松潤に事情を聞いて
慌てて車を取りに行ったマネージャーに
マンションの駐車場で降ろして貰った。
手助けしてくれようとするマネージャーを
「もう遅いから…」と断って
大野さんと二人で抱える様に翔ちゃんを連れて帰ってきて
二人がかりで着替えさせるとベッドに寝かせた。

規則的な呼吸を繰り返す翔ちゃんの様子を見ながら
交代でシャワーを浴びると
部屋の隅にあった椅子をベッドサイドに運んだ大野さんが

「ショーは…もう休んでいいよ…
俺が見てるから…」

「でも…大野さんも疲れてるでしょ…?」

「俺は大丈夫だよ…
明日の仕事は午後からだし…
とりあえず熱が下がるまで俺が付いてるから…」

「…ん。分かった。じゃぁ何かあったら呼んで?」


大野さんは…
きっと俺が何を言っても翔ちゃんのそばから離れない…

大野さんから強い意志を感じて部屋に引き上げる。


3週間過ごした…
俺の部屋…
明日でお別れ…

たった3週間なのに…
こんなに別れが辛くなるなんて…


突然俺がやってきて ビックリした翔ちゃんの顔…
真剣に仕事に打ち込むカッコいい松潤…
なんにでも全力で 明るい相葉ちゃん…
頭が良くて怖いほど鋭いニノ…

そして大野さん…
貴方に会えて良かった…
貴方がこれからも俺を支えてくれる人だから…

忘れない…
この時代で出会った人達…

でも…
帰らなきゃ…

俺には…
俺の帰りを待っている人がいて…

俺の生きていく場所があるから…