子どもの頃からの習慣で、どんな小さなお宮さんでもお地蔵さんでも、見かければ(殆ど条件反射でw)
手を合わせる習慣があります。地域の方がいつもお世話してお花やお水がお供えされているのを見ると
わけもなく嬉しくなったりもします。また、雨の日なんぞには・・・
こんにちは、本日の季語は「深秋」(しんしう/しんしゅう)・・・秋、それも晩秋の季語です。
あなたもよく御存知で耳に馴染み深い「秋深し」のサブ的な季語になり、他には「秋深む」 また
「秋闌」(あきたけなわ)、「秋闌ける」(あきたける)、「秋更くる」(あきふくる)などなど・・・
※2014.10.17 秋深し ( ^ー゜)σ つくろへばひと針ごとに秋深し
※2013.11.04 秋深し ( ^ー゜)σ 歩道橋 堕ちてみようか 秋深し
意味は、比較的わかりやすいですよね。秋も深まったまさに今時分の季節であり、秋の哀れや寂寥が
極まった頃、といえばよいでしょうか。単に秋の終わりの時期を表すだけではなく、寂しさの心持も
含まれる季語になります。 この季節感はまさに日本人好みで古くから歌にも詠まれてきました。
ところで、この「秋闌」(あきたけなわ)の闌(たけなわ)なんですが、意味的には2つあります。
ひとつは、よくパーティなどで司会者が「さて、宴もたけなわとなりましたが、ここでご来賓の皆様に…」
などと言うように ピーク・真っ盛りの状態を表します。 なので、”秋たけなわ” だと”秋真っ盛りの時期”
になるのかな。 しかし、それだけではなく、”やや盛りを過ぎて衰えかけている状態”も意味すのね。
確かに、ピークになれば後は衰えていくだけですしネ。そうした衰えが”予感”させるようなニュアンスも
含んでいるのかもしれません。日本語のデリケートさを感じさせる言葉でもあり、”秋深し”も そうした
寂寥感を感じさせる季語ですよね。
今年は、夏の終わりごろから忙しさにまぎれ、充分に秋を堪能できなかったような気もします。
ふと気が付けば、どんぐりさんもすっかり落ちてしまっていました。
毎年、いつもまだ青い実の頃から楽しみにして観察していたんだけどなー。夏の終わり頃から・・・
※2015.8.22 My短歌 ( ^ー゜)σ 見上ぐれば樹上に木の実そだちをり秋の女神の息吹ひそかに
※2014.10.05 本日の<おまけ> ( ^ー゜)σ 今日のどんぐりさん&双子のどんぐりさん
去年、近所の雑木林がかなり伐採されたので、樹上のどんぐりさんの写真が撮りにくくなって残念!
秋も深まるごとに落葉樹の葉が色づき始めるのを見るのも楽しみのひとつです♪
だけど、こうして色づいた蔦もやがては枯れていくんだよねえ・・・
※2014.12.12 蔦枯る(つた かる) ( ^ー゜)σ 蔦枯れて意志のあるごと這ふばかり
ご近所のお庭で見つけたこんな可愛いハロウィンのオーナメント♪
この「ハロウィン」も季語なんだよね。だけど季語としてまだ熟していないせいか句に詠むのは・・・
※2016・10・31 ハロウィン ( ^ー゜)σ とまどふて何がなんだかハロウィン
わははは! まさしく「なにがなんだか」よく分かりませんね。
だけど、この「ハロウィン」、漢字で表現するとニュアンスが変わってぐっと使いやすくなりました。
※2015.10.31 万鬼節(ばんきせつ) ( ^ー゜)σ 喪の家に灯りの満ちて万鬼節
(↑記事末尾の方に<おまけ>としてハロウィンについて起源その他もあります)
外来植物のセイタカアワダチソウもすっかり日本の地になじみ、鮮やかな辛子色の花を咲かせます。
花粉症の原因と勘違いされていますけれど、この背高泡立ち草虫媒花なので関係ないみたいよ。
※2015.10.21 My 短歌 ( ^ー゜)σ 開拓の地より大和に背高の泡立草に馴染みをる秋
今年の秋は晴天が少なかったような気がするのですが・・・。
あなたの地域ではどうだったでしょうか? 秋の長雨に台風の影響もあり、今日もどうなるかなあ。
空の色もどこか不穏なままに間もなく10月も終わろうとしています。
なんだかこのまま駆け足で冬に入りそうですね。冬の好天やよく晴れた青い空も捨て難いものが
ありますが、秋がなんだか短いようでチョッピリ寂しいような気もします。
それでは今日はこの辺で・・・久々に俳句オンリーの記事でしたあ~!