5月1日より日本と台湾の間で、相互の国の審査結果に基づいて、請求により早期に審査をしてもらえる制度、特許審査ハイウェイ(PPH)が試験的に開始されます。
台湾との間では、従来からも優先審査をしてもらえる制度(発明特許加速審査作業方案「AEP」)がありましたが、AEPが日本国特許庁の審査結果さえあればよかったのに対し、PPHでは日本で特許査定が出て、かつその範囲と同一か狭い内容でなければならないという条件があります。その一方で、AFPでは最初の結果が出るまで2.5か月かかったのに対し、PPHでは1.1か月で結果を出すようになるため、審査がよりスピーディーになると思われます。
このような制度は韓国等、多くの国と既に締結されている上に、日本から台湾への出願は年間1万件を超えるようになっていたにもかかわらず、政治上の理由から少し遅くはなったものの、これで台湾への出願もよりしやすくなるものと思われます。
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