イラン、報復合戦は望まず | 経済あらかると

経済あらかると

生活を豊かにする経済情報を提供します。

 イランによるイスラエルへの報復攻撃で市場は動揺しましたが、イランはイスラエルとの間での報復合戦を避けるべく、大人の対応を取りました。事前に西側に報復行動を通告し、一定数のミサイル、ドローンによる攻撃を行ったところで「終了」を宣言しました。

 

 イランとしてはハンムラビ法典に則り、「目には目を」の対応をしないと国民が納得しません。しかし、米英を巻き込んだ世界大戦にする気もなく、形だけの「報復」で矛を収めました。発端はイスラエルによるシリアのイラン大使館攻撃で、今回はこれに対するイランの報復となりましたが、そのやり方によってはイスラエルがまたその「報復」に出るリスクもありました。そこで早々に「終了」を宣言しました。

 

 事前に米英に通告したこともあり、米英も迎撃態勢をとることができ、イスラエルは「99%撃ち落とした」形になり、イラン大使館に比べると実害は軽微でした。

 

 これでボールはイスラエルに返されました。イスラエルの対応いかんで紛争がエスカレートするのか小康から停戦に進むのか分かれます。イスラエルの背後には世界大戦を引き起こして世界を分断し、世界統治を企てる勢力がいるようで、その意向によってはネタニヤフ首相が予期せぬ動きをするリスクはあります。

 

 イスラエルがさらに非人道的な行為に出たり、イランへの再攻撃に出れば、米国も国内世論もネタニヤフ離れを起こす可能性があります。