフガニスタンで話されているペルシア語の汎称でアフガニスタンの公用語のひとつです。もう一つの公用語はパシュトゥー語でこれは国境を接して民族的に共通するパキスタンの北西辺境州でも話されています。

5月の後半にあった聖者の宮廷講の際に始めてお会いしましたが、佐藤さんには次号でアフガニスタン音楽に関する記事を書いていただく予定です。

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イランの打楽器トンバクを演奏するやぎちさとさん。ちなみにこの日は他にハルモニウムの演奏も聴くことが出来ました。ハルモニウムは駅長も習得したい楽器の一つですねぇ。そしたらカウワーリーが思う存分歌えます(笑)

そうえいば、ペシャーワル辺りだと、ハルモニウムのことをバッジャーBajjaと呼ぶんですよね。何でなんだろう。

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ラバーブを演奏する佐藤圭一さん。佐藤さんはロックがだいぶお好きなようで、ラバーブの演奏にもどことなくロックの魂が潜んでいるように感じるのですが、気のせいですかね?
ラバーブだけではなく、リュートやウードなどの撥弦楽器も演奏されます。

先日いただいたCDに収録された様々な伝統曲に加え、この日は本邦初公開の日本語によるオリジナル曲も一曲披露してくださいました!すごく陳腐な感想で申し訳ないですが、すごく良かったですよ。

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演奏終了後、やぎさんオススメのハンバーガーを食す。美味でした。

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チャルパーサのシンボル、ヤモリのアクセサリー。つがいのヤモリですね。なんか良いですね、つがいって。

それからしばらく3人でお話しをして、帰り途中の駅まで車に乗っけて行っていただきました~!どうもご面倒をお掛けしました。ありがとうございました!

金曜
この日も朝から英語の文献読んだり、スルターン・バーフーのパンジャービー語の詩集を読んだり。お陰様でだいぶサラーエキー語にも慣れてきた。サラーエキー語の文法書を何度も繰りながら、ああ、これは不確定未来三人称単数の受動態だな、とか心の中で一人ごちて楽しんでます。

で、ゼミのために大学へ。

この日も先生と色々と話していたのですが、また先学者のあれこれ話をしておりまして、最近蒲生先生の本を読んでますという話から、あの人の書く文章も井筒俊彦さんのようで不思議な魅力があるんだよねぇ、あそこまでイラン礼讃するのも並みの情熱じゃないねぇと先生がもらしておりました。

それから東京外大は来年度から学部改正が行われる予定で、今までは外国語学部だけだったのが2学部制に変わるそうです。ベンガル語かも新設されるしね。それに伴う面倒も色々とあるみたいで、何だか色々ぼやいてましたね。

実はむかーし、ウルドゥー語科・ヒンディー語科が2つに分かれる以前、ヒンドゥスターニー語科として共通だった時代にも、学科の編成でひと悶着あったらしく、ウルドゥー語は学科いらないんじゃない?という人たちに対して、故鈴木斌先生(日本のウルドゥー語の父と呼ばれる大学者です)が「それはダメだ!」とガンと言い張って譲らなかったので、ウルドゥー語科も開設されました。だからもしかしたら、鈴木先生がそう仰られなかったら、ウルドゥー語科は今も存在しなかったかもしれないですね。


なんというか人間の運命というものは面白いですね。幾筋もの、数限りない、様々な偶然が重なって、単なる偶然の連続だったものが、まさにその人の必然(運命)となっていく。不思議なものです。

駅長がウルドゥー語を学ぶ道を選んだのも本当に偶然というか、たまたまだったのですが、そのたまたまも気づけば5年も続けているし、5年も続いた今だからこそ、ああ、やっぱりこの道だったんだな、とも思えるようになったしね。

ここまで来ると返って不思議な義務感みたいなものが芽生えてきて、恐らくパンジャービー語の研究やパンジャーブのスーフィー詩の研究なんて駅長がやらなかったら、また何年もの間やろうとする人が出てこないことは予想がつくし、そう思えば思うほど、俺がやらずに誰がやる!と思ってしまうのですよね。パンジャーブのスーフィーたちが残した詩の魅力を伝えるのは歴史上私に与えられた義務、というか一種の運命なのではないかな?とそういう、たわけたことを考えるようになってしまいました(苦笑)

まぁ、なんだかんだいって、運命論者なんでね。許してください(笑)

で、そもそも、駅長がパンジャーブのスーフィーの詩の研究をしているのは、別にイスラームだからとか、スーフィーだからとかではなく、それ以前に、もっと根本的な理由として、彼等イスラーム神秘主義者、スーフィーと呼ばれるパンジャーブの詩人たちが書き残したその詩が非常に魅力的だったからであって、そこは勘違いして欲しくない点であります。

つまり、日本の詩を読んで、ああ、いいな、美しいな、と思うのと同じように、パンジャービー語のスーフィー詩も、ああいいなぁ、魅力的だなぁと思うので、研究しています。それがたまたまパンジャーブのスーフィーたちの詩だった、とただそれだけです。別にオレイスラーム教徒でもなんでもないし。

・・・

また話がだいぶ脱線してしまった(苦笑)

で、蒲生先生がイランの偉大なスーフィー、ジャラールッディーン・ルーミーの有名な詩集、マスナヴィー・マアナヴィー(「精神的マスナヴィー」。マスナヴィーはペルシア語の詩形の一つ。この詩集は「パフレヴィー語(古ペルシア語)のクルアーン」とも称賛されるほどペルシアの人びとから愛読されている書)を日本語に訳していたという話から、R.A.ニコルソンというイスラーム神秘主義研究の権威とも呼べるイギリス人研究者が一生涯イランの地を踏まなかったという話になり、またそこから、『リグ・ヴェーダ讃歌』の翻訳などでも知られる日本を代表するサンスクリット研究の大学者、辻直四郎さんが、極度の潔癖症のため、インドにまでは行ったんだけど、「汚い」とひと言いって、結局インドの地を踏まずに帰った、という逸話があるという話を聞いて笑った(笑)



そんでもって、終日バイト。

土曜
この日は何もしてない。ブログ書いている途中で時間がなくなり、バイト。
しかも、この日はどーもうまく気持ちがバイトモードに切り替わらなくて全然ダメだった。


ふぅ、そしてようやく現在(日曜)の朝11時に至る。これからバンドのミーティングだ。はやく準備せねば。

そうそう、
植草甚一さんの『ぼくの東京案内』と蒲生礼一先生の『イラン文化』を読了。

で、現在は以下の2冊を読んでます。
イランを知るための65章 エリア・スタディーズ/岡田 恵美子

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漂流するトルコ―続「トルコのもう一つの顔」/小島 剛一

¥2,100
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こちらはサークルの後輩から借りたトルコ語の言語学者小島剛一さんの著書。以前に紹介した『トルコもう一つの顔』の続編。

ふう、ようやく終りが見えた…。なげぇ、自分書いていて、さすがにめんどくさくなってきた(苦笑)

どうもおじいちゃんの戯言にお付き合いくださりありがとうございました。良い休日を。

今日のBGM
Rainbow Cafe/忌野清志郎 Little Screaming Revue

¥2,000
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寂しくない 寂しくない 寂しくない 僕は自由



キヨシロー、僕は君が寂しいといっているようにしか聞えないよ。