ブッちゃん 7 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 親しかった隣の家族は数か月前に引っ越していた。

 『ジタバタしてもしょうがないか‥』

しばらく雨に打たれていたが、寒くない季節で幸いだった。

 そのうち少し動けそうにな感じになった。私は痛くない

方の脚の膝をついて、何とか自力で這って家にはいった。

 『携帯が手の届くところにありますように‥』

私の携帯はたいていダイニングのカウンターか、テーブル

の上に置いていた。立つことはできないのでカウンターに

置いてあったらアウトだ。

 幸い手の届くところにあった。団地に住む親しいMさん

に電話した。来てもらえたらいいけれど・・

 「今どこですか?」

 「駅の近く。今から妹の所へいくの」

あ~それでは頼めない・・事情をいうと

 「それならKさんに行ってもらおうか。私からKさんに

  連絡するから」

しばらくしてKさんが来てくれた。Kさんを待つ間夫に連絡

したが、気のない返事だった。わかってない。その間にも

右脚の足首あたりがみるみるうちに腫れていた。

それまで緊張していて、それほどでもなかった痛みが

徐々に襲ってきた。

 「どうする?救急車呼ぶ?」

とKさんが聞いてくれた。なるべくなら呼びたくなかった。

前に行ったことのある整形外科医院に電話した。

 「骨折をしたようなんですけれど、行ったらすぐ診て

 もらえますか?」

 「今日は新患が多いのでだめです」