「ずっと…ずっと好きだったんです。」
「そうだったんだ……いつも二人でくっついて…
ただふざけてるだけかと思ってた…」
「ふふふ…まぁ…ショウちゃんだからね~…
そーゆーの疎いし」
「なんだよ!それ!
でも実際気づかなかったんだから否定できないか…」
二人で軽く笑う。
「サトシくんは知ってんの?その事。」
「知ってますよ。相葉さんと付き合う前に言いました。
相葉さんが…ちゃんと伝えた方がいいって……
そう言ってくれたんです。」
自分が好きな人に別の人に告白する様に奨めるって…
ビックリしてキッチンで鼻歌を歌っている相葉ちゃんを見る。
ニノもチラッとキッチンを見て…
「それがアノ人の凄いトコなんですよ。
考えがね…深いんだか、浅いんだか全く分からない。」
相葉ちゃんを見ながら二人でクスクス笑ってると、
相葉ちゃんが手を止めて「なに?」って顔でニコニコする。
なんでもないよ…と言うようにニノが手を振ると
また楽しそうに皿を洗い始めた。
ニノは視線をサトシくんに移して
「でもコノ人には…コノ人にもずっと想ってる人がいて…
想いを叶えたいとか、伝えるつもりもないけど
それでも…この先ずっと想いは変わらないって…
そう言われて踏ん切りがついたんですよ。
スッキリしました。」
サトシくんに…そんなに想ってる人が?
そう言えば松本も同じような事を言っていた。
全く気づかなかった……
「なんで?なんで叶わないの?」
「まぁ…相手がね……そーゆー恋愛を認めるのか…って
トコでしょうかね。」
そーゆー恋愛?…認められない恋愛?それって……