☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆

 

 

 

 

 

「ちょっと早いけど昼ご飯食べがてら山風丸まで案内しますから

櫻井先生のキリのいいところで声を掛けて下さい」

 

風間先生に声を掛けられて時計を見た。

 

「まだ11時半ですけど…」

 

8時半に学校に着いてまだ3時間しか経っていない。

 

風間先生は困惑している俺を全く気にする様子もなく

 

「まぁ初日だし夏休みですからね。

校長先生も早めに上がって…って言ってたじゃないですか」

 

そりゃ…確かに言ってたけど…

 

すると風間先生が内緒話をする様に口元に手を当てながら顔を寄せてきて

 

「他の先生もお昼食べたら3時過ぎには帰りますから大丈夫です。

ここは児童数も少ないし 引き継ぎ資料なんて取り掛かったら

1週間もかかりませんよ。

そしたら残りの2週間は力仕事が待ってるだけですから

何も急ぐ事はありません」

 

「力…仕事?」

 

怪訝顔の俺に風間先生が真剣な顔で俺の目を見つめたままコクリと頷いた。

 

「そうです。

教頭先生なんて 体育倉庫の屋根が壊れてるから…とか

痛んだ桜の枝も切ってもらって…とか…

人使い荒いんですけど若い職員が有岡先生と山田先生だけなんで…

まさか女性に屋根の修理をさせる訳にはいかないですから

櫻井先生が来るのを手ぐすね引いて待ってたんですよ」

 

確かに女性に力仕事をとは言えないにしても

目の前の風間先生も俺と同じくらいの年齢なのでは?

 

俺の視線に気付いたのか

 

「あ、僕ですか?

僕は力仕事と運動神経が からっきしなのは教頭先生のお墨付きなんで…

最初から戦力外なんです」

 

ニッコリと微笑んだ。