テレビのショウくんを見てからの三日間
ずっとショウくんの顔を描いて過ごした。

怒ってるショウくん…
泣きそうなショウくん…
凹んでるショウくん…
照れてるショウくん…
笑ってるショウくん…

色んなショウくんを思い出す。

どのショウくんも大好きだけど…
やっぱりショウくんには笑っていてほしい…
笑ってるショウくんを沢山書いて
スケッチブックを閉じた。


四日目の朝は快晴だった。
朝食を食べながら相葉ちゃんに

「俺…これから忙しくなるから…
居なくても心配しないで。」

と、活動宣言をした。

「忙しいって?アチッ!」

「大丈夫?」

「アチーッ!スープで舌、火傷した~!」

「ははは…そそっかしいなぁ~」

火傷をして、痛いはずの相葉ちゃんが
俺の顔を見て…少しびっくりして…
その後、超いい顔で笑った。

「…大チャン…やっと笑ったね。」

え…?

「なんで?今までだって笑ってたじゃん。」

「笑ってたけど…笑えてなかったよ。」

笑えて…なかった…?

凄いな…相葉ちゃん。
天真爛漫なイメージの相葉ちゃんだけど
じつは凄く敏感で繊細。
屈託無い笑顔の裏で…俺のことなんて
すっかりお見通し…って事なんだよね。

相葉ちゃんが冷凍庫から氷を直接口に含んで
火傷を冷やしながら

「いひょがひぃって?なにひゅんの?」

「相葉ちゃん、氷…デッカすぎね?
何言ってんだか分かんねーよ」

相葉ちゃんの言い方が可笑しくて
笑いながら言うと

相葉ちゃんが氷をボリボリ噛み砕いて

「忙しいって?何すんの?」