「あ!マツジュ~ン!いたいたっ!」

相葉さんが遠くから俺を見つけて大きく
手を振りながら走ってきた。

「お疲れ…相葉さんも今日、ここだったんだ?」

「そーそー!さっきまで大チャンと一緒だったんだけど
この後 松潤と同じトコだから会うかもって言ったら
もし会えたらコレ渡してって!」

会えてよかったよ…と言いながらポケットをゴソゴソして
一枚のカードを差し出した。

「ん?何?これ」

「大チャンがさ、松潤が忙しくてボートの練習に
あんまり来れないじゃん?
だからここに来て練習したら?って!」

アレから…練習には行っていない。
行きづらくて行かないわけじゃない。
時間がないんだ…自分に言い訳しながらカードを見る。

ジム?

「大チャンもさ…お芝居で忙しいから最近あんま来てないんだよね…」

いつも明るい相葉さんが一瞬陰りのある顔をして
でも直ぐにいつもの笑顔でグフフって笑って

「そーだっ!この前言ってた合宿さ、
ホントに行ける事になりそうだよ!
松潤も忙しくて大変だろうけど絶対行こうね!
なんかさ、久しぶりだよね~!そーゆーの!」

そう言えばこの前、集中して練習したいよね~って話しになって、

「そしたらやっぱり合宿じゃね?」

って誰かが言い出して…
みんな口々に

「お!いいですね~」
「すげ~!合宿かぁ~テンション上がるぜ~!」
「行けるかなぁ~…でも絶対行きたいよね!」

そんな話しでひとしきり盛り上がったのを思い出した。