荒れるエリザベス女王杯を制したのはタケノベルベット・藤田伸二だった<H4エリザベス女王杯> | はじめのいっぽんの新しき物語

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今年の9月に藤田伸二騎手が突如引退をした。
その時から、エリザベス女王杯の記事は、
タケノベルベットで!と決めていた。

平成4年の牝馬クラシック世代。
その世代は見事なまでに強い馬が揃った世代だった。

牝馬クラシック第一弾の桜花賞を制したのは、
前年の旧3歳女王のニシノフラワーだった。
私はニシノフラワーが大好きで、
2戦目の札幌3歳Sを快勝した時に、
この馬が桜花賞までは楽勝にいくとさえ思った。
そして直前のチューリップ賞では、
それまで主戦騎手だった佐藤正雄騎手のミス?で、
2着に敗退してしまったが、そのせいで桜花賞の鞍上は
桜花賞男の異名を持つ河内洋が手綱をとる事になったので、
ケガの功名ともいうべきか?

そして二冠目のオークスはどうかな?
と思っていたところ、ニシノフラワーに唯一
土をつけたアドラーブルがオークスを制した!
ちなみにアドラーブルは、桜花賞でも2着だったのだ。

そして牝馬3冠最終戦のエリザベス女王杯。
1番人気だったのはエルカーサリバー・柴田政人。
トライアルのローズSを快勝しての人気だったが、
春先にアーリントンカップで
牡馬を蹴散らして優勝もしているので、頷ける。

2番人気はメジロカンムリ・横山典弘。
前走は府中牝馬Sで古牝馬に混じっての2着。
ずっと主戦だった岡部騎手が、
同期のマル外のシンコウラブリイに浮気して、
東京の富士S・OPに乗りに行っているので、
横山典弘の代打騎乗だったのが若干ひっかかった。

3番人気は、ファンタジースズカ。
前走ローズS3着馬だ。
こう見ると、前年のエリザベス女王杯が
昇り馬のリンデンリリーの鮮やかな勝利だった故に、
春の実績馬よりも新興勢力の台頭に
期待した感も否めなくはない。

4番人気は、サンエイサンキュー・田原成貴。
前年の阪神3歳牝馬S・G1で2着、
オークス・G1でも2着と実績は折り紙つき。
そして夏の札幌記念で古馬を相手に
旧4歳牝馬の身ながら勝利をおさめる。
その後使い詰めできていてトライアルの2戦
サファイヤS・G3を制覇して、
ローズS・G2は2着。
そして田原騎手のサンエイサンキューは
使い過ぎで疲労している云々のコメントで、
サンケイスポーツとの間にサンエイサンキュー事件が起きた。
この田原のコメントでファンは不安になり、
ローズS3着馬のファンタジースズカよりも人気が
下位になったのではないか?と推測する。

そして5番人気にオークス馬アドラーブル・村本善之。
アドラーブルはオークス以来の久々出走の為若干嫌われたと思う。

6番人気は桜花賞馬ニシノフラワー・河内洋。
ニシノフラワーは前走ローズSを4着。
流石にオークスで距離不安がモロに出た感じか?

エリザベス女王杯の主な人気どころは、こんな感じだった。

そしてレース。
メジロカンムリが逃げる展開。
それを追いかけるサンエイサンキューと
ナリタフジヒメ武豊。
最後の直線メジロカンムリが粘る!
そこを一頭だけ次元の違う脚で差してくる牝馬が一頭。
17番人気のタケノベルベットと藤田伸二騎手だ!
まわりがストップしたかと思う程の末脚だった。
2着馬メジロカンムリに3馬身半差つけて、
タケノベルベットが1着でゴール!
ちなみにタケノベルベットは、
まだオープン戦だったチューリップ賞で3着だった馬だ。
という事はチューリップ賞の1着馬である
アドラーブルがオークスを制し、
2着馬のニシノフラワーが桜花賞を制し、
3着のタケノベルベットが、
牝馬3冠最後のエリザベス女王杯を制した・・・
チューリップ賞の上位3頭で、
この年の牝馬のG1勝ち馬は、
すべて決まってたんだ・・・

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この前年の秋から馬連が導入されていた。
馬連配当はなんと、70,470円(驚)
これは荒れた。
最近の3連単などからしたら
そこまで荒れたのか?と思うファンもいるかもしれないが、
ちょっと前まで枠連で勝負していた我々だ。
その破壊力たるやすさまじいものがあった。

ちなみに当時私のバイトの後輩が
真面目な公務員だった。
公務員がバイトして良いのか?という話もあるが、
その子はタバコも吸わないし酒もさほど飲まない。
女遊びもしなければ、博打も打たない子だったのに・・・
その彼はこのエリザベス女王杯の馬券を千円超かっていたのだ!
払い戻し額は70万円超だったそうな・・・

その後の彼は、タバコも吸うし、酒も飲む。
女も買うし、ギャンブルはめっちゃ穴党。
今は私はその彼とはつきあいがないが、
身を持ち崩さなければいいな・・と当時思った。

そしてジョッキーの藤田騎手にとっては初のG1制覇だった。
「騎手の一分」読んでいた人には突然じゃなかったのかな?
読んでいなかった私には、藤田騎手は突然の引退表明をした。
藤田は人気のない馬で、
よく人気になっていた武豊の馬を負かしたりした。
そして藤田騎手と言うと、私の中ではタケノベルベットとくる。
だから今回の記事にしたわけである。