東京都/中野区「都立家政駅」界隈の無人化見聞録-41から更に先へ進むと、この「更地」があった。

住宅地の中の更地としてはかなり広めで、更地化した場所にはブルーシートが敷かれ、その上に重石のようなものとして、空の植木鉢などが逆さにして置かれていた。

そうした更地化した敷地にかなり大きめの石灯籠が残されていた。どうしょうも無いので放置したのか、それとも何か別の意図でもあるのだろうか。

 

これほど大きめの石灯籠ではないが、無人化した家の庭に似たようなものが残されていたのは過去にいくつかある。

 

そうした中に、毎年春先にカタクリやアズマイチゲの山野草の開花を見に行く里山地区があり、ある時、いつも見慣れた大きめの庭のある民家が突然無人化しているのがわかった。それはあんがい何年も続いており、毎年少しずつ全体が荒れて行くのがわかった。そこの庭にも石灯籠が2つ残されていた。

そうして10年ほどが経過していただろうか。

ある日、その前を通ると、その無人化した家で内装工事のようなことが行われていた。

新しい住人がここで新しい生活等を始めるようだった。

 

それは10年ほどと云う年月が長いのか、それとも短いのかはよく分からないし、嘗ての住人と何か関係があるのか。それとも無いのかすら何も分からない。

そうして、藪化していた庭もきれいに整理され、当然のように2つの石灯籠も無くなっていた。

そしてその後のそこの現状を私は何も知らない。

その先の川に架かる橋が台風の影響で壊れ、いつまでたっても修復されなかったので、手前から駅にに戻っていたのだ。

この前、その自治体のHPを見ていたら、工事個所の表示が無くなっていたので、補修が終わっていたようだ。

この秋にも紅葉でも眺めながら、久しぶりにその先を歩いて見ようと思っている。

そうすれば、おのずと石灯籠が2つあったリニューアルされた民家の前を通ることになる。

何故か知らないが、きれいになった庭で家族が賑やかにバーベキューなんかしていたら嫌だなあーなどと、余計なことを今は思っている。

撮影日:令和6年7月27日