俺の知らないニューヨークでのショウくんの生活や
俺が習ってる修斗の話し…

聞きたい事や話したい事は沢山ある。

でも、ショウくん…空港から直接ここに来たんだよね?

「ショウくん、疲れてるでしょ?
今日はもぉ寝よっか…」

自分で「寝よう…」って言っておきながら
その言葉の別の意味にドキッとする…

ね、寝ようって言っても眠るだけだから…

自分で自分に言い訳をして…
でも何となく恥ずかしくてショウくんから顔を背ける。

「…そうだね。明日も時間はたっぷりあるし…
明日ゆっくり話しをしよう…
俺…このソファー借りていい?」

「え?ソファーじゃ疲れが取れないから
ショウくん、俺のベッドで寝ていいよ!」

「いや…いいよ…」
「俺がソファーで…」
「いやいや…俺が…」

言い合ってるうちに可笑しくなってきて
お互いに顔を見合わせて思わず笑ってしまう。

「じゃぁ一緒にベッドで寝よっか…」

離れ離れになる前は、当然いつも一緒に寝てた。
何もわざわざ別々に寝る事も無いか…

二人で並んで横たわって…
半年ぶりの俺の定位置。

ショウくんの心臓の音を聞きながら
目を閉じる…


ショウくんの温もりと…

ショウくんの匂い…

ドキドキがおさまらなくて…

眠れない…

目が覚めたら…

夢だったなんて事…



無いよね?