ある対談の記事から



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(一部抜粋)


A

こんなこと言ったら年寄りくさいですけど、行く先なんて見えないし、確信もないし、みんな怖い。だから、探すんじゃないの?


B

どっちにどう行けばいいのかって、しょっちゅうわからなくなる。で、そういうときは、明るいほうに行けばいいんじゃないのかな、っていうのを、ぼくは昔から思ってる。なんかあっちに光があるよ、って言ったら行く、みたいな。


A

それ、わかりやすくて、いいね。


B

路地に入ってさ、どっちが正解とか考え出すと、どんどん知りたくなるからダメだよ。それより、光の差すほう、っていうだけで。


A

すごい抽象的だけど、「明るい方に行く」っていうのは、それ、いいかもしれない。


B

うん。だって、暗い方に行って、うまく行ったことってある?


A

なるほどね。


B

暗さって、自分の孤独のなかに十分あるから。





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昔から考え過ぎる性格だった。



超ビビりで慎重で

何事も凄く考え抜いてから結論を

出すタイプだったけど



幸か不幸か、頭の回転は悪くはなく

何十通りものパターンを考えた上での答えも

その決断の速さ?に



「なにも考えてないだろ!」

「もっとシッカリと考えろ!」と


一刀両断されて、否定され続けてきた。



更に考え込み迷い、何も答えることができず

出口の無い迷路の袋小路でじっと

ただひたすらに考え込むだけで

何の行動も起こせない。


その繰り返しに時間だけが過ぎて行き

それに何の対応も出来ず

エネルギーが全く枯渇してしまい

何もしようとしなくなった

そんな人間が出来上がっていた。



半世紀か…こんな歳になってしまったけど



明るいほうへ

表情もそうかもな

笑顔  



際限無いこの自分の孤独の

溢れんばかりの暗さに犯られて

今までも何千回と試みてダメだったけど



まだ、そう思える自分がいるのか



そのうちほっといても、間も無く

野垂れる可能性大なんだから




もう少しだけ頑張ってみようと思うのも

悪くはないのかな。