「焦りから解放される」疲弊する若者たちが『青年養老院』に集う理由“景気減速”中国【報道ステーション】(2024年7月15日)

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15日に発表された中国のGDP(国内総生産)の伸び率は4.7%のプラス(4~6月)と、前期に比べて縮小し(1~3月:+5.3%)、年間目標の5%前後を下回る結果となりました。景気が減速する中国で何が起きているのでしょうか。

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「放水だと知らされず…」北京を守るため水没した街(2023年8月9日)

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*2021/06/20 #中国 #ショッピングモール

世界各地の街角の話題や最新ニュースをお伝えするキャッチ・ザ・ワールドです。いま、中国では、テナントが抜けたショッピングモール、いわゆる「廃墟モール」が急増しています。その理由は新型コロナだけではないということで、中国ならではの事情があるようです。上海支局・森岡紀人記者が取材しました。(20日00:55

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中国 最貧地域に「謎の巨大廃虚」正体は?(2021年6月6日)

ANNnewsCH

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▽「脱貧困」のはずが・・・残された巨額負債 背景にあるのが、習近平政権が2020年までに達成するとした「脱貧困」の国家目標です。各地の地方政府は、目標達成のため観光開発などのビッグプロジェクトを次々と立ち上げ、過剰な投資を続けました。 しかし、無理がたたり計画は次々とん挫。ここ独山ではトップが収賄罪などで逮捕され、住民にはこの「巨大な廃虚」と7000億円にも上る「巨大な負債」が残されました。しかし、皮肉にも独山では、「豪華すぎる廃虚」として話題となっています。 観光客 「失敗なんて気にするな 完璧な人間なんていないんだから」 専門家は今後もこのような廃虚が増える可能性があると指摘します。 東京大学 農村社会学 田原史起教授 「(貧しい)人々は言論の自由とか政治的な権利は興味がないんですね。生活が豊かになることこそが大事なので(中央政府が)かなり大々的に資金を投入して底辺の部分を引き上げようと。(過剰投資など)問題が起きる時はたいてい地方の幹部に責任がいってしまう。地方の幹部と末端の村の幹部がちゃんとしないからダメなんだと。幹部制度が変わらない限り同じことは構造的には起こりうる。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

2023/04/10 #NextWorld

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【一帯一路】誰のため 中国からの贈り物はいま(Next World)

日本経済新聞

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巨大経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国は先進国がリスクとみなすような巨額の計画でも積極的に投資してきました。巨大なインフラ開発を通じて新興国の経済を支えた一方で、すべての投資が恩恵をもたらしたわけではありません。中国からの贈り物はいまどうなっているのでしょうか。東南アジアで一帯一路の現場を見つめました。 【記事】https://www.nikkei.com/article/DGXZQO...

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現在の中国を見ていると、「政治」が機能していないと言えるでしょう。全くの無秩序です。

今月に入ってE/フェルブス著小坂恵理訳「なぜ近代は繁栄したのか」(草の根が生み出すイノベーション)を読んでおりますが、現代は、〝Mass Flourihinng”とあって『大衆の繁栄』とでも訳すのが良いかもしれません。

『大衆の開花』とも訳せるのでしょうが、「中産階層の繁栄」を意味して、どうして「近代」という時代、その文化が生まれてきたのかを書いた本で、「草の根が生み出すイノベーション」が隠れた主題なんだけど、《近代》というのは一つの歴史的概念で、著者が第3章で「近代的生の経験」という1章がとても大事な内容に思えるのですが、言ってみれば、中国には、「《近代》という概念とは無縁の歴史」を形成してきていると言えまして、「北朝鮮」「ロシア」「イラン」という現代の《悪の枢軸》とでもいう国が、《歴史的近代》とは無縁であり、「近代的生の経験」のない文化圏と言えます。

どういうことかと言えば、「基本的人権」「平等」「自由」という近代が創造した「文明的概念」が実現されていないエリアだと言えるのです。それらが、国民・人々の行動の様式に「無い」と言えます。

「信仰の自由」「思想の自由」というものがないから、「生き方」を自分で決められない。

ジャック・ウエルチというGMの指導者の言葉に、

1.自らの運命をコントロールすること、さもなければ、あなたの運命は他人に支配されてしまう。

2.現実をありのままに直視すること。ただし、過去にそうであったからとか、そうなってほしいというあなたの的観測であってはならない。

3.だれに対しても卒直であること、

4.部下を管理するのではなく、リードすること。

5.必要に迫られ前に、変革を実践すること。

6.競争優位のない分野では、あえて競争しないこと。

以上の6つの彼の言葉をかみしめてほしい。

習近平は、1だけは、その通りかもしれないが、その本質は、毛沢東に縛られていると言える。毛沢東の真似をしているだけで独自性はない。2~6までは、すべて外れている。この程度の人間がトップにいる限り、この国が変わることはない。

安納務著「八股(パクー)と馬虎(マフー)」(中華思想の精髄)の第15章に「中華史に『時代錯誤』はない」というのがあって、その中に、「国民革命」と「易姓革命」は大差ない、「差不了多少」(大した差はない)→「同じこと)になるという。「革命」の意味を理解していない。

339頁に蒋介石の顧問をしていたオーストラリア人のターナーという人物が、蒋介石は基本的に人民のことは眼中にないと、と書き残していたとして、

「1938年の5月末に蒋介石は、日本軍の攻撃を避けて、国民政府を重慶に移す作業を完了している。そして6月5日に日本軍が徐州を攻撃すると・・・・、黄河の堤防を爆破して、沿岸の十二の都市と四千数百の町村を水没させた。。・・・事前に通告すら受けなかった一帯の住民は家財道具や穀物家畜を流され、二百漫世帯が家を失って路頭に迷った。・・・蒋介石の無責任な人民無視と無知無能によって、人民が受けた苦痛はさらにはなはだしいーー。と悲憤を交えて「告発」したものである。」→毎年繰り返す洪水騒ぎ!

「―-蒋介石は完全に無能で、情緒が安定せず、思考が短絡的で、やたらと権力を欲しがり、むやみに権威を振り回す男である――」

ところで、その蒋介石評に対して、陶希聖(北京大の教授)が、「あれは蒋介石評というより、一般的な皇帝論」である。』と書いているのですが、つまり、国民に選ばれる「大統領」と皇帝ではどえらい違いがあるのだが、その違いを生み出すのが『近代革命』とは意味が違う。

 

「近代」という意味合いは時間的歴史的意味もありますが、人間の「生き方」の違いを生み出した『時空間の思想』とも言えて、ウェルチの、1の言葉の意味するところは、『自立・自律する生き方』を近代社会が生み出して、それを市民の多数が実践した社会と時代であったわけです。

習近平一人が、そうだということは、前近代の「身分社会」と自由のない社会でなければできないわけです。

一人だけが自由で多数が不自由というのが中国の過去・現在です。

 

中産階層が豊かになったのが「近代」と言われた時期だったわけです。

その後、1960年代から、近代的資本主義社会に対する、反動としての社会主義や共産主義からの反発が出たわけですが、現状のロシアも中国も、「近代」を経験せずに「共産化」したわけですが、「近代化」を生み出す要因があるかどうか、と言えば、ロシアもプーチン時代になって、後退してしまい、フェルプスが言うところの<『近代的生』の経験>を味わっていないことが言える。ロシアは共産党が倒れてソビエト解体が、一つの時期でしたが、プーチンによって、「皇帝制度」に戻ってしまった。「市民社会」は誕生しなかった。

 

封建制時代→近代→現代、というように並べるが、これは時間的時代の区切りであって、フェルプスのいう「近代」の意味、またウェーバーが「近代」と言った意味合いは、経済的に表現すれば、『大衆が豊になった時代』を『近代性』または「近代的」というべきで、マルクスが指摘したか二つの階級が存在して、「近代革命」の成果が(=基本的人権・平等・自由)が実現されていない文化レベルは「前近代」的なレベルというべきで、上にあげた中国の蒋介石も、毛沢東も習近平も、独裁者的に振る舞えば、その文化的・社会システム的には「非近代」というべきでしょう。

21世紀になって、22世紀に向かう時間の流れの中で、ロシアも中国も「近代革命」が起きない限り、本当の意味で「近代資本主義」はシステムとして機能しないのです。

フェルプスが言いたいことのもう一つのことは、「草の根が生み出すイノヴェーション」なんですね。

5S活動とは~5Sの定義と狙い~ 【アニメで学ぶ5S活動~5Sの概要と整理整頓編~ 1】

Kaizen Base カイゼンベース

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中国でこういう活動根付くでしょうか? 

「KAIZEN」は世界に通じる言葉になりつつあります。インドで職業訓練学校の女性教師に「SEIRI」って、何?と聞かれたことがあって、びっくりしたのですが、「整理」のことですね。「5S」のことをインド人から知りました。(笑)

おそらく、中国では無理でしょうね。

 

さらに、安納氏の言葉から「官僚資本」というのを知りました。

「要するに――正解と財界との垣根を取り払って、財閥の当主が直接に政治の枢機を握り、買弁資本と金融資本をそのまま政治権力に結び付けて、国家や政治を私有化する仕組みである。」

「政治権力と経済の癒着」は前提なのです。 

いろいろと中国の歴史を眺めると、「革命」など一度も起きておらず、要は権力奪取戦の争いが起きているに過ぎない。

現象をおってみても、そこから何かを学んで「生き方を変える」などという発想と、行動が現れない。

「近代的なエートス」と「非近代的エートス」とでは、経済行為における「契約の順守」とか。「合理的計算」に基づく簿記・会計」などが行われることがない。

今日のテーマは《中国の歴史に「時代錯誤はない」!》です。中国を見る場合は、現代の西欧陣営の物差しで見ては理解できないのです。時代の違いが彼らにはない、ということです。

ですから、ここから導かれる答えは、中国は、この30年ほど夢を見たけれどその成果を持続できるシステムを創り出すことができないままに終わるだろうということです。

近代資本主義は中産階層を生み出しました。また金融資産で株式や多くの金融商品を開発しますが、すべては合理的な経済行為と「信用」を前提にした経済運営です。特に「経営」においては「信用」コンプライアンスが土台になり、資本主義はいくつもの問題を抱えながらも、「改善」「イノベーション」で、前進する動輪を持っていますが、中国の政治に癒着する経済が、健全な発展を遂げるわけもなく、バブル崩壊後の再起が果たして可能かどうかも疑問です。

日本よりも早くに西洋と出会いながらも、西洋文明を理解することができずに、中華文明を誇ってきましたが、その態度は今後も変わらないでしょう。今世紀後半まで生きることができないので、中国の未来を見据えることはできませんが、向こう10年で、かなりの動向が見えてくるのではないかと思います。