この度ソニー音楽財団の名誉ある第一回「子ども音楽基金」の助成を受けることとなりました。

先日贈呈式に参加して参りました。嬉しいのはもちろんですが、身が引き締まる思いです。

 

「子ども音楽基金」は、地域・環境・経済状況などに左右されることなく、すべての子供が音楽に触れることのできる社会を目指してソニー音楽財団が設立したものです。

はじめてピアノの会も、同じ志を持っています。

いつからでもいつまでも全ての人にピアノを聴く楽しみ、ピアノを奏でられる喜びを味わってほしいと思ってます。ピアノを単なるお上品なお稽古でなく、自己の成長、他との調和、そして豊かな人生のツールとして役立てて欲しいと思っています。

 

贈呈式で審査員の方が、『「子ども食堂」でお腹が満たされても「無料学習塾」で勉強が出来るようになっても、困難な状況にいる子どもたちはまだ生きていて楽しいって気持になれないのです。生きる力は楽しい思い出の積み重ねなのです。』とお話しくださいました。

 

涙が出そうでした。というのも、私共の団体は行政の依頼で音楽講座やコンサートを行うことがあるのですが、継続的な教育事業をしたいと助成金の申請をすると、却下されてしまいます。

「音楽が楽しいというのはよくわかるけれど、教育や認知症予防効果などについては科学的根拠がなく数字で表せないので税金を使うにはちょっと、、」というのが理由です。つまり音楽は単発の気分転換的な類のものはいいけど、継続して身につけたい人は民間の高い音楽教室へ、ということです。その割にうちの地元では子どもが全然立ち寄らない「地域の歴史」教室に結構な額の税金使ってます。納得出来ません。

 

今回、音楽財団の助成対象活動ですから音楽が役に立つかどうかなんて話は当然一切なく、また音楽は役に立つんです、とムキになって主張することもなく、生まれてはじめて音楽が教育として認められている状況に居合わせました。自分の存在を肯定されたようで幸せでした。

 

音楽は、子どもたちの豊かな感性・すこやかに生きる力をはぐくむ、数字で表せなくても本当のことです。そう、人はパンのみにて生きるにあらず、です。

 

 

これからその準備に入ります。

ボランティアの方などの募集も行います。未来ある子供の教育のお手伝いをしたい!子育てでやり残した事がある、認知症予防に子供と音楽で遊びたい!うちの子も遊ばせながらお手伝いしたい!などなど一緒にやって下さる方々是非お力を貸してください。

宜しくお願いします!