◇イースタン・リーグ DeNA5-1巨人(2024年4月20日 横須賀)

 5年ぶりに古巣・DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が20日、イースタン・リーグの巨人戦(横須賀)に「4番・DH」でスタメン出場。2-0の5回2死二塁の場面で復帰初安打、初打点となる中前打を放つなど、持ち味の勝負強さを見せつけた。19年10月7日の阪神とのCSファーストS第3戦(横浜)以来、1657日ぶりとなる国内でのプレー。横須賀にはバウアー登板時を超える2950人が詰めかけた。

 まさに“筒香一色”と化した。試合前には午前4時25分に到着した家族連れを先頭に、大勢のファンが列を形成。球団は急きょ、開門時間を35分早めて対応した。初回終了後には、立ち見客が増えてきたことを受け、外野席を開放する旨のアナウンスが場内放送で流された。

 同球場では、バウアーが来日初登板を果たした昨年4月16日のイースタン・リーグの西武戦で2680人を集めたが、それを上回る観衆。観客の人数だけで見れば、2010年から横浜、DeNAで戦い、米国での挑戦を経て古巣に復帰した大砲の期待値は20年のサイ・ヤング賞投手を上回ると言っていい。

 筒香の気持ちも奮い立った。久しぶりのユニホームに「選手の本当の戦いの、大事な正装がユニホームだと思いますし、それに袖を通すということは、練習では出ないようなスイッチというのが入ると思います」と言う。久々の試合、そして観客の大声援。「非常に自分の中で高ぶるものはありました」と言葉をかみしめた。

 各打席では「横浜の空高く、ホームランかっ飛ばせ、筒香」の前奏で有名な応援歌もファンから自然発生。ファンはまずは、横浜スタジアムで勇姿を見ることを望んでいる。入団会見で筒香はポジションを奪いに行くと語った。新たな一歩は踏みしめたが、その“初心”は忘れない。「以前の在籍していたベイスターズの時もそうですし、アメリカの今年入れたら5年間になりますが、そこでもポジションを取るための毎日の戦いというのをやってきましたので、そこに変わりはないです」。帰ってきた背番号「25」の新たな戦いがスタートした。

 

 

◇イースタン・リーグ DeNA-巨人(2024年4月20日 横須賀)

 5年ぶりに古巣・DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)が20日、イースタン・リーグの巨人戦(横須賀)に「4番・DH」でスタメン出場。19年10月7日の阪神とのCSファーストS第3戦(横浜)以来、1657日ぶりとなる国内でのプレーで大観衆を沸かせた。

 おなじみの応援歌がスタンドから沸き起こる。大歓迎ムードの中、筒香は打席に向かった。初回2死二塁、巨人先発の長身左腕・メンデスと対戦。しかし初球の内角直球が右腕を直撃し、死球となると球場にはどよめきが渦巻いた。帰ってきた男は一瞬、顔をしかめたが、その後は平然と一塁へと向かった。

 筒香は米大リーグ・ジャイアンツを自由契約となり、今月16日に5年ぶりの古巣復帰を発表。18日に行った本拠・横浜スタジアムでの公開入団会見には小雨の中、9600人のファンが駆け付けた。DeNAの10年間で977安打、205本塁打、613打点を記録した大砲。周囲の期待の大きさは並大抵のものではなかった。

 この日の横須賀スタジアムも“筒香一色”だった。午後1時開始にもかかわらず、午前4時25分に到着した家族連れを先頭に、大勢のファンが列を形成。球団は急きょ、開門時間を35分早めて対応した。

 さらに試合中にも異例の形で、押し寄せるファンに対応した。初回終了後、外野席を開放する旨のアナウンスが場内放送で流された。場内では多数のファンが立ってままで試合を観戦していたが、混雑を解消するために異例の対応を取った。

 チームはオースティンが右太腿裏の肉離れで離脱。左翼手の佐野が一塁へ回っているが、筒香は一塁か外野で起用される見込みだ。三浦監督は前日19日のヤクルト戦前には「その(試合出場)後については当日の体調を見て決めていきます。未定です」と慎重な姿勢を見せていたが、体調を万全にしたうえでの1日も早い1軍合流を待ち望む。
 

 

筒香初打席。ひじに死球。

 

◆おまけ

ナイスファイト白井!