「俺さ~…ここに来よっかなぁ~」

「来てんじゃん!毎日みたいに。」

「だからさ……毎日来るのが面倒くさいから
引っ越して来ようかなって言ってんですよ!」

「……そんなの…ダメに決まってんじゃん。」

「なんで?」

「だって…ただウチに来るだけならいいけど
引っ越しするって言ったら、他の人達にも
言わなきゃなんないじゃん!」

まぁ…そらそーですよね。
当然…マネ、事務所、メンバーくらいには…ね?

「大チャンに…誤解されちゃうじゃん…」



そう…ずっと大野さんを見てきた。
メンバーとしてではなく…
でも大野さんの視線の先には
いつもショウちゃんが居た。
ショウちゃんが、大野さんの事を
好きで好きで仕方がないって顔で笑う。
大野さんがそれに笑顔で応える。

見ている事が辛く無くなったのは…
相葉さんの笑顔があったから。

「ニノは…伝えないくていいの?」

いつに間にか大野さんへの俺の気持ちに気付いた
相葉さんが俺に言う。

「伝えたって…結果分かってるし…」

「そんなの…分かんないじゃん…」

ずっとずっと想い続けて…想ってることが
当たり前過ぎちゃって気づかなかった。
俺の本当に居心地のいい場所。

俺が怒っても
俺が泣いても
俺が笑っても
全部丸々受け止めてくれて
100%俺の味方でいてくれる。
振り向けばいつも俺を見てくれている。

今の俺の気持ち…
どうしたら…伝わるのかな…?