皆様方の積極的なご参加のお陰で
41名(過去最高)、合計 202句の投句を頂きました。
参加者は次の通りです(順不同、敬称略)。
永田満徳、若松節子、西村楊子、、石川順一、岩永靜代(昼顔)、江口秋子、長谷川ひろし、江村享、夜亜舎、祐(牧内登志雄)
中村秋穂、いわきりかつじ、上野 梢楓、寒太郎(岩根泰彦)
今村とも子、とばやまちはる、塚本南海雄、森川雅美、
本田しどみ、小倉正人、荒一葉、姫(三高邦子)、慢鱚、
山下明寿、寺嶋法子/杳杳、林宏尚(常住)、貴田雄介、
辻井市郎(一路)、松原白士、大津留 直、藤澤迪夫、
武藤隆司、浮游子、桑本栄太郎、滿/杉山満、古閑寛昭、
野島正則、美空らら、ゐるす、亜仁子、北野和良
選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。
投句に参加された方は必ず互選をお願いします。
なお、未投句の方の選句のみも歓迎いたします。
【選句の締切は2月15日(木)pm10時】までとします。
【以下全投句作品】
1 忍び寄る老いや椿の綻びぬ
2 「老けたね」と友の一言寒椿
3 あかときの鳥の助走や春来る
4 アルコール除菌とマスク三冬尽く
5 うがひして雑菌流しし余寒かな
6 うすらひや旅の出掛けは風任せ
7 ギャラリーや見初めし絵画春来たる
8 くれなゐの影に嫋やか寒椿
9 ゴスペルのソプラノパート春来る
10 春来るや夢と希望の二人旅
11 コロナウィルスまた広がって薄氷
12 コロナ菌ことしこそはと春を待つ
13 サムライブルーのレベルの高下春の闇
14 スメタナに変える着音春来る
15 だらだらとエンドロールや春の宵
16 だらだらと片付け続き句仏の忌
17 だらだらは特技やことに春の昼
18 つくばゐの椿の一花祝ひ膳
19 つま先の辺りにきつと春来る
20 春来るや窓から海の見える宿
21 デジタルで終わる決済冬木立
22 トントンと朝餉の支度薄氷
23 のどけしや子守熊(コアラ)の尿(しと)のだらだらと
24 バイ菌と嫌ふ娘や蒲団干す
25 ばい菌の着ぐるみの眉春めいて
26 ひと葉のせ薄氷ゆらり縁に沿ひ
27 ひもすがら猫とだらだら春暖炉
28 ピロリ菌生検検査春愁
29 ふと傾ぐ白杖の割る薄氷
30 寒の内蒸米に撒く麹菌
31 ふらここやだらだら漕ぎて無口なる
32 薄氷の壺のものにも及びけり
33 薄氷やアイススケートもう遅い
34 薄氷やゴンドワナ大陸の形して
35 ほころぶる莟わづかに春来る
36 ほぼ皆んな何処かの空へ石鹸玉
37 またひとつレベルアップや春スキー
38 まだ固き椿野にあるやうに活け
39 ままごとのおかずに添へる落椿
40 だらだらと春の国会茶番劇
41 らんらんと猫の眼や春来る
42 リハビリの後はだらだら梅びより
43 薄氷やパーティー券を買ふノルマ
44 薄氷やバケツの縁に流れ着く
45 薄氷やレベル下がらぬ放射線
46 レベル4と告げる二月礼者かな
47 レベル4無人のバスにリラの花
48 だらだらとボランティア帰路二月梅
49 薄氷や閉ぢ込めらるる鯉の息
50 古の和菓子の起源椿餅
51 薄氷や夜毎夜毎の水の底
52 薄氷をつまむバケツの型のまま
53 だらだらとやめられぬバレンタインデー
54 だらだらと噂話や春炬燵
55 レベルてふ塾のクラスや春寒し
56 レベル出し地縄を張るや揚雲雀
57 異人館までの段だら春来る
58 一日を眠るがごとき藪椿
59 雨水を貯めたバケツに薄氷
60 黄のターレベルは春めく市場来て
61 屋根に恋ふ椿の蜜の懐かしき
62 嫁ぐ日や庭の葉陰に白椿
63 快便の立春大吉ビフィズス菌
64 開くほど錆びゆく乙女椿かな
65 括られし乱歩全集紅椿
66 瓦礫野に朝日を反す薄氷
67 寒明や乳歯を投げるおまじない
68 眼鏡屋の千の眼鏡へ春来る
69 春来たるシニアコンテストの媼翁
70 春来るキャンセル待ちのヘアサロン
71 春来るゴールポストに蹴るボール
72 詰め襟のボタン外せば春来る
73 魚は氷に上りて上がれ句のレベル
74 菌活に励む毎日春日和
75 菌活は納豆菌や春来る
76 春来るや子のつまむレゴの怪獣
77 春来るや怠惰は健康の半分
78 銀閣寺赤い椿は掃かぬまま
79 空中ブランコつかまりそうだ春の星
80 恵み深き乳酸菌や味噌仕込む
81 潔し椿の如く散りぬるを
82 月参りなほ薄氷の手水鉢
83 原木に菌打つ音や春の山
84 春立つや絵馬もかろけしやしろかな
85 春立つや転寝覚むるはしゃぎ声
86 春立つや薄目開けたる里の山
87 古希祝うやるせなき身や寒椿
88 後ろ髮引かるる朝の薄氷
89 光背の加減乗除の薄氷
90 紅つばき君に未練のやうなもの
91 紅椿盛りなりけり寡婦の垣
92 紅白の混じる斑や八重つばき
93 黒澤を観にゆく椿剪りてより
94 今も咲く炭鉱王の椿かな
95 今年また顔の高さに紅椿
96 細長きヤクルト菌や日脚伸ぶ
97 薄氷や重ぬる貌を写しをり
98 薄氷や先に割りたる人のあり
99 薄氷や尾崎豊をきいてゐる
100 罪深き漢同士や寒椿
101 四股を踏む育成選手土匂ふ
102 思ひ出はやはり良きもの春来る
103 思春期の透ける強がり薄氷
104 指折つて初心者レベル探梅行
105 寺までのだらだら坂や初桜
106 自律神経が切れそう町に春が来て
107 手洗いや菌を怖がり友二の忌
108 狩人が孤独に浸る落ち椿
109 首塚に誰かの踏みし薄氷
110 春の風サナトリウムに菌と生く
111 春めくや湯島だらだら女坂
112 春寒や茶菓子だらだら二人して
113 だらだらと無為を決め込む春炬燵
114 だらだらの国会答弁冬深し
115 薄氷や餌を求むる鯉の口
116 薄氷や子らの揃ひの傘映す
117 薄氷や獣の跡の残る畑
118 だらだらの日と決めてより春炬燵
119 春子てふ菌糸のきのこ裏庭に
120 春潮の広さ明るきレベルかな
121 春眠や床にだらだら横たはる
122 春来るだらだら坂の風呂帰り
123 だらだらと下る八十路や涅槃西風
124 薄氷や去年の金魚透けてゐる
125 薄氷や金平糖の淡き綺羅
126 薄氷や空に亀裂の入りにけり
127 だらだらと繰り言垂るる軒氷柱
128 だらだらと坂道下る春の雲
129 春来るマリオネットのかろやかに
130 春来るや古代の秘密命令に
131 春来る苦土石灰の播きし畑
132 春来る真白の靴にポニーテル
133 だらだらとスマホ操る夫春浅し
134 薄氷の流れる先のくわんぜおん
135 薄氷を踏みて能登へのボランティア
136 薄氷今日はめだかの命名日
137 だらだらとぬくき日差しや春来る
138 だらだらと灯油のもるる余寒かな
139 春来る田の黒々とほくほくと
140 春来る片尻上げてする放屁
141 春立つやさざ波寄するにはたづみ
142 新聞のインクの匂ひ薄氷
143 新聞の三面記事に春来る
144 深き青色の裂け目や椿咲く
145 人に鬼菌に悪玉冴返る
146 酔いてよろよろ薄氷にはまりけり
147 生活の差し色となる紅椿
148 石垣の石に刻印春来るや
149 戦災に地も傷負へり春来る
150 掃きて後落ちくる椿可憐なる
151 卒業すだらだら坂も今日限り
152 薄氷をひよいと跳んでプータロー
153 薄氷を割りて祖先へ献花かな
154 薄氷を渡る雀の足早し
155 待合の小さき座布団雪椿
156 単車を止めて椿に魅入るミセス
157 断崖の岩を抱きたる椿かな
158 春来る餡子の重さを口に知り
159 春来る鯱鉾泳ぐ熊本城
160 春立つもレベル以下生く年金者
161 中三の春未達合格レベル
162 朝靄や出あひがしらの紅椿
163 腸内の善玉菌の増えて春
164 跳ねてくる雀の脚に春来る
165 椿かな同じ目線で摂るランチ
166 椿咲き門閉じられる道の土
167 椿散るあそこは武士の住む家ぞ
168 登山道紅一点の寒椿
169 倒壊の家に残れる椿かな
170 冬の小間除菌シートで拭く茶杓
171 塔頭の庵にぽつと椿咲く
172 東雲の蒼を曳きたるうすごほり
173 特選のレベルは高し初句会
174 日脚伸ぶ妻だらだらと長電話
175 日矢射ればすつと別るる薄氷
176 粘菌の熊楠の家に春の雨
177 波音の明るき岬藪椿
178 白椿微塵もあらぬはかりごと
179 薄氷つつく指先初ネイル
180 薄氷にまじる青菜の生々し
181 薄氷に朝陽の光輝けり
182 春来る数字と書類に首つ引き
183 春来る卒寿の母の三千歩
184 春来る調子外れの手風琴
185 薄氷に透けて動かぬ鯉の影
186 薄氷の光あつめてとけにけり
187 薄氷踏む思ひすれど未踏かな
188 箱根路のだらだら坂に風花す
189 避難所に産湯の湯気や春来る
190 夫の鍋蒸気孔より春来たる
191 母植ゑて逝きし椿の花の数
192 味噌パンも菌のまじなひ麦青む
193 無菌室に寄り添ふ白衣あたたけし
194 目覚めても目覚めても夢春来る
195 落椿むかし国府のありし駅
196 乱戦の前静かなる椿かな
197 立寄りし森のアトリエ春来る
198 立春の日差しの撫でてゆく心
199 立春や大目標の善玉菌
200 立春大吉金粉踊る梅昆布茶
201 獺祭魚だらだらむつむ大井川
202 饂飩すき菌の旨味生かしをり
(作品は以上)
選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。
(「番号のみ」記入ですと、誤って上下の番号と間違われる方がおられたので、選ばれた句は【番号と句の冒頭と合わせてお書き頂き】間違いを防ぎたいと思います。
また今回は上五「だらだら」「薄氷」「春来る」「春立つ」などの句がたくさんあるので中七までお書き下さい。)
記入例に従い、特選、並選のそれぞれを番号で、選者名(俳号または名前)と合わせてお書き下さい。(結果発表時は俳号を優先します)
41名(過去最高)、合計 202句の投句を頂きました。
参加者は次の通りです(順不同、敬称略)。
永田満徳、若松節子、西村楊子、、石川順一、岩永靜代(昼顔)、江口秋子、長谷川ひろし、江村享、夜亜舎、祐(牧内登志雄)
中村秋穂、いわきりかつじ、上野 梢楓、寒太郎(岩根泰彦)
今村とも子、とばやまちはる、塚本南海雄、森川雅美、
本田しどみ、小倉正人、荒一葉、姫(三高邦子)、慢鱚、
山下明寿、寺嶋法子/杳杳、林宏尚(常住)、貴田雄介、
辻井市郎(一路)、松原白士、大津留 直、藤澤迪夫、
武藤隆司、浮游子、桑本栄太郎、滿/杉山満、古閑寛昭、
野島正則、美空らら、ゐるす、亜仁子、北野和良
選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。
投句に参加された方は必ず互選をお願いします。
なお、未投句の方の選句のみも歓迎いたします。
【選句の締切は2月15日(木)pm10時】までとします。
【以下全投句作品】
1 忍び寄る老いや椿の綻びぬ
2 「老けたね」と友の一言寒椿
3 あかときの鳥の助走や春来る
4 アルコール除菌とマスク三冬尽く
5 うがひして雑菌流しし余寒かな
6 うすらひや旅の出掛けは風任せ
7 ギャラリーや見初めし絵画春来たる
8 くれなゐの影に嫋やか寒椿
9 ゴスペルのソプラノパート春来る
10 春来るや夢と希望の二人旅
11 コロナウィルスまた広がって薄氷
12 コロナ菌ことしこそはと春を待つ
13 サムライブルーのレベルの高下春の闇
14 スメタナに変える着音春来る
15 だらだらとエンドロールや春の宵
16 だらだらと片付け続き句仏の忌
17 だらだらは特技やことに春の昼
18 つくばゐの椿の一花祝ひ膳
19 つま先の辺りにきつと春来る
20 春来るや窓から海の見える宿
21 デジタルで終わる決済冬木立
22 トントンと朝餉の支度薄氷
23 のどけしや子守熊(コアラ)の尿(しと)のだらだらと
24 バイ菌と嫌ふ娘や蒲団干す
25 ばい菌の着ぐるみの眉春めいて
26 ひと葉のせ薄氷ゆらり縁に沿ひ
27 ひもすがら猫とだらだら春暖炉
28 ピロリ菌生検検査春愁
29 ふと傾ぐ白杖の割る薄氷
30 寒の内蒸米に撒く麹菌
31 ふらここやだらだら漕ぎて無口なる
32 薄氷の壺のものにも及びけり
33 薄氷やアイススケートもう遅い
34 薄氷やゴンドワナ大陸の形して
35 ほころぶる莟わづかに春来る
36 ほぼ皆んな何処かの空へ石鹸玉
37 またひとつレベルアップや春スキー
38 まだ固き椿野にあるやうに活け
39 ままごとのおかずに添へる落椿
40 だらだらと春の国会茶番劇
41 らんらんと猫の眼や春来る
42 リハビリの後はだらだら梅びより
43 薄氷やパーティー券を買ふノルマ
44 薄氷やバケツの縁に流れ着く
45 薄氷やレベル下がらぬ放射線
46 レベル4と告げる二月礼者かな
47 レベル4無人のバスにリラの花
48 だらだらとボランティア帰路二月梅
49 薄氷や閉ぢ込めらるる鯉の息
50 古の和菓子の起源椿餅
51 薄氷や夜毎夜毎の水の底
52 薄氷をつまむバケツの型のまま
53 だらだらとやめられぬバレンタインデー
54 だらだらと噂話や春炬燵
55 レベルてふ塾のクラスや春寒し
56 レベル出し地縄を張るや揚雲雀
57 異人館までの段だら春来る
58 一日を眠るがごとき藪椿
59 雨水を貯めたバケツに薄氷
60 黄のターレベルは春めく市場来て
61 屋根に恋ふ椿の蜜の懐かしき
62 嫁ぐ日や庭の葉陰に白椿
63 快便の立春大吉ビフィズス菌
64 開くほど錆びゆく乙女椿かな
65 括られし乱歩全集紅椿
66 瓦礫野に朝日を反す薄氷
67 寒明や乳歯を投げるおまじない
68 眼鏡屋の千の眼鏡へ春来る
69 春来たるシニアコンテストの媼翁
70 春来るキャンセル待ちのヘアサロン
71 春来るゴールポストに蹴るボール
72 詰め襟のボタン外せば春来る
73 魚は氷に上りて上がれ句のレベル
74 菌活に励む毎日春日和
75 菌活は納豆菌や春来る
76 春来るや子のつまむレゴの怪獣
77 春来るや怠惰は健康の半分
78 銀閣寺赤い椿は掃かぬまま
79 空中ブランコつかまりそうだ春の星
80 恵み深き乳酸菌や味噌仕込む
81 潔し椿の如く散りぬるを
82 月参りなほ薄氷の手水鉢
83 原木に菌打つ音や春の山
84 春立つや絵馬もかろけしやしろかな
85 春立つや転寝覚むるはしゃぎ声
86 春立つや薄目開けたる里の山
87 古希祝うやるせなき身や寒椿
88 後ろ髮引かるる朝の薄氷
89 光背の加減乗除の薄氷
90 紅つばき君に未練のやうなもの
91 紅椿盛りなりけり寡婦の垣
92 紅白の混じる斑や八重つばき
93 黒澤を観にゆく椿剪りてより
94 今も咲く炭鉱王の椿かな
95 今年また顔の高さに紅椿
96 細長きヤクルト菌や日脚伸ぶ
97 薄氷や重ぬる貌を写しをり
98 薄氷や先に割りたる人のあり
99 薄氷や尾崎豊をきいてゐる
100 罪深き漢同士や寒椿
101 四股を踏む育成選手土匂ふ
102 思ひ出はやはり良きもの春来る
103 思春期の透ける強がり薄氷
104 指折つて初心者レベル探梅行
105 寺までのだらだら坂や初桜
106 自律神経が切れそう町に春が来て
107 手洗いや菌を怖がり友二の忌
108 狩人が孤独に浸る落ち椿
109 首塚に誰かの踏みし薄氷
110 春の風サナトリウムに菌と生く
111 春めくや湯島だらだら女坂
112 春寒や茶菓子だらだら二人して
113 だらだらと無為を決め込む春炬燵
114 だらだらの国会答弁冬深し
115 薄氷や餌を求むる鯉の口
116 薄氷や子らの揃ひの傘映す
117 薄氷や獣の跡の残る畑
118 だらだらの日と決めてより春炬燵
119 春子てふ菌糸のきのこ裏庭に
120 春潮の広さ明るきレベルかな
121 春眠や床にだらだら横たはる
122 春来るだらだら坂の風呂帰り
123 だらだらと下る八十路や涅槃西風
124 薄氷や去年の金魚透けてゐる
125 薄氷や金平糖の淡き綺羅
126 薄氷や空に亀裂の入りにけり
127 だらだらと繰り言垂るる軒氷柱
128 だらだらと坂道下る春の雲
129 春来るマリオネットのかろやかに
130 春来るや古代の秘密命令に
131 春来る苦土石灰の播きし畑
132 春来る真白の靴にポニーテル
133 だらだらとスマホ操る夫春浅し
134 薄氷の流れる先のくわんぜおん
135 薄氷を踏みて能登へのボランティア
136 薄氷今日はめだかの命名日
137 だらだらとぬくき日差しや春来る
138 だらだらと灯油のもるる余寒かな
139 春来る田の黒々とほくほくと
140 春来る片尻上げてする放屁
141 春立つやさざ波寄するにはたづみ
142 新聞のインクの匂ひ薄氷
143 新聞の三面記事に春来る
144 深き青色の裂け目や椿咲く
145 人に鬼菌に悪玉冴返る
146 酔いてよろよろ薄氷にはまりけり
147 生活の差し色となる紅椿
148 石垣の石に刻印春来るや
149 戦災に地も傷負へり春来る
150 掃きて後落ちくる椿可憐なる
151 卒業すだらだら坂も今日限り
152 薄氷をひよいと跳んでプータロー
153 薄氷を割りて祖先へ献花かな
154 薄氷を渡る雀の足早し
155 待合の小さき座布団雪椿
156 単車を止めて椿に魅入るミセス
157 断崖の岩を抱きたる椿かな
158 春来る餡子の重さを口に知り
159 春来る鯱鉾泳ぐ熊本城
160 春立つもレベル以下生く年金者
161 中三の春未達合格レベル
162 朝靄や出あひがしらの紅椿
163 腸内の善玉菌の増えて春
164 跳ねてくる雀の脚に春来る
165 椿かな同じ目線で摂るランチ
166 椿咲き門閉じられる道の土
167 椿散るあそこは武士の住む家ぞ
168 登山道紅一点の寒椿
169 倒壊の家に残れる椿かな
170 冬の小間除菌シートで拭く茶杓
171 塔頭の庵にぽつと椿咲く
172 東雲の蒼を曳きたるうすごほり
173 特選のレベルは高し初句会
174 日脚伸ぶ妻だらだらと長電話
175 日矢射ればすつと別るる薄氷
176 粘菌の熊楠の家に春の雨
177 波音の明るき岬藪椿
178 白椿微塵もあらぬはかりごと
179 薄氷つつく指先初ネイル
180 薄氷にまじる青菜の生々し
181 薄氷に朝陽の光輝けり
182 春来る数字と書類に首つ引き
183 春来る卒寿の母の三千歩
184 春来る調子外れの手風琴
185 薄氷に透けて動かぬ鯉の影
186 薄氷の光あつめてとけにけり
187 薄氷踏む思ひすれど未踏かな
188 箱根路のだらだら坂に風花す
189 避難所に産湯の湯気や春来る
190 夫の鍋蒸気孔より春来たる
191 母植ゑて逝きし椿の花の数
192 味噌パンも菌のまじなひ麦青む
193 無菌室に寄り添ふ白衣あたたけし
194 目覚めても目覚めても夢春来る
195 落椿むかし国府のありし駅
196 乱戦の前静かなる椿かな
197 立寄りし森のアトリエ春来る
198 立春の日差しの撫でてゆく心
199 立春や大目標の善玉菌
200 立春大吉金粉踊る梅昆布茶
201 獺祭魚だらだらむつむ大井川
202 饂飩すき菌の旨味生かしをり
(作品は以上)
選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。
(「番号のみ」記入ですと、誤って上下の番号と間違われる方がおられたので、選ばれた句は【番号と句の冒頭と合わせてお書き頂き】間違いを防ぎたいと思います。
また今回は上五「だらだら」「薄氷」「春来る」「春立つ」などの句がたくさんあるので中七までお書き下さい。)
記入例に従い、特選、並選のそれぞれを番号で、選者名(俳号または名前)と合わせてお書き下さい。(結果発表時は俳号を優先します)
また【特選句には簡単な鑑賞文】をお書き下さい。
若しも番号と句の冒頭とが不一致の場合は、句の冒頭を優先して解釈します。
また全部の選句をまとめて1回でコメント投稿して下さい。
句に兼題が入っているか否かの判断は選者にお任せします。
兼題が入っていないと思われた句は取らないようにお願いします。
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