フィギュアスケートファンボード『FSU』に、ドイツの地方新聞に掲載されたという、サロメ・ブラナーさんのインタビューの有志英訳版がアップされていました。
FSUスレッドはこちら→ http://www.fsuniverse.net/forum/showthread.php?t=54842
英訳をあげてくださったのは、『Swissskate』さんとおっしゃる方です。
サロメ・ブラナーさんとは、ステファン・ランビエール選手の振り付けをずっと担当している、ほとんどランビエール選手専任の(!)コレオグラファーの先生です。
東京ワールドでお披露目され、今シーズンも使用続行中のFS『フラメンコ(ポエタ)』は、アントニオ・ナハロさんの作ですけども、ランビエール選手のプログラムのほとんどは、サロメ先生の手になるもの。その優れた芸術的手腕から、ほかの選手からも振り付けのオファーはあるそうですが、自分のプログラムどうしが戦うのを見たくない=ランビエール選手以外の男子選手の振り付けはしないというポリシーをお持ちで、ほとんどランビエール選手の専任みたいになっておられます。今季はサラ・マイヤー選手、Ariane Pellaton選手の振り付けも担当しておられるそうですが…。
そんな、サロメ先生のインタビュー。どんなことが書かれているのでしょうか?
英語はからっきしの灰原、翻訳ソフトを頼みにしながら、なんとか日本語らしく記事内容を、抜粋して書き取っていきたいと思います。わかんないところを飛ばしたり、想像で補ったりしてますので、よろしければ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
それでは、本文にどうぞ。



【スタースケーターたちの振付師】



チューリッヒ生まれの元スケーター、サロメ・ブラナー氏は、現在、ステファン・ランビエール選手と、サラ・マイヤー選手の振り付けを担当しています。
かつて、1998年ごろ、彼女は、のちに世界タイトルを獲得するアイスダンスカップル、アンジェリカ・クリコワ&オレグ・オフシャニコフ組のスタッフとして腕を磨きました。
スタースケーターとともにあるとき、あなたの役割はなんですか? という問いに、彼女はこう答えました。「彼らと行動をともにすることは、とても名誉なことです。わたしは、彼らに、いくらかの影響を与えることができたのではないかと思っています。彼ら以外のアスリートは、あれほどのレベルでの演技はできないことでしょう」
ステファン・ランビエール選手はロシア杯から帰国しています。彼女は多忙ななか、私たちのインタビューに思慮深くこたえてくれました。


―サラ・マイヤー選手は、今季2つの新しいプログラムを披露しています。ステファン・ランビエール選手は、"Carne Cruda"、タンゴのリズムで新しくSPを演技します。
彼らそれぞれの特徴を教えてください。


「サラはロマンチックなラインの持ち主です。とてもなめらかで、流れるようです。
ステファンは、アグレッシブなテーマや、猛烈なスピードやリズムを好みます。そうですね、とくに今年になって、わたしは、ステファンがアグレッシブなリズムに惹きつけられていると気づきました。
彼は、つねに新しいスタイルを追求しています。ステファンは、以前よりもますます速く動く力をつけました。妙技を体得したのです。ですから"Carne Cruda"のこの音楽を、選ばなければなりませんでした。
今シーズンの彼のプログラムは、たいへんに難易度が高い。"Carne Cruda"は、ほんの小さな動きにいたるまで、彼の肉体と魂の清華です」


―振り付けにさいして、サラやステファン自身の要望はありますか?


「サラには、振り付けについて、こうしたい、というような思いが、多少はあるようですね。しかし、彼女は自分の希望をおおっぴらには、あえてしません。
自分の思いつきにたいした価値を与えていないのです。
わたしが彼女に振り付けを提案するときには、すでに彼女は自分自身をどう動かすべきかわかっていて、ポイントも抑えていますよ。
ステファンは、困難な試みにあえて挑もうとします。デリケートな彼をうまくマネージメントするのは難しいですけど、この仕事はわたしにエネルギーを与えてもくれます」


―ふたりの違いについて、どんなときに強く感じますか?


「ステファンとの振り付けは即興的です。
2005年以前は、彼は頻繁にわたしのアイデアを採用してくれました。
いま、プログラム作りの主導権は彼にあります。わたしは、彼のアイデアを選択し、構成します。
サラについては、彼女はわたしの提案する振り付けを必要としています。
彼女は振り付けをよく観察して、彼女自身の体にしみこませようとします。振り付けの動きはダンサーのためのものなので、必ずしも人間の体に優しいポーズばかりではないのですが……。
また、サラは、自分の技術の向上にも積極的です。そのてんについては、ステファンより積極的ですね」


―あなたが、ランビエール選手の芸術性を育て上げたと思います。


「今年の夏、ステファンは日本で、スペイン人ダンサーたちとともに過ごしました。スペインの息吹を感じ取ってきたようです。オーバースドルフに、創造力とともに戻ってきたステファンは、2時間ものあいだ、音楽と思いついた振り付けとをわたしに披露しつづけ、なかなか解放してくれませんでした」


―どうやって振り付けは作られるのですか。


「5~6月に準備が始まります。音楽を探して、音楽にマッチする動きをイメージし、退屈なプログラムにならないよう、気を配ります。
いまのフィギュアスケートには得点計算がどうしてもついて回り、それから逃れるすべはありません。要素をはじめに配置してみたり、思いついた興味深い一連の振り付けからまず作ってみたり、いろいろします」


―プログラム作りにおいて大切にしていることはなんですか?


「正直さ。それに機械的なテクニック披露ではない、魂からの身体表現です。
音楽や動きの革新も必要なことだと思います。20年前にもてはやされた音楽や動きは、現代の若いスケーターたちにとっては退屈なものです。時代は変わるのですから」


―あなたは、ステファン・ランビエールの守護天使のようですね。サラより彼とのほうが、多くともにいるのですか?


「はい。サラは、ふだんは、わたしの叔母と訓練しています」


―ステファンとともに過ごし始めて11年ですが、彼はまだあなたを驚かせるのでしょうか。


「ええ。しょっちゅう。
たとえば、わたしはそれまで生きてきて、ヴィバルディの音楽とシマウマとのあいだに、これっぽっちも関連性を感じてきませんでした。ヴィバルディのプログラム用の衣装についての提案をステファンから受けたとき、わたしははじめ悲鳴をあげました。ステファンは30分間、わたしに物語を語りつづけました。わたしはシマウマの衣装について納得しました」


―サラとステファンは、今後、どう成長していくでしょうか。


「ふたりとも、成長への強い想いを持っています。
サラにはとても可愛らしい、甘いイメージがあります。この路線で振付けるかぎり、大失敗はありません。でもわたしは、彼女の新しいイメージを見つけたいと思います。すでに手がかりはあるんです。
ステファンについては、彼がしじゅうスタイルを変えるのが必要で重要なことなのだと、わたしは理解しています。ひとつのイメージに固定されすぎないいまのやりかたは、彼の個性に合っているんです」


はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
長いインタビューだったので、だいぶ抜粋しちゃいました。ごめんなさい。
サロメ先生が、いかにステファン・ランビエール選手とサラ・マイヤー選手を大切に思っているか、言葉の端々からほの見える、いいインタビューですね。
それにしても、さすがのサロメ先生も「シマウマ」衣装は驚愕だったのか……!
笑ってしまいました。
たしかに、灰原も、はじめてあの衣装を見たときには、相当びっくりしたっけなあ。
スイス国内選手権では、優勝するも不調の伝えられるランビエール選手ですが、GPF、ヨーロッパ選手権と、尻上がりに調子を上げてくれますように。サロメ先生にも頑張っていただきたいです。ファイト!





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こないだ、柴崎るり子先生の作品展オープニングパーティでいただいた天然酵母ジュースが美味しかったので、自分でも作ってみたいと思いました。
でも、本物のフルーツで作るのは、初心者にはハードル高い。もっと簡単な方法ないのかなと探したところ、ペットボトルの野菜フルーツジュースで作る方法を発見。先日から、4日ほど、無事の発酵を祈りつつ、ジュースを仕込んだペットボトルをコタツの中に転がしておきました。
今日、蓋を開けたところ、できてる~!!!
ジュースがしゅわしゅわしゅわしゅわーと発泡して、炭酸入りのようです。
うれしくって、さっそく飲んでみました。
んー? んんんん?
なんだろう、不思議な味! 
もともとの野菜フルーツジュースは、ジュースとして味を調えられて、甘くて全体に味が馴染んでる感じだったんですけど、酵母ジュースにして飲むと、ピリッとした発泡の味があるのはもちろん、ジュースの材料のフルーツや野菜のひとつひとつの味がワイルドに際立っちゃうというか、うん、なんだか野生的な味がします。
生きてるなーっ、みたいな。自然で、元気が出る美味しさです。
へえー。こんなに簡単にできるんだ。面白い!
もうちょっと暖かくなったら、こんどはフルーツ酵母に挑戦してみようかなあ。





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昨日のフランス国内選手権でのヤニック・ポンセロ選手について書いた箇所で、「2A+3Sは本来コンボだと思われる」とか馬鹿を書いた人、灰原です。
3Sをどーやってセカンドにつけるんだ!
スイッチジャンパーでないと無理……。
2A+3Sがシークエンスなのは、本来どおりの振り付けのはずです。ポンセロ選手、ポンセロ選手のファンの方、ほんとうに申し訳ありませんでした。



さて、昨日からの宿題、アレクサンドル・ズーリン氏インタビューです。
日本語書き取りをするまえに、蛇足ですけど、あらためて『ズーリンさんってこんな人』というあたりを、さらっとご説明しておきますね。
現在、村主章枝選手のコーチ兼コレオグラファーとして、日本でも知られているアレクサンドル・ズーリン氏は、選手時代は、旧ソ連→ロシアのアイスダンス選手として活躍しました。選手時代のパートナーは、マイア・ウソワ選手。オリンピックにも2度出場していて、アルベールビルで銅、リレハンメルで銀メダルを獲得しています。
日本のスケーターの、伊藤みどりさんとか佐藤有香さんと同じ時代に活躍していた方です。ちなみに現在アメリカ籍でトリノ五輪にも出場した井上怜奈選手は、日本選手としてアルベールビル(ペア)、リレハンメル(シングル)と出場しているのでした……怜奈ちゃんすごい!! どんだけ息が長いのー!!! 
思わず井上怜奈選手のすごさに驚愕してしまいましたが、すみません、ズーリンさんの話題だった。いかんいかん。
で、引退後、コーチとなったズーリン氏は、コーチとしてアイスダンスカップルを育て上げます。タチアナ・ナフカ&ロマン・コストマロフ組。ナフカ&コストマロフ組は、ソルトレイク五輪のシーズンまでは、正直あんまりパッとした評価をもらえませんでしたが、ソルトレイク後急成長、金メダルを総なめするモンスターカップルとなり、トリノ五輪優勝を花道に競技引退するのでした。
ナフカ&コストマロフ組引退後、ズーリン氏は本拠地をアメリカからロシアに移しました。村主章枝選手の振り付けを担当するようになったのは昨シーズンから(FSのみ。昨シーズンのSPはローリー・ニコル作でした)、コーチを担当するようになったのは今シーズンからです。
そんなアレクサンドル・ズーリン氏のインタビュー、それでは日本語書き取りいってみましょう。
いつもの言い訳ですが、灰原は語学力に乏しく、日本語書き取りは、自動翻訳を日本語らしく整えただけのものです。読み取り間違いはありえますし、わからないところは想像の翼で補っている場合もあり、さらにわからないと、飛ばしていたりもします。
よろしければ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
英語有志翻訳版こちら→ http://www.ffsg.org/france_elite_2007/index.htm
ロシア語元記事こちら→ http://www.smelite08.ch/cmsimple/result/index.htm  
それでは、日本語書き取り本文にどうぞ。




【アレクサンドル・ズーリンコーチインタビュー】



モスクワ。フィギュアスケートグランプリシリーズ、カップオブロシアは、わが国の代表選手のうち1組が金メダル(アイスダンス:ドムニナ&シャバリン組)を、2組が銅メダルを(男子シングル:グリアツェフ選手 ペア:川口&スミルノフ組)獲得して終了しました。
アレキサンドル・ズーリン氏は、モスクワを本拠とする高名なフィギュアスケートコーチであり、かつてのロシアアイスダンスチャンピオンです。
専門家であるズーリン氏に、今後のロシアフィギュアスケート界の展望についてお聞きしました。



―はじめにアイスダンスについてお訊ねします。ロシア杯で、ドムニナ&シャバリン組は、記録的な高得点で優勝しました。国内のライバルであるホフロワ&ノビツキー組は、国際的には彼らに水をあけられている、と考えてよいものでしょうか?


「名前をあげられた2組は今シーズン、同じ試合で、同一評価のもとでは競っていません。いまの質問には答えることができませんね。
ドムニナ&シャバリン組は本国ロシアで競い、ホフロワ&ノビツキー組は手ごわいライバルたちの本拠地フランスでメダルを得たということも、忘れてはいけないと思います。
ようするに、ロシアは2組の才能あふれたアイスダンスチームを擁している、と私は考えます。オクサナとマキシムは、力強く、美しく、ラインは華麗で、表現力は壮大にして壮麗です。新採点法にもよく対応していて、明確に難しいプログラムに取り組んでいます。
ただ、最近のアイスダンスの傾向として、女性ダンサーが軽く小さいほうが有利である面はあると思われます。女性が小さいほうが、難易度の高いリフトなどの技が容易だからです(灰原注:ドムニナ選手はけっこう大柄です)。
アイスダンスの現在のジャッジシステムでは、表現力や技術の正確さはもちろんですが、そもそもあらかじめ設定されたプログラムの難易度や構成も重要視されます。かつてのアイスダンスとは、もはや別種の競技といってもいいでしょう」


―ホフロワ選手のアクロバティックな動きが、ドムニナ選手のアカデミックな動きよりジャッジに好まれる、というようなことはあるでしょうか。


「さあー。それはわかりません。
ただ、私自身は、パリで、ヤナとセルゲイのフリーダンスにエキサイトしました。
彼らの今年のフリーダンスは素晴らしいですね。彼らは、このプログラムによって、昨シーズンより多くの点を得るだろうと私は確信しています。
私は、今年のロシアナンバーワンはオクサナとマキシムだろうと予測します。ただ、彼らの頭上に一点の雨雲もなしとは言えませんね」


―ロシアスケート界は、ペア競技についても、アイスダンスと同じような状況にあります。つまり、ほぼ同じ実力レベルの2つのチームを抱えている。川口&スミルノフ組と、ムホルトワ&トランコフ組と。


「私は、オレグ・ワシリエフコーチのムホルトワ&トランコフ組への指導法が好きですが、指導の技量的には、タマラ・モスカヴィナ女史に軍配が上がると言わざるをえません。川口&スミルノフ組のプログラムは、彼らのライバルのものよりも難易度も高く、面白くて、優れています。ワシリエフコーチが彼自身の独創性をムホルトワ&トランコフ組にたいして発揮できるようになれば、ペアは興味深い成長を見せることでしょう」


―ロシア杯において、ムホルトワ&トランコフ組は、順位において彼らに勝った川口&スミルノフ組よりも、PCSでは高評価を得ています。これは奇妙ではありませんか?


「べつに奇妙ではありませんよ。彼らはロシアチャンピオンです。ナショナルタイトル保持者が、得点において優遇されるのはままあることです」


―ナショナルタイトルを持たない川口&スミルノフ組が高得点を得るためには、ごく難しい要素(スロークワドサルコウのような)を実施せねばならない、ということでしょうか。


「そういうことですね。私自身、パートナーのマイア・ウソワとともに、当時のチャンピオンカップル、クリモワ&ポノマレンコ組に対抗するために、手を尽くして戦い続けたものです」


―ロシア杯の女子シングルについて、感想をお聞かせください。


「私の教え子、村主章枝選手の不調は、思いもかけないことでした。彼女のフィジカルのコンディションも悪くはなかったし、訓練もよく進んでいたのですが、最終的な局面で、彼女は心理的に動揺したようです。
韓国のキム・ヨナ選手には強い印象を与えられました。彼女はスケートの神の申し子だと思います。すっかり気に入ってしまいました。彼女の演技に触れるとき、私は観客になってしまい、コーチでも専門家でもなくなってしまいます。
ロシア選手のうち、私は、カタリーナ・ゲルボルト選手が好きでした。ニーナ・ペトシコワ選手は、思い切りよく滑って、よくやったと思います。彼女は優雅さを身に着ける必要がありますね。もちろん、私たちにはもうひとり、礼儀正しい選手がいます(灰原注:アリーナ・マルティノワ選手のことだと思われます。マルティノワ選手のロシア杯での成績は奮わなかったため、おそらくこんな奥歯にものが挟まったよーな物言いになったんじゃないかと…)」


―スケート連盟のヴァレンティン・ピセーエフ氏は、ロシアの女子スケーターたちにたいして、おおやけに批判的な発言を繰り返しています。女子選手たちにたいして心理的なプレッシャーを与えるこの種の振る舞いが、正しいと思われますか?


「ええ。私は会長の言葉を支持します。たしかに、女子選手たちは打撃を受けるでしょうけど、知ったこっちゃありません。
失礼。もちろんいまのは冗談です。
しかし、選手たちにたいして過酷さは必要だとも思います。
ピセーエフには、私も怒鳴られますよ。
彼に、たとえば私が、『うちの教え子にいいステップシークエンスを叩き込んだよ』と話すとするでしょ?
すると、ピセーエフはこう答えるんです。『なにがいいステップだ。レベル2しか取れてないじゃないか』『おまえはホントにコーチなのか。たわごとばっかり言って!』なーんてね。
私が『その試合じゃ、西側のテクニカルコーラーに意地悪されたんですよ』と主張したとしても、お構いなしです。ようするに、そういうジャッジをするテクニカルコーラーは、どこにでもいるんですから。
ピセーエフとは敵意に満ちた言い合いをすることもありますが、大局的な視点で考えれば、彼との話し合いは良いプログラム作りに役立ちます。鏡を見るみたいに」


―男子シングルについてお訊ねします。ロシア杯では、ライバルたちのミスのおかげもあって、アンドレイ・グリアツェフは銅メダルを獲得しました。彼をはじめとする男子選手たちの将来の展望について、どう思われますか?


「ふつうに考えて、いまのロシアの男子選手たちが、ウィアー選手やランビエール選手を敵に回すのは荷が勝ちすぎです。プルシェンコやヤグディンは彼らと同等以上でしたよ? でも、いま、私たちのもとに彼らはいません」


―ジョニー・ウィアー選手には、並外れた技術はありません。クワドもありません。それでも、彼はロシア選手に勝るのですか?


「ジョニー・ウィアー選手は、美しいトリプルジャンプで、ステファン・ランビエール選手のクワドより高い得点を得ました。規則は変わったのですよ。繰り返し申し上げていますが。いまや選手たちはクワドを必要としません。
エリック杯で、セルゲイ・ヴォロノフ選手はトリプルルッツも跳んでないし、怪我のせいでベストな状態ですらありませんでしたけど、素晴らしいスピンと面白いステップ、それに大きなアクセルジャンプを跳んで、表彰台に上りました。
彼のコーチ、アレクセイ・ウルマノフはじつに立派なコーチだと思いますね。信頼できるし、ロシアのために偉大なスケーターたちを現在育てています。私は、ウルマノフ氏は、ロシアのフィギュアスケートコーチの中でもっとも将来有望だと考えています。
彼に忠告すべき唯一のことは、ロシアの病に負けないで欲しいということだけですね」


―どういう意味ですか?


「いまや、ロシアのスケート関係者たちは、トップレベルを傍観するだけです。ランビエール選手やウィアー選手が進んでいくのを見て、手をこまねいているだけです。しかし、ロシアスケート界は戦う必要があります。いまやロシアには、ロシアスケートの名誉を託せるリーダー的選手がいません。私たちは、よりよいジャンプを、ステップを、スピンを追求していくべきです」


―どうすればいいと思われますか?


「日本人選手たちは、1日24時間でも自発的に練習します。ロシアのスケーターはそうではありません。怠惰だし、ときに狡猾です。
私は彼らに正しい心構えを指導しますが、必ずしも成功しているとはいえません。
話しかけられたとき、彼らはうなずいて同意します。でも、3日後には元の木阿弥です。
日本人には、正常な心構えを諭す必要がありません。彼らは病的に練習が好きで、限界まで練習し、そして勝つんですよ」


―プルシェンコ選手が戻ってきてくれれば、いろいろ変わるんじゃないでしょうか。彼の復帰準備はできてきていると思われます。


「スポーツの世界は甘くありません。全力を尽くさぬ者は落ちるだけ。
才能あるテニス選手だったマラト・サフィンは、スケジュールにゆとりを欲しました。結果的にいま、彼はどの位置にいると思いますか?
もちろん、プルシェンコ選手は偉大です。もし、バンクーバー五輪までの2.5年のあいだに、彼が必死になって必要なレベルに再到達できるなら、なんでも可能だと思います。
私は、目標のためには彼はすでに出発していなければならないと思います。少なくとも、ロシア国内競技会で。
そして私は、いま彼が、プルシェンコ選手が、それを望んでいるかどうか、理解していると思います。
正直にいって、また競技に専念するのは、プルシェンコ選手には難しいと思います。
彼はいま、故障、再手術、離婚、ビジネス……たくさんのものを抱えています。まずフィジカルの状態からして復帰は難しいと思います。
私自身、長い休止のあと、スケートに再チャレンジしたことがあります。
復帰のはじめのころは、もう、素晴らしかったです。
うれしくてたまりませんでした。自分はまだ若いと思えたし、体のキレもまずまずだと思うことができました。
でも1週間後に、失望は始まりました。股関節、背中、頭……うまく動かない。私は『なぜ』と思い始めました。『なんでこんなことやってるんだろう?』『自分にとって必要なことなんだろうか?』……ってね」


―あなたのいまのお仕事について教えてください。週に7つのプログラムを振付けるのは大変ですか(灰原注:このくだり、意味がよくわからなくて、いろいろ当たってみたところ、現在ズーリンさんは、ロシアのテレビアイスショーの振り付けを担当していて、そのために毎週えらい数のプログラムを作る必要があるようです)? ドライブには出かけられていますか?


「ドライブにはずいぶん行ってません。いまの仕事が全部終わるまでなんていったら、気が遠くなりそうですね。私の頭は負荷がかけられすぎです。この2ヶ月半、1日も休日がなかったんですよ。人間の生活じゃない!」


―ご自身で体を動かしたりはしていますか?


「健康のために、歩いて仕事に行きます。テレビ番組が抑えているリンクに着いて、プログラムを考えるんですが、その日のノルマが終わらなければ、夜勤突入です。翌日、朝から私は、自分自身の教え子をコーチします。これが私の毎日です。引き受けたものについては、できるだけよりよい仕事を、と頑張っています」




はい、本文終了です。お疲れさまでした!
ズーリンさんは、以前のインタビューでも、わりとものをハッキリおっしゃる方だなという印象だったんですが、今回もほんとうに歯に衣着せぬかんじで、興味深かったです。
スケートについてのインタビューなのに「マラト・サフィン」なんて言葉が出てくるとびっくりしますけどね。ヤグディン選手はフェデラー好きだし、ロシアの人はテニスが好きなのかな。ま、いまロシア、テニス強いですからね。人気あるのかも。
しかし、いやー……サフィン兄さんね、たしかに、以前はフェデラーにも勝ったことあるのに最近の成績はちょっと奮いませんが……いやでも兄さんも一生懸命やってると思いますよ。うん。灰原サフィン兄さん好きなのでちょっと弁護してみたり(ズーリンさん、キビシー!!)。
プルシェンコ選手の復帰については……ズーリンさん的にはこう思ってらっしゃるってことですよね。
村主章枝選手についてのコメントのあたりも、興味深かったです。
ズーリンさんは、ロシア杯で、村主選手は「もっとできるはずだった」と思ってらっしゃるようでした。もし、ズーリンコーチの考えるとおり、心理的なことが原因で、あの場で村主選手の全力が出し切れなかったのだとしたら、むしろ全日本に向けて、いい材料なんじゃないかと灰原は思いました。つまり、全開の演技のレベルは、もっと上ってことですもんね。
全日本選手権にズーリンコーチの帯同って難しそうなんですけど……来てくれるのかな? 来てくれたらうれしいんだけどな。アイスダンス時代からのファンのみなさまもうれしいことでしょう。
笑っちゃったのが、ピセーエフ氏を論じるくだりで、ははは、ピセーエフさんて怒りっぽい人なんですね。ロシア国内でも「ピセーエフ会長の女子選手にたいするあの発言はどうなのー」的な雰囲気が漂っているんだな、ということも感じられて面白かったです。
ズーリンコーチ、いまはテレビアイスショーのお仕事でお忙しいようですが、今後、本格的な選手育成にも、もっと携わってくださるとうれしいかなあ…。
そんなズーリンコーチインタビューでした。しかし今回のインタビューには、奥方ナフカ女王さまの話題がイッコもなかったのが寂しかったなあ。
ナフカさまの近況、突っ込んで聞いてくださいよ、インタビュアーさん!
ねえ?





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ロシアのアレクセイ・ヤグディン選手が競技復帰を断念したというニュースが、ロシアで報じられているようです。
元記事はこちら→ http://www.strana.ru/doc.html?id=83631
だいたいの内容を日本語に書き取って見ます。
お読みになるまえに言い訳。灰原はロシア語ができるわけではなく、下の読み取り文はロシア語の機械翻訳から日本語に書き起こしただけの文章ですので、読み取り間違いの可能性は高い、ということを、恐れ入りますがお含みおきください。
それでは本文にどうぞ。




【アレクセイ・ヤグディンは戻らない】


フィギュアスケートオリンピックチャンピオン、アレクセイ・ヤグディンは、競技復帰への試みを見合わせることになった。
水曜日、ロシアでの自叙伝出版発表の席において、ヤグディン氏は発言した。
「心理的な問題で見合わせるわけではありません。本気で、とても、競技には戻りたいといまも思っています。しかし、やはり私のフィジカル……チタニウムの人工股関節手術そのものは成功しましたが、定着状況など、いまも油断できない状態なんです」
手術後、ヤグディン氏は本格的に新しいプログラムの準備に取り組んでいた。
「音楽はすでに編集されていて、必要な複雑な要素もすでに振付けられていました。私は遅かれ早かれ競技復帰して、そのプログラムを演じる日がくることを信じていました。ショーへの復帰もはじめていました。けれど本格的な訓練をはじめたとき、手術箇所の容態が悪くなりはじめました。それで、私は再度医師のもとに通いはじめました。
医師からは、早急にもっと長期的な治療が必要だと言われていましたが、予定されていたドイツツアーに参加するために、私は3週のあいだ治療に専念しませんでした。
後悔がないといえば嘘になりますが、私の競技復帰の可能性は低くなったと言っていいでしょう」




はい、本文終了です。お疲れさまでした。
記事自体は12/5に発表されたものですので、復帰についてのコメントは、11/28日くらいに出された、ということだと思います。
すでに作られていた復帰用プログラムって、ニコライ・モロゾフ氏が退院直後のヤグディン選手に贈った、と言われているプログラムのことだと思います。記事によると、訓練中に故障箇所が悪化したということみたいなんですが……ロシアソースのニュースは誤報率がけっこう高いので注意が必要は必要なんですよね。
もし、正式に復帰断念ということになるのであれば、北米メディアで改めて報道があると思います。キャスリーン・バングスさんのロングインタビューとかも、おそらくそのうち出ると思う(バングスさんのヤグディン選手のロングインタビューはなにはなくとも毎年恒例ですし)ので、いまのところはロシアでこういう報道が出たとだけ、心に留めとこうと思う灰原なのでした。
ヤグディン選手は、世界中のファンにいくつもの美しい演技を見せてくれ、幸せな気持ちにしてくれました。灰原、何度も書いていますが、どんな選択になるにせよ、ヤグディン選手にとっていい方向に向かう結論が出るように、お祈りしております。





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シークレットガーデンからのお知らせです。
本日18時35分ごろから、回線障害により、『女神幻想ダイナスティア』ゲームサーバーにアクセスいただけない状態になっておりましたが、21時35分ごろ復旧いたしました。
現在は正常に動作しております。
ご不便をおかけいたしまして、申し訳ございませんでした。



現在、スタッフが、みなさまにお詫びにうかがっております。
引き続きダイナスティアでお楽しみくださいね。





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シークレットガーデンよりお知らせです。
本日、18時35分くらいより、障害によりゲーム「女神幻想ダイナスティア」にお入りいただけない状況になっております。
現在、原因を調査中です。
復旧しだいお知らせいたしますので、恐れ入りますが少々お待ちください。





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出た! ついにフランスナショナルのプロトコル、出ました!
待ってましたよー。
ご覧になる方はこちらからどうぞ→ http://www.ffsg.org/france_elite_2007/index.htm
で、フランスナショナルですが、ちょっと表記がフランス語なのでわかりにくいんですけども、最下段のPatinage Artistique Messieurs Elitesというのが、成年男子の部です。フランス語ではフィギュアスケートのこと、『Patinage』ってゆーんですよね。ちなみに、ドイツ語だと『Eiskunstlauf』、ロシア語では『Фигурное катание』っていいます。これ、辞書登録しとくと、記事検索かけるときに便利なんですよ~。
フランス語とドイツ語はなんとなく音がわかる気がするんですが、ロシア語は本気でなんと読むのかわからない。どなたか教えていただけませんかねー。
あ、ついでだからスイスナショナルもリンクしとこっと。きのうリンクし忘れていたので……こちらです→ http://www.smelite08.ch/cmsimple/result/index.htm  こちらはカテゴリー表記が英語なのでわかりやすいです。
さーてと、フランスナショナルのプロトコル、チェックしてみますね。
ジュベール選手とポンセロ選手が80点越えの高得点をたたき出したSPですが、さもありなん、ふたりとも4T+3Tコンボを降りています。うわあー来たなあポンセロ君、来た来た! 衣装はちょっと海苔巻きに紅ショウガひらひらしてるみたいで微妙だけど、点数は出してきましたよ!
その他のエレメンツでも、スピンはすべてレベル4、ステップは2本レベル3を揃えていてお見事。会心の演技だったんではないでしょうか。昨シーズンは、アルバン君のつぎの席、フランスの第三の男であったポンセロ君ですが、アルバン君をかわしてブライアン君の背中が見えてきた……かも?
たいして、ジュベール選手のプロトコルを見ますと、スピンはオールレベル3、ステップは1本がレベル2、もう1本がレベル3、と、ジャンプ以外のエレメンツではポンセロ君に若干譲るかんじ。ただし、SPの必須要素、ステップからのトリプルジャンプが、ジュベール選手は3Lzで加点ももらっているのにたいし、ポンセロ選手は3S。ここで差がわずかについたかなというかんじ。あとやはり、PCSの差ですねー。
アルバン君は、ジャンプ構成を見るに、そもそもSPでクワドの予定はなかったみたいですね。オールトリプルでいく予定で、ただ、ステップからのルッツをパンクしてダブルになってしまい、GOEもがっちり引かれたのが痛かったようです。
FS。ジュベール選手は最初の4Tを成功! 昨日の記事で、4Sに挑戦した、と読んだのはやはり灰原の読み取り間違いだったようで(ごめんなさい)、クワドは冒頭の4Tのみ。つぎに跳んだサルコウはシングルになんですけど、もしかしたらこれがクワドにする予定だったのかもしれない。わかんないんですけど……。
ほかに、ジャンプにはミスらしいミスはない……かな。ご本人が反省していたルッツもばっちり加点もらってます。もしかしたら本来的には3Aコンボもう1本入れたいんじゃないかなーと思う。
ジュベール選手のFSですが、スケカナで、フリップにロングがとられた対策としてだと思いますが、スケカナでは3Fが2回、3Lzが1回の構成だったのを、ルッツを増やしてフリップを減らしたようです。スケカナのあと、即効で対策したのでしょうね。まあルッツのほうが得点高いし、結果的にベースバリュー上がって万歳なかんじなんじゃないかな。
ジュベール選手の誤算は11番目のエレメンツ、フライングシットスピンですね。じっさいの理由はわからないんですが、ノーカウントになっています。フライングシット無効のありがちな理由としては、シットポジションの腰が高くて規定回転数が認められなかったとかなんですけど、まあちょっとここの理由はわかんないです。
そんなわけで、会心の演技! というわけではなかったとは思いますが、総得点236.55というのは、なかなかの結果ではないでしょうか? これから日がたつにつれ体力も充実していくと思われますし、ヨロ戦、期待できますね! よかった。
ジュベール選手を追うポンセロ選手。プロトコルを見ると、目だったミスはなし。4Tも降りていて、ほぼベストの出来栄えだったと思われます。ただ、11番めのエレメンツ2A、単発で跳んでいますが、おそらくここには本来セカンドジャンプかシークエンスがついてる振り付けなんじゃないかと。スケカナのときは、ここにセカンドをつなげようとして失敗しているので。
13番目のエレメンツの2A+3Sがシークエンスになっちゃったのも痛くて、これはコンビネーションが本来ですよねー。
しかし、バテる後半のストレートラインステップでレベル3をもらっていますし、TESではジュベール選手に勝っています。PCSで差がつきましたねー。これはもう、実績を考えるとしかたがない部分でもあります。今回のレベルが続けられれば、PCSも上がってくるはずなので、楽しみです。
3位のアルバン君は、FSはちょっと調子が出なかったみたいですね…。冒頭の4Tが回転不足の転倒で、そこから持ち上がらなかったみたい。FSだけだと7位です。
しかし、フランス男子はイエテボリには3枠持ってますから、いちおう出場権は獲得…と考えていいんじゃないかな…。今季エリックでも表彰台には残りましたし。
アルバン君の今年のプログラム、とっても面白いし、ワールドで披露できなかったらもったいないですし、頑張って欲しいです!





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ゴールデンスケートフォーラムに、アレキサンドル・ズーリン氏の最新インタビューが有志英語翻訳されています。翻訳してくださったのは、『maureend』さんという方です。
URLはこちら→ http://forum.hdldemo.com/forum/showthread.php?t=18366 
(ゴールデンスケートフォーラムは無料登録制です)
このインタビューの日本語書き取りを……とまえまえから思ってまして、今日、手をつけかけたのですが、ちょっと挫けました。ごめんなさい。
いちおう原文もあたりますので……ええと、明日、頑張ります。
待ちきれないという方に。ロシア語の元記事はこちらです→ http://www.newizv.ru/news/2007-11-27/80490/&grade=1
それでは、また明日!(なんだそりゃ!)





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フランス国内選手権について、もーちょっと詳しい記事が出ました。
こちら→ http://www.artonice.it/?q=it/node/4392
原文イタリア語。比較的自動翻訳でも意味が通りやすいんですよねイタリア語。なぜか。フランス語とかロシア語とか、ときどき壊滅状態なのに。なんでだろ。
さて、内容ですが、昨日リンクした記事には、フランス国内選手権の表彰台にペシャラ&ブルザ組の名前がなく、どうしたことかと心配していたのですけども、グランプリファイナルに出場するブルザ選手の膝のようすを考慮して、国内選手権は回避したもようです。いまの時期に故障再発棄権とかいうことになったらあまりにも気の毒なので、気がかりだったのですが、良かった、安心しました。
ただ、フランス選手権2位のキャロン&ジョスト組と、ペシャラ&ブルザ組、どちらをヨロ戦代表にするかで、フランススケ連内で議論が始まっているもよう。つまり、ペシャブルのファイナルの成績ですべてが決まるってことだと思うんですが、どうでしょうか? キャロン&ジョスト組も素敵なんですけど、今年のODのペシャラさん、胸の谷間から扇を出し入れするあたりの振り付けとか滅茶苦茶素敵なので! ファイナル頑張って、なんとかヨロ戦、ワールドと道を繋いで欲しいです。
一方、フィンランドも国内選手権が終わったもよう。最近強豪を多数輩出しているフィンランド女子、今季のチャンピオンはラウラ・レピスト選手です! 
SPでもFSでも3T+3Tは降りておらず、3T+2Tに自重したもよう。クリーンな出来栄えで2本そろえて、これが初優勝なんじゃないかな?(去年は準優勝だと思った)ほんとうにおめでとうございます。
フィンランドが世界に誇る絶世の美女、キーラ・コルピ選手は、SPトップに立つも、惜しくも逆転されて総合2位。シーズン序盤、スケートアメリカを病気で欠場したときにはどうなることかと思いましたが、着実に上げてきていますね。とくにステップの安定ぶりはすごいと思う。国内大会とはいえ、SP、FSともにレベル3ですから。
余談ですけど、今年、ステップのレベル3って、昨年よりたくさん出ている気がします。灰原の素人考えでは、いままでステップって自由度の高いエレメンツであっただけ、かえってレベルが出なかった、まあまあいい、という出来栄えでレベル2、すごくよくてレベル3、神演技でレベル4、みたいに位置づけだったと思うのですが、今季、ターンどっちの方向にいくつ入れてステップいくつ入れて、と細かい規定ができたために、エレメンツの自由度は失われた代わりにレベルが出しやすくなったんじゃないかと思います。もちろん、規定が振り付けの指標となったためでしょう、今年は見ごたえのある難しいステップが多いな、とも思いますよ。
ただ、こうガンガンレベル3が出るようになってくると、規定をいじくりまわすのがISUの常なので……来年、またステップの規定変わるんじゃないの~? と疑惑を抱いてしまうのでした。逆にスパイラルのレベルが今年は出にくい気がしますよね。
さて、フィンランド3位は、スザンナ・ポイキオ姉さんです。SP後半にミスが出て崩れ、FSでも流れをつかめなかった感じ。うーん、残念ですね。ワールドでポイキオ姉さんの味わい深い滑りを見たかったんですが……って、まだ代表漏れ決定したわけじゃないけど。
昨日、JGPFのプロトコルを見たときに思ったことなんですけど、今日、フィンランド選手権のプロトコルを見て、あらためてまざまざと感じたのは、ジャンプが勝利の必需品でなくなっている、という感覚でした。
それは、新採点法に変わったころから言われてはきたことなんですけども、それでもいままでは、女子なら5種のトリプル、男子なら6種のトリプルにクワド1種類か2種類、なければ勝てない、という状況は、それなりに続いてきたと思うのです。しかし、ジュニアグランプリ男子を制したアダム・リッポン選手は3Aがありませんし、強豪ひしめくフィンランドを制したラウラ・レピスト選手は、跳べるジャンプの種類が、トリプルで確実といえるのはトゥループ、ループだけであり、サルコウでちょっと危ない、ルッツはかなり危ない、フリップは矯正中かもわかんないけどいまのところ跳べてない、という感じだと思われるのです。
それでも、ジャンプが揃わない選手でも、2Aを含めたジャンプの使い方によって、また、ほかのエレメンツの実施によって、高難度ジャンプを揃えている選手に、いまのシステムならば勝つことができる……。
多くのジャンパーを育てたアレクセイ・ミーシンコーチは、この風潮を「不公平だ」と言いました。ミーシンコーチがそう言いたくなるのは、わかります。門下生に際立ったジャンパーが多い方ですしね。
ただ、ジャンプが、スピンやステップなどのほかのエレメンツにたいして、危険度が高い=難しいのに、点数差があまりないから不公平だ、というのは、灰原はちょっと違うかなと思います。いまのところ、ジャンプの配点というのは他に抜きん出て大きいわけですし、それに、もしスケーターにとって、スピンやステップやスパイラルが、ジャンプよりずっと簡単なものならば、ジャンプが跳べるスケーターなら、ほかのエレメンツの習得に苦しむはずがない理屈ですもん。苦しむなら、ほかのエレメンツは、ジャンプより簡単という理屈は成り立たないって思うんですよ。
ジャンプによらずして勝つ方法論が残されている、いまの新採点法って、けっこういいかもね、と、灰原、リッポン君のプロトコルを見直しながら思いました。表現競技としてのフィギュアスケートが、選手の多様性をどんどん認める方向に開いていくのは、悪くない感じです。
まあ、最後は、ジャンプにしろ、ほかのエレメンツにしろ、取りこぼしが少ない選手が有利だってことになっちゃいますけどねー。やっぱり、トリプルもクワドも揃ってたほうがいいわけだしな、結局。





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さて、スイスナショナルですが、プロトコルを見ました。ランビエール選手、たしかにディダクション3ついてました(ああ…)。しかしディダクションよりなにより気になったのはアクセルジャンプです。
SPでもFSでも1本も3Aを跳んでないんですよね……。
スイスナショナルは、2位以下の選手とランビエール選手にけっこう実力差が現状あるので、苦手ワザにトライしてみても良かったんじゃないかなーと思うのですが、今年はずっと3A跳ばないでやるつもりなのかなあ。
ある意味それも戦略かもしれません。
とにかく、もうじきトリノなので! 風邪とか引かないように、頑張って欲しいです!




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