「潤くんには申し訳ない結果になっちゃったけど…
私はね、潤くんでもショウちゃんでも
どっちでも良かったんですよ。
アノ人が誰か愛する人と一緒に居て、幸せそうなその姿を
笑って見てる私を見て、ウチのが安心してくれれば…ね。
たまたまアノ人の好きな人がショウちゃんだったから
焚きつけただけで…早い話しがまぁ…
利用させて貰った訳ですよ。」
相葉さんを安心させるために?
…ふぅ~ん……結構本気なんじゃん
俺の視線に気づいたニノが慌てたような顔をして
「ウチの相バカに変な事、言わないで下さいよ!
調子に乗るから……」
ニヤニヤしている俺に、耳まで真っ赤になったニノが
「まったくもー!
余計な事まで喋っちゃったじゃないですか!」
テーブルに置いてあったゲーム機の電源を入れて
またソファーに寝そべる。
「あ~ぁ…俺だけ独りモンになっちゃったじゃん!
俺も次の恋でも見つけようかなぁ~~~」
大きく伸びをしながら、大きな独り言を言うと
ゲーム機の画面から目を外さないまま
「潤くんなら直ぐにいい人が見つかりますよ!」
そぉ?
「少なくとも!…私なら潤くんを選びますよ!
文句無しのいい男だし…それに……」
それに?
「鈍い男は…疲れますから…」
ため息まじりに言った俺に…
別のため息をつきたくなるような笑顔で
潤くんが笑った…