茅ケ崎北陵高校27回生のみなさん、こんにちは。

9月も中旬だと言うのにこの暑さ…というくだりももういい加減、聞き飽きましたよね。『暑さ寒さも彼岸まで』という言葉を念仏のように唱える幹事Mです。もし、お彼岸になってもこんな猛暑だったら…その時はいったん、暴れようと思います。

さて今日は、同窓会へ出席して下さる先生のことと、それにまつわる個人的な思いなどを、書いてみようと思います。

 

先生方がご出席下さいます

 

今回の学年同窓会、生徒だけでやるのは勿体ない、せっかくだからお世話になった先生方もお呼びしたい…と思い、みなさんからの"先生情報”(年賀状で繋がっている、とにかく知ってる、etc…)と、卒業アルバムの当時の住所を頼りに、招待状を送りました。ご協力頂いたみなさん、ありがとうございました。

結果、4名の先生からお返事を頂き、2名ご出席いただくことになりました。また、招待状は届かなかったものの、連絡がついて出席のお返事を頂いた先生が2名、なるべく参加の方向で検討中の先生が1名と、最大で5名の先生が、同窓会に出席して下さいます。

私たちの学年が8クラスでしたから、そのうち5クラスの先生が来てくれる…これはなかなか、凄いことですよね?同窓会当日はきっと、在学当時の思い出話で盛り上がることでしょう。

それにしても、卒業アルバムを見ると、当時ものすごくおじいちゃん(失礼!!)だと思っていた先生が、今の私たちと同じくらいか、下手すると年下かも知れないという事実に愕然とします…あの頃の先生たちは、いったいどういう心境で、やんちゃな私たちを見てくれていたのでしょうか。

…何だか、こっぱずかしい気もしますねぇ。

 

私のポンコツ教育実習記

 

実は私、大学4年生の時に、教育実習で北陵に行っています。教科は国語でした。

担当の先生も決まり、自分なりに授業計画を立て、いざ参らん!と1年生の教室に入り、教壇に上がって教室を見渡した途端、怖気づきました。

…お、おっかねぇ…。

6歳も年下の子たちが、やっぱり大人っぽく見え、上手くコミュニケーションを取る自信がなくなりました。50分の授業を何とかやり通しては、実習生控え室に戻って「ダメだったー!!」と落ち込む…この繰り返し。今思えば、本当の先生ではないんだし、もっとのびのびやっちゃえば良かったのでしょうが、そんな度胸があるはずもなく。

毎日くたくたになって帰宅し、予習・復習し、翌朝はスピッツの『チェリー』を聴きながら何とか気持ちを奮い立たせて家を出る…その繰り返しでした。

 

ただ、そんなガチガチな実習生である私に、北陵の先生方は温かく接して下さいました。

国語科の担当教諭は、私の授業にほとんどダメ出しすることもなく見守って下さったし、1年生のクラス担任は、早く名前を覚えられるようにクラスの集合写真を下さったり、生徒との間に入って私が打ち解けるように動いて下さいました。

合唱コンクールの練習に参加したのもその一つです。バスパートの音取りでは、デカい男子に囲まれてキーボードを弾きながらも、「なんだ、全然おっかなくなかった」と思い、クラスの子たちから「〇〇ちゃん」と呼ばれ、だんだんと距離も縮まって行きました。

 

そして、同じ実習生の存在もありがたかったです。控え室では何かと励まし合い、一緒にE先生の『舞姫』の授業(伝説の!!)を聴講したり、4時間目が終わるのを待たずして、生徒より先に昇降口にパンを買いに行ったりもしました。茅ケ崎のカラオケボックスで実習生の打ち上げをし、私は相模線の終電に間に合うように途中で抜けたのですが…座席に座ったあと、発車の記憶も北茅ヶ崎駅の記憶もありませんでした(そこから先は、ご想像にお任せします!!)。

 

つまり、毎日へろへろでしたが、終わってみれば貴重な経験が出来た、楽しい2週間だったのです。

 

私たちの先生

 

当然ですが、先生は毎年受け持つクラスが変わりますし、何年かに一度は学校も変わります。だから、それはそれは多くの教え子がいるわけで…そんな中の一人である自分のことなんて、覚えていないに決まってる。そんな風に思う人もいるかも知れません。

でも、生徒である私たちにとって、あの学年の、あの時に教わった先生は、ただ一人なんです。

 

教育実習が終わった時、受け持ったクラスの子たち一人一人からメッセージカードを貰いました。そして、そのうちの一人の女の子と、しばらくの間お手紙のやり取りをしました。

その子があまりにも「先生」「先生」と書いてくれるので、何だか心苦しくなってある日、「私はあの後、教員採用試験を受けずに、一般企業に就職したんだ」と告白すると、お返事が来ました。

「そんなことは分かっていますよ、大丈夫」

…その子の方が一枚も二枚も上手でした。

ただのいち教育実習生だった私が、あの子の高1の2週間だけ、先生として存在することが出来た。

それ以上でも以下でもありません。

 

だから、私たちが高校時代に「先生」として存在してくれた先生たちに、同窓会当日はいろんな話をしましょう。先生が覚えていなくたっていいんです。私たちの記憶に残る先生は、こんなことをしていたよ、こんなこと言われたよ、あんなことされたよ…今やったらアウトでしょ、なんて事も、今なら笑って話せるかも知れません。

そして、志半ばで旅立ち、今日ここに来ることが出来なかった同級生のこと…。

彼女も教職に就いていたんですよ。今日来ていたら、さぞかし先生たちと話が合ったことでしょうね。「しょうもない生徒たちを相手にするのも、疲れるのよねー」なんて、言い合っていたかも知れませんね…等々。彼女のことを知っている同級生のみんなから、彼女の生きた証を、たくさん話してもらいましょう。先生たちも、きっと目を細めて「うんうん」と頷いてくれるに違いありません。

 

同窓会当日は、たくさんの楽しい思い出話で満たされる事を願っています!!