☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





花曇りが多いこの季節に珍しく雲ひとつない青空。

「いい天気だなぁ〜」

空を見上げる大野さんの左手には箒と塵取り
右手にはバケツがぶら下がっている。

「そうっすね〜…
絶好の掃除日和じゃないですか!」

俺は掃除機と洗剤や雑巾の入ったコンテナをぶら下げて
現場の前に立つ。

明日の完了検査を前に今日は一日がかりでクリーニングだ。

「じゃぁ今日一日の段取りとして…
一階と二階に分かれるか?
それとも場所毎に分かれた方がいいかな…」

「あ〜…場所毎の方が効率いいかもしれないですね」

「…だな。じゃぁ俺は押入れからやるわ」

「俺は窓周りいきます」

「オッケー!じゃぁ櫻井が一階の窓からスタートすんじゃん?
一階が終わって二階に移動する頃には俺が押入れ終わらせて
キッチンと水周りやるから…
で、最後にざっと掃除機掛けて終了…ってとこか?」

「了解です」

「目標は…間に昼飯が入るから…4時くらいか?」

「うんうん」と頷くと

「よし!じゃぁ4時までに終わらせるぞ!
今夜の晩飯は…たまには寿司でもとるか?!」

うっほ♪

「いいっすねーっ!寿司っ!
あ!でも帰りにスーパーで買っても良くないですか?
そしたら他にツマミも買えるし」

「そっか…そうだな。
酒も色々揃ってるしな…」

「よしっ!そうと決まったらサッサと終わらせましょう!」

目の前にエサがぶら下がると俄然気合が入る。

大野さんが二階に上がり
俺は一階の窓を開けて空気を入れ替えると
用意したペットボトルに汲んだ水を
サッシの下枠に掛けてブラシで擦った。