ブッちゃん 15 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 ブチは若い時から小さめの堅いフンをしていた。

それを夫が 「ブッちゃんのチングソ!」 と言った。

おしっこも1日に1度はしていた。それが晩年には

不定期になった。

 水をガブガブと大量に飲み、猫砂に野球ボールのように

大きなおしっこをした。他の子の数倍はあった。腎臓も

弱っていたのだろう。

 フンも量も回数も少なくなった。高齢ゆえ仕方ないと思う

ようにしたが、いつもフンとおしっこが出たか気になっていた。

ブチがフンをすると

 「ブッちゃんがチングソしましたー。おりこうやねー」

と言って体をなでた。

 ブチはもよおしてくると、目が見えないので歩き回って猫砂を

やっと見つけてするのだが、床の上におしっこをしていることも

あった。気づかずにおしっこを踏んでしまうことも度々・・

 そのうち、もうおしっこをする頃かな、と思うとブチを猫砂の

中にいれるようにした。でもブチがまだしたくなければ当然すぐ

猫砂から出てきた。私は床を汚されたくないので

 「ブッちゃんおしっこしなさい」

と何度も猫砂にブチを置いた。ブチは鳴くでも嫌がるでもなく、

黙ってそのたびに出てきた。

 「もう~ブッちゃん強情!」

 バカなことをしたもんだ。ブチのことより自分の手間を優先

したのだ。