台風 凄かったですね。
皆さん大丈夫だったでしょうか?
こちら関東地方は雨よりも風が凄かったです。
大きな被害がないと良いのですが…





☆*:.。. 注!腐的妄想です .。.:*☆





突然の事に心臓が飛び上がったまま
固まる俺…

心地よい温もりが離れても
身動きができない。

目を開けたら夢から覚めてしまいそうで
いつまでも瞼を閉じている俺に

「翔くん…もしかして寝ちゃった?」

んな訳ねぇだろっ!
こんな状況で寝れるかっ!!!

カッと目を見開くと少し困った顔の智くんが
俺の顔を覗き込んでいる。

「寝る訳ないじゃん…」

「だよね〜…あはは…」

「あはは…」って…

散々悩んだ俺と相反して
あっけらかんと笑っている智くん。

もしかして…冗談?

もし冗談だとしたらタチが悪い。

智くんが俺の事をなんとも思ってないなら
キスも冗談だと笑えるかもしれないけど
俺にしてみたら冗談なんかじゃ済まされない。

「あはは…じゃないよ。
マジ驚いたから。
冗談だとしたら ちょっと趣味が悪いんじゃね?」

俺の積年の想いを込めた告白を
リュウさんと同じに扱って欲しくはない!

ちょっとムッとして言うと
智くんが驚いた顔をして

「え?なんで?
翔くんは冗談だったの?」

さっきまでの笑顔を強張らせるから

「お、俺は…冗談なんかじゃない…けど」

慌てて弁解すると

「俺だって…冗談であんな事…」

口唇を尖らせた智くんが呟いた。

「ホン…トに…?」

両肩に手を添えると智くんが小さく頷いた。


や、やったーーーっ!


肩から手を外してガシッと…
だ、抱きしめても いいんだよ…な?

背中に手を廻して おずおずと抱きしめると
智くんの両手も俺の背中に廻った。

あぁ…なんてこったい。

まさか こんな幸せが訪れようとは…

もしこのまま帰れなくて
漂流の果てに命が尽きたとしても後悔はしない。

海の藻屑となろうとも
智くんと一緒なら…

喜んで魚の餌にだってなってやるぜ!