☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





俺のへっぴり腰が面白すぎて
作業が捗らないからと

「櫻井は降りて先にパテでビス穴でも埋めてろ!」

三行半を叩きつけられた。

大丈夫です!…と言いたいところだが
あの姿を見られたからには素直に従うしかない。
渋々…というか恐る恐る脚立から降りる。

「あそこのビニール袋に入ってっから…」

大野さんの指差した袋を覗くと
下塗り、中塗り。仕上げ用の三種類の缶。

先ずは下塗り用か…

袋から缶を取り出して横に置いてあるヘラで缶の蓋を開ける。

沢山出すと使い切る前に乾いてしまうから
平らなパレットみたいなパテ台に
ペースト状のパテを少しだけ取り出すと
大急ぎで缶の蓋をきっちり締めた。

さてと…

邪魔にならないように大野さんに背中を向けて反対側の壁に向かい
ヘラ先でパテをとると石膏ボードを留めているビスに塗ってヘラで平らに伸ばした。

こうやって下塗り用のパテでビス穴や目立つくぼみを埋めて
乾かしてからヤスリで擦る。

次に下塗りをした周りも含めて中塗りをして
ヤスリで擦る。
そしてまた範囲を広げて上塗り…
三回工程を繰り返すと より滑らかな表面になって下地の完成となる。

ボードの下地処理を終えて途中から合流した大野さんが

「よしっ!南面終了!
櫻井の方は?」

「こっちもあと二箇所で終わりです」

ビス穴とボードの継ぎ目に貼ったテープ周りも下塗りをして
今日の作業は終わった。