向って来る知らない時間が恐くて、
今に居られなかった自分が
やり過ごしてきた戻らない時間。

いつか取り戻したくて、捨てられなかった、ノート、教科書、スケッチブック
作りかけの服、楽器、当時の沢山のやり半端。
 
やり直すって。
いつかきっと、ちゃんと自分の命を生きられる時が来て、
そうしたら、
自分のペースで全部やり切るんだって。
 
出来なかった事、何の不思議もない自分の歴史。
二度と、戻らない事を知っている。
今に居られない自分を責めない。
後悔しない。
  
   
惚れっぽいところ、
必要あれば自己暗示で、皆誰でも好きになれるところ、
でも動かなかった性的な感覚、
ある人との出会いで動くようになって、
自分がそんな風に感じるなんて知らなかった。
 
生きて行く為にどんな人も、好きになる自分をつくり上げた。
生きて行く為に、どんな人を見ても性的な感性を動かさない事が出来た。
それらが崩壊して、今、何でも有りな自分の感性に混乱して、
  
世界で一番一緒に居て欲しかった人を傷つけて、
さよならしなければならなくなった。
それでも、後悔しない。
 
何も悪くない。生まれてから一度も肯定されなかったとしても、
当たり前の人間の持つ機能、全部開いていけ!!
ピノキオおめでとう!やっと人間になれたんだね。  
こういう自分を、肯定する。
  
  

散らかしたまま収拾つかない。
どんどんそこに積み上がって行く。
そんな日常になること、

自分が出来る以上のことが、自分の上に降り積もる。
いつも、見えるもの、要求される事、思い描くもの。
私に、これだけのことが出来ると思わせる何か、
  
私の癖だと、私の悪いところだと、
そうやって自分を責めない。
もう、自分の出来なさを責めない。
それでたとえ、愛想をつかされたとしても、
  
私は諦めたことなんてなかったのに、
不可能をみな叶えてきたのに、
こんなに難しそうだって、いつか、丁寧に時間をかければ、叶うって
信じてたのに、
 
貴方には無理だと、
期待したけど、希望の未来を夢見たけど、
手放された本当の望み。
例え、そうであったとしても、
  
私はこのまま突き進む。
出来るということを、見せてやる。
例え貴方が待っていてくれなかったとしても、
後悔しない。
自分の人生を信じる。
 


恋しくて、取り戻したかった時間。 
どんなに戻りたくても、後戻りなんて出来やしない。
振り向かないで帰れるところは未来だけ。 
 
 
糸を切られても、
紐が切れていても、
紡ぎ直して、いつか、
遠い未来に帰す。
 

死ぬはずだった私が何度も生かされた様に、
今の私が過去や未来に助けられて生きている様に、
今の私は、過去や未来の私を助ける。
 

二度と転生なんて御免だ。
もう二度と生まれ変わらない。それを決めてきた。
だから全部終わらせる為の、最終章。この人生。
  
そうして、いつか、つじつまを合わせる時間が見当たらないとしても、
 
大丈夫だって知ってる。
何故か、説明出来ないけれど、
必ずつじつま合わせて、天の河に帰る。
 
  

どんな強烈な時代の流れも叶わない、巨大な力が、この地に眠っている。
長い間閉じられていても、その存在が無用の産物ではないと、
存在することへの祝福を、ここに。
  
何故にこんなものが存在するのか?
誰もが理に叶わないと言っても、
私は知っている。
 
一つ一つ、私達の思考には決して理解出来ない仕組みが存在し、
常にその力に運ばれ、私達は、
何度滅んでも、決して、本当の意味で滅びはしない。
  
 
笑い転げながら
常に新たな、美しく愉快な調和の花を創造し続ける。
大きな目で、世界を丸ごと見て、
もっと大きな目がその自分を包み込む。
 
おりてくる、沸いて出る、飛んで跳ねる、廻る神々の唄。
 
八百万の神々と命の巨大なキャンバス。
 
人間の知らない、
この世界を取り巻く渦。
 
 
帰ろう、
帰ろう。
 
もう、何の心配もいらない。
 
ここに全部用意されている。
  
 
今、ここは、存在を祝う祭りそのもの