羽衣つたえ隊

静岡県立大学国際関係学部の教員と学生が、自ら制作にかかわった能「羽衣」の絵本をつかって、羽衣のお話を子どもたちに、国内外に広めていく活動です。


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こんにちは、教員の鈴木です。


10月26日、グランシップ((公財)静岡県文化財団)のアウトリーチ事業の一環として、静岡市立駒形小学校での特別授業に参加させていただきました。


アウトリーチ事業とは、普段芸術や文化に触れる機会の少ない人々に対し、その生活の場に出向いて働きかける活動のことを指すそうで、グランシップではこれまで館が招聘した芸術家を学校や福祉施設に派遣し、ミニコンサートやワークショップを開いてこられました。


グランシップアウトリーチ事業についての説明ページはこちら↓

http://www.granship.or.jp/culture/outreach/


アウトリーチ事業で講師となるのは、通常能楽師や落語家、演奏家の方々など、その道のプロであるのが通常なのですが、今回は特別に、「羽衣」絵本の監修をなさった山階彌右衛門先生のご講義の前半の時間をいただくという形で、私たち羽衣つたえ隊の読み聞かせ活動をさせていただくことになりました。


訪れたのは、静岡市立駒形小学校です。駒形小学校は、葵区南安部地区にあり、昭和24年に開校された歴史ある小学校です。学校目標は「たくましくうるおいのある子」だそうです。


静岡市立駒形小学校のHPはこちら↓

http://www.komagata-e.shizuoka.ednet.jp/


当日は、6年生の児童約40名の前で授業を行いました。司会役の学生が1人と、読み聞かせ役の学生3名の計4名で行いました。鈴木は後ろで緊張しながら見ておりました。




実は、今回の読み聞かせでは、山階先生の御発案で、天女・白竜・ナレーションすべてに振付を行いました。振付1つ1つも山階先生がお決めになり、声の抑揚等、こまかな点に至るまで熱心に御指導をいただきました。メンバー同士でも、空き時間やお昼休みを利用して何度も練習を行いました。


当日は、これだけ大勢の小学生の前で読み聞かせを披露するのは初めてで、また後ろから山階先生も見守ってくださっていたこともあり、学生たちはかなり緊張したようです。ですが、読みきかせの後の感想を聴くコーナーでは、「七宝をふらす場面が綺麗だった」「衣を返さないと言われたときは可哀相だと思ったけれど、後でちゃんと返してくれたのでよかった」「衣を返した白竜をみて、人間には悪いところもあるけれどいいところもあるとわかった」など、子どもたちが多くの感想を寄せてくれ、感動しました。事後の書面によるアンケートでも、「動きがあって面白かった」「役割ごとにわかれており、朗読も上手で、あきなかった」など、好意的な感想を多くいただきました。


後半の山階先生の授業は「羽衣」の実演を交えた講義で、「羽衣」で使用する能面や衣装も実際に披露してくださり、子どもたちは興味深そうに見ていました。そして、能独特の「シオリ」という泣くしぐさや、曲の最後の部分、天女が七宝を降らす場面の謡を、先生の御指導のもとみんなで実際にやってみるなど、色々な角度から能を知り、能に親しめるような工夫が凝らされていました。

天女が七宝を降らし、天の彼方へと消え去っていく部分の仕舞を先生がご披露くださったときには、「絵本の最終場面の元になった場面を、こんなに間近に見られるなんて…」と感動しました。


山階先生が子どもたちに向かって、「今日謡を教えるのだから、私は師匠、皆さんは弟子です。師匠と弟子の間は礼儀が大切です」と、お辞義の仕方から教えておられたのが印象的でした。単なる技術だけでなく、心をただすことまで伝えていくのが伝統芸能の魅力なのだなあと感じました。


無事講義を終え、メンバーたちと正門の前でタクシーを待っているとき、授業に出ていた生徒さんが1人、帰り際に「ありがとうございました!」と声をかけてくださいました。駒形小の子どもたちの「心のうるおい」を感じた一瞬でした。


グランシップの関係者の方々、山階先生、駒形小学校の皆さん、ありがとうございました。アウトリーチ事業と連携しての授業は、12月16日、久能小学校でも行われる予定ですので、こちらも連取に励んでいきたいと思います。

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