アメリカ盲従はもうやめたほうがいい、という単純な理由 | 三菱ジープの断酒日記

三菱ジープの断酒日記

千葉県柏市在住、2021年7月3日になれば70歳です。中国在住の日本語教師だったのは昔。他のアルバイトも昔。騒々しい人生で家族に心配と迷惑を掛けてきましたが、やっと落ち着き……と思うと、また新しい「迷惑」が……。

 

 ボウフラには、世界のことがまったくわかりません。

 今年の漢字は「北」に決まりましたけど、それはまぁわかるとして(一般投票だから)、どうして刈り上げ君の兄は毒殺されたのか、誰が殺したのか、わかりません。北の将軍様つまり刈り上げ君が、後継者争いの根を断つために中国と話し合い兄の資産をいくらか中国に融通し中国の協力を得て殺したのでしょうと解説する人がいるけど、とてもそんな単純なものじゃないでしょう。

 安倍が米国が抜けた後のTPP11をどうして後生大事に守り続けるのかもわからない。経済といえば2008年から2015年までアメリカが総量規制緩和を行いそのあとドイツ中央銀行主導でEUが、アメリカからの直接の指示を受けて日銀が、総量緩和につとめました。ものすごい円札が増刷されたわけですが、それでどうして日本が、世界が、超インフレにならないのか、わからない。

 わかんないよう、怖いよう、と泣いていると、親切に、解説した人がいる。

 

 それはね、ボウフラさん、増刷した円札は、金融界にとどまって市場に流出しないんですよ、その仕組みを作ってるんです、だからインフレにはならないんですよ。

 

 ボウフラの反応、その1。

 怖っ!

 天文学的な円札が金融界にとどまってそれがボウフラがこやって泣いている間も増え続けている。それはいつまでも溜まり続けたりしない。いつか必ず流れ出す。そしてそれは必ず一気に起こる。それを「バブルがはじける」というのだけど、じゃぁ日本人は全員、ダモクレスの剣の下にいるということか?

 

 ボウフラの反応、その2

 うっそつきー。

 アメリカが命じてやらせた円札の増刷です。それがアメリカ債やアメリカ株を買ってドルを延命させているとみる方が自然でしょう。そのおかげで金利が維持されている。ちゃんと実体経済の方に流出してるじゃん。

 

 いずれにしてもボウフラの恐怖は去らない。

 さて、怖いことは他にもある。実はこっちのほうが怖い。

 中国が、2018年のどこかで人民元建ての石油先物市場を上海に開設する。あきらかに赤いクマのプーさんは「ドル以降」を見詰めている。現在、中東の石油の99.4%はドルで決済されている。サウジアラビアなどの国は石油を売って得られたドルを(ちょうど日本がQEで生み出した金を使ってするように)アメリカ経済を支えるのに使っている。

 この、アメリカにとってどこまでも都合の良いシステムを切り崩そうとプーさんが動く。もちろんAIIBもそうだった。それが上海先物市場だ。とすると、できた瞬間から爆発的に取引量は増える。

 冷静に考えたい。

 アメリカは、過去にサダム・フセインを生み出し、そして粛正した黒歴史を持つ。(アメリカの歴史はその多くが黒いのだが)なぜサダムは殺されたか。それまではずっとドルで決済されていた原油を、「これからはユーロでも売る」と言い出したからだ。それが時代の流れだった。このことを、アメリカのユダヤ資本は絶対に許さなかった。だから、911の首謀者をかくまい育てたとか、なんだかんだとありもしない罪をでっち上げて殺した。

 サダム・フセインは絞首刑になる寸前、フランス語で「茶番だ、小僧が!」と吐き捨てた。小僧とは当時のアメリカ大統領、つまり911を自作自演した猿のことだ。そして、茶番というなら、なるほど、茶番だ。

 でも、そうだとしたら。

 赤いクマのプーさんは上海の先物取引市場で中東の原油を「人民元で」決済する。中東だけじゃない、中国と仲の良いロシア、その大地には地球上の総埋蔵量の4分の1におよぶ原油がねむる。これを人民元で決済しだしたら、アメリカが作り上げたドル覇権の構造は一気に崩壊に向かう。

 中国がやろうとしてることは、大変なことなのだ。

 この行動を過小評価する人が多くてボウフラはいつも「なんだなかなぁ」と思う。日本とアメリカの蜜月関係がいつまでも続けば良いと思う人なのだろう、でも、起こっていることを直視するなら、中国が好きとか嫌いとかいう問題じゃない。日本という国家をどう存続させるかだ。

 今なお、米日軍事同盟を安全保障の柱だと思う人は多い。ネット上に書き散らす人の意識がどうなっているのかわからない。無知か確信犯的な売国行為かのどっちかだ。米日軍事同盟の元で、軍事的に日本が守られたかどうか、知らない。しかし、必死こいて黒田が円札を刷り続けドルを、アメリカを、延命させ続けたのは事実だ。それは、日本がどんなに永続を願おうが終わる。そもそもアメリカ自身が、ドルの覇権の永続を望んでいない。それがわかっているからこそ、アメリカ抜きのTPP11を安倍が掲げているのだと思うが、違うのだろうか。

 ボウフラは、中国の人が好きで、政治が嫌いだ。でも、好き、嫌いで論じられない世界がもちろんある。

 ボウフラの住む、おそろし狭い世界に限っても。

 ううう、おいしい刺身を、「アメリカ以降」も、食べ続けたいよう。ちなみにこの写真、新松戸のあるお店。ふだんは料理を写真に撮ったりしないボウフラですけど(写真を撮っている間も刺身のカドは死に続けるから)このたびはどうにもがまんできず……。

 これが、明日にはどうなるかという問題なのですよ。ボウフラだって必死になりますよ。必死になって……さてどうするかというと・・・・。

 どうしたらいいの?