「巨人、大鵬、卵焼き」と言っても生徒諸君は口をぽかんとさせます
ゲームない、スマホない、塾なんて知らない、男の子はほぼ全員が野球に夢中
革のグローブは欲しいが高くて手が出ない
先輩が使い古して中身が出たよれよれのグローブでもあればサイコー
人数が少なければ「三角ベース」
プロになりたいなんて思うはずもないが、自分のようなヘタッピも、皆必死でボールを追いかけ、バットを振り回した
陽水の『少年時代』の美しさには遠く及ばないが、自分たちにもあった「少年時代」
それからしばらくして突如現れた英雄、それが長嶋茂雄選手
神宮の東京六大学でのホームラン8本の新記録
今では高校生だって甲子園でホームランを打つが、当時、神宮球場でのホームランなどほぼ奇跡
巨人入団、デビュー戦での全打席三振
翌年の「展覧試合」でのホームラン
打ってくれ、と願ったら必ず打つ男、そんな風に思わせてくれたのが長嶋茂雄選手だった
巨人負けてもいいから長嶋はホームラン打ってくれ
生意気にも「アンチ巨人」党を言い始めた頃でも、長嶋茂雄だけは別格
王さんはもちろん偉大だが、自分にとっては長嶋!
思い出すことはたくさんあるが、自分の中の何十年も前からの憧れの人が亡くなり、意気消沈してしまっている
「魚へんにブルー」、「マクドナルドはアメリカでも売ってるんだ!」、「アメリカの子どもってすごいな、英語を話しているよ」
「失敗は成功のマザー」、「I live in Tokyo.の過去形はI live in Edo.I
これを大真面目に話す長嶋茂雄選手
合掌