1月から今日までのニュースのタイトルだけを並べて見ました。


中国各地で最低賃金引き上げ、企業経営者から悲鳴

中国鉄道事業、2012年は巨額赤字か

国有5大銀行の不良債権残高、約4兆5千億円超過

中国建設銀行 延滞融資が大幅増加 「潜在的危機」と総裁

中国の債務総規模は107兆元、対GDP比205%

大学生職就内定率3割 指導部は「天安門事件」再発を警戒

中国当局、「就職難は5年間続く」

5月主要経済指標発表、第2四半期GDPは楽観できない

「中国ドリームには幻滅」 17年間移住した英国人作家が中国を去る 

包頭市新投資計画 融資金利20%以上、中国版サブプライムローン危機の縮図

銀行に「カネ不足」 相次ぐ一時営業停止 人民日報、危機感あらわに

銀行が深刻な「銭荒」に直面 コメやケータイを贈って預金吸収 

銀監会主席、民間資本の銀行への参入を呼び掛け 「銭荒」対策か

経済成長率が6%台に低下=中国政府シンクタンク FT紙「その前に多くの問題に直面」

豪高速鉄道の受注競争 中国は「安価さ」

銀行資金ひっ迫、高速鉄道建設工事中断

内モンゴル・オルドス市 公務員給料支給に企業から243億円を借金

中国の地方政府、土地譲渡が過去最高 専門家「住宅市場の暴落は避けられない」

中国建設銀行 延滞融資が大幅増加 「潜在的危機」と総裁

「中国のGDP、1兆ドル水増し」 専門家、当局統計のウソに切り込む

中国各地政府の負債状況は深刻、債務比率は最高219.57%

中国の企業負債比率は世界平均の4倍 地方政府よりも深刻=VOA

「影の銀行」規模はGDPの40% 金融リスク懸念=中国社科院

中国不動産バブル、経済と社会安定の最大脅威=フィナンシャル・タイムズ

国有銀行の資金流出が止まらず ネット金融拡大 民営銀行設立も加速か

17都市の銀行で住宅ローンを一時停止 不動産バブルへの懸念か=中国紙

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以上のタイトルを眺めていると、賃金上昇、鉄道事業の赤字、就職難、不動産バブル、資金不足という項目に注意がいく。

不動産バブルはもはや行先の見えない規模になっているとは思うけれど、一つだけ中国の経済成長問題で大見得切っているのに、大学生の就職難の問題が理屈に合わない現象として通ら得ラ得られる。

経済が拡大しているのに、就職できない大学卒が増え、その傾向が5年も続くというのはどういうことだろう。

昔、日本でも「大学は出たけれど」という言葉があって、不景気の状況を指していた。その状況と重ねると、「中国経済」で指摘された経済成長率8%は失業者を出さないための数字という見方が正しいように見える。

日本でも「就職氷河期」がこの数年間続いていて、就業形態が変わり社会問題にもなった。

それと大学卒を吸収できない経済構造と、教育制度上の問題でピンキリの大学まであるのかもしれないが、特に経済構造上で、単純労働作業の業種、世界の工場ともてはやされても、必要とされるのは安価な労働力であって、創造的な技術力や高度の管理職などの職種が少ないということを表していると思える。

いずれにせよ、この1年間のタイトルを見ていると中国経済の変調を告げるには十分だろう。