☆雨のち晴れ  :  Mr.Children   1994



  サラリーマンに限らずこの頃30歳になんとする小生ほか男子の大半の気持ちが歌い上げられていたと言える。

   曲もサンプリングを駆使したDJスタイルのアレンジだったが元来の曲の良さはどんな編曲にも耐え得ることをこの曲は証明していた。

   此処に描かれているのは暴走し切れない若さ、蒼い憤り、である。

   悶々としている。

   プチ鬱だ。

   

   ♫…不景気の煽り受け  社内のムードは

          緊迫してるから  僕ひとりが浮いてる


   バブルはとっくに崩壊していた。

   この頃頻繁に会っていた中学時代の同級生らとの乱痴気騒ぎ(ただ、呑んでカラオケ行ってるだけだったが)もすっかり鳴りを潜めていた。

   親や友人からはたまに会えば要らないプレッシャーをかけられる。

   結婚…三十路…責任感…

   

   ♫もうちょっと  もうちょっと

       僕を信じてみて

       こうなっちゃ  こうなっちゃ

       後戻り出来ない

       イメージはいつでも雨のち晴れ


   長いリーマン生活の中で運命の悪戯的な?

なんでそうなるの?という決定的局面がある。


   ♫優秀な人材と  勘違いされ  

       あの日の僕はただ

       過酷なしがらみを  掻き分けては

       頭を下げていた…


   若さを武器に逃げたり言い訳が出来たのは確かに20代の特権であった。

   明日はどっちだ?


   ♫もういいや  もういいや

       疲れ果てちまった

       そう言って  そう言って

       ここまで来たじゃないか

       今日は雨降りでも

       いつの日にか


      もうちょっと  もうちょっと

       頑張ってみるから

       ねえもっと  ねえもっと

       いい事が  あるかな

       イメージはいつでも雨のち晴れ

       いつの日にか  虹を渡ろう


   アルバムではまともなヴァージョンだったのに翌年のシングル♫[es]〜Theme of  es〜   のカップリングに収められた時にはこの映像にある様なサンプリング系の装飾音で塗り固められたロングVer.になっていた。

 


  同じ1995年のヒットシングルでオリコン年間チャート3位にランクインした♫シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌   のプロモではエルビスコステロをソックリ模倣した。

   それくらいユーロ圏の影響は日本の音楽シーンを席巻していた。

  



https://youtu.be/w5tWZiz_j0I

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