アイスダンス、東京ワールド第5位、ロシアのドムニナ&シャバリン組の新しいインタビューの有志英文翻訳版を『Golden Skate Forum(無料登録制)』で、maureendさんという方が上げてくださっています。
元記事はこちら→ http://www.vremya.ru/2007/166/11/186927.html  ロシア語
maureendさんの翻訳版はこちら→ http://www.goldenskate.com/forum/showthread.php?t=17503
来季のプログラムについて、かなり新情報の入ったインタビューですので、中身を日本語に書き取ってみますね。
記事の原タイトルは
「Оксана Домнина, Максим Шабалин: Чем ближе Олимпиада, тем тяжелее」
日本語にすると
「オクサナ・ドムニナ&マキシム・シャバリン ~オリンピックめざして、よりハードに~」
かなあ。なにしろ三角翻訳だからいまいち自信ない。
ええと、けっこう久しぶりな言い訳ですけど(ははは)、灰原は語学力がまったくなく、書き取りは機械翻訳頼りとなります。読み取り間違いは充分ありえますし、機械翻訳の意味がわかんないところは、想像の翼で相当補うことになると思います、よろしければ原文もご覧いただけるとうれしいです。
それでは、インタビュー書き取りにGO!




ドムニナ選手:
いつも振付をお願いしているセルゲイ・ペチュコフが、音楽を推薦してくれていたので、ODを選ぶのは楽でした(2007-2008年のアイスダンスODのテーマはフォークロワダンス、と決められています)。
薦められた音楽はコサックダンスのためのものです。メロディを聴いて、わたしたちはすぐにそれが大好きになりました。
それで、コサックにとりかかることにしたんですけど、どうすれば氷上でコサックダンスが成立するか、わたしたちはまったく考えてませんでした。あたりまえなんですけど、コサックは床で踊るダンスなんですよね。
ペチュコフはコサックを氷の上に持ってくるために、ドン川上流で、名人からコサックを学んできてくれました。地元のコサックたちも驚くほど上達して、コサックの称号をもらって帰ってきたんです。


シャバリン選手:
コサックダンスって、コスチュームも華やかだし、音楽も明るいし、すごくわかりやすいと思います。
最初のうち、ぼくらは、この新しいODのリズムが、変拍子に過ぎるんじゃないかと心配しました。リズムが変わっていすぎると、観客には退屈ですからね。
でもだんだん、心配は見当ハズレだってことが、わかるようになりました。2分半があっというまに過ぎてしまう。ぼくはいまは、新しいプログラムは非常に強力だと思っています。ODも、FSも。


ドムニナ選手:
はじめはわたしたちは、FDに「シンドラーのリスト」を選んだんです。死んでいく少女と、シンドラーのかかわりをテーマにした、とても独創的で、新鮮なプログラムが出来上がりました。
でもタチアナ・タラソワさんには、振付のパイロット版が気に入らなかったんですね。わたしたちの踊りのストーリーをわかってもらえなかったんです。それで、わたしたちは彼女に説明しようとしたんですけど、そのとき一言「私は聞きたいんじゃないの。見たいだけなの」って言われちゃって。……彼女は正しいわ。
だって、わたしたちは、踊ってるときに、見てる人たちに、いまなにを表現しているのか、いちいち説明することはできないでしょう? わかりにくいテーマは、競技用プログラムにふさわしくありません。
タラソワさんは、ハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」はどうかしら、と薦めてくださいました。わたしたち、はじめは乗り気じゃありませんでした。でも、練習しているあいだに、わたしは新しいプログラムが好きになってきました。


シャバリン選手:
ハチャトゥリアンはよくスケーターに使われる曲ですから、あらためて演じるために、ぼくら独自の解釈が必要でした。コレオグラファーのペチュコフは、「意に染まぬ結婚」というテーマを提案してくれました。たとえば、美しい娘が俗物の富豪と娶わせられる。傲慢で自分勝手な男とね。娘の両親は、男の資産を必要としていて、娘は断れない。19世紀は離婚が許されませんでした。娘の心は死に、いわば花嫁のミイラとなって、嫁いで行く……そんな物語を、ぼくらは滑ることにしたんです。


ドムニナ選手
マキシム(シャバリン)が手術をしなければいけなかったので、わたしたちにはプログラムの準備にあんまり時間がありませんでした。ISUの規定が変わってしまったので、新規定に対応したプログラムの手直しがまだ必要です。


シャバリン選手:
手術をうけた足が完全に回復したかどうか、ぼくはまだ確信をもてないんです。もう痛みは残っていないんですけどね。
最初のアクシデントが起きたのは東京ワールドのときで、練習中に足がなにかおかしくなったんだけど、そのときはあんまり気にしなかったんです。だけど、しばらくしたら痛み始めました。
4月はじめになると、ぼくの足は、歩くたびに目が飛び出るほど痛むようになりました。そのころでもまだ彼女と滑るのはできていたんだけど、月半ばにはもう、氷に出ることもできず、段差の上り下りもきついようになりました。
それでぼくは医者にいって、痛む箇所を手術してもらったんです。


ドムニナ選手:
わたしの考えでは、わたしたちのいままで最高の演技は、東京ワールドでのものでした。ジャッジのつけた点数とは関係なくね。
結果が出たことについて、もうあんまりなにも言いたくないんだけど、FDを滑るまえに、わたしたちにはもうわかっていました。銅メダルを取るためには、奇跡が必要だって。
ナンバーワンになるために、今季は全力を尽くすつもりです。
わたしたちは、昨季はダークホースでした。今年はもう違います。トップクラスの一員と見なされているので、この評価を維持しようと思うことは、プレッシャーです。
でもつぎのオリンピックはもうかなり近づいていて、オリンピックへのプレッシャーのほうが、よりハードに感じられますね。
大変だけど、わたしたちにはプレッシャーに打ち克つ準備ができていると思います。




以上、書き取り終了。お疲れさまでした。
インタビューの途中で、シャバリン選手が、ヨガがどうした、山の行者がどうした、とか、哲学的っぽいことを言ってるんですけど、意味がわからなかったんで思いっきり飛ばしてしまいました……すみません!
ご興味おありの方は、ぜひ原文、ロシア語のほうをご覧ください(有志翻訳版でも、この箇所は飛ばされているっぽい)。
で、ドムニナ&シャバリン組ですが、来季OD、コサックダンスですか! やるな!
コサックって、基本的に足ワザがメインのダンスじゃないですか。アイスダンスで再現するのって相当難しそうだと思うんだけど。なんか、ボーン&クラーツが長野でやった「リバーダンス」を思い出すのですが、あれも足ワザメインのアイリッシュダンスを氷上に持ち込むという、かなり挑戦的なプログラムでしたよね。
難しそうですけど、シャバリン選手の口調には、かなり自信が伺えます。明るくて華やかで衣装も素晴らしくわかりやすい、みたいな。勝負プログラムになりますかね? 見るのが楽しみです。
一方FDですが、ハチャトゥリアンか! あーいいですねー。いかにもドムシャバってかんじの選曲。昨季はボロディンでしたけど、基本的にこのふたり、派手な金管の響きが似合うんですよね。
ストラビンスキーとかもいいんじゃないかな。ホルストとか。
ただ、いかにも、な選曲だけに、初期のプログラム「シンドラーのリスト」に、オクサナちゃんがこだわりたかった気持ちもわかる気がします。冒険がしたかったんでしょうね。2008-2009シーズンになっちゃうと、いよいよプレオリンピックですから、冒険的プログラムを試すとかいう余裕がなくなっちゃうから。でも、ロシアスケ連アドバイザーのタラソワ女史的には、来季はドムシャバ勝負の年と位置づけたんじゃないんでしょうか。昨季トップグループ入りした勢いで、このまま一気に表彰台に駆け上がらせたい、そのためにはわかりなくいプログラムはよろしくない、という判断だったんじゃないかな。
アイスダンスは、新採点法になっても、ほかの競技に比べてジャッジの印象点がまだ強い、と言われていますしね。オリンピックまえに順位を上げられるだけ上げときたい、というのは、わからんでもない。
「私は聞きたいんじゃないの。見たいだけなの」というのは、明言だと思います。
それにしてもFDのテーマ、なんだか悲劇的ですね。昨季の「韃靼人」も、美姫が蛮族に掠奪される、みたいなテーマだったと思うんですが。ドムシャバは、さらわれ系の物語が好きなのかな。王家の紋章みたいな。
ハチャトゥリアンの音楽をバックに、悲劇的なストーリーを展開するプログラム、こっちも見ごたえありそうなんで、楽しみです。
ところで、このおふたり、ロシア杯では、CDに、かの! ヤンキーポルカを踊ることになってるんですよね。こっちの衣装も楽しみだわ~!





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