百円の恋


予告編見て!

主題歌のクリープハイプ、「百八円の恋」聞いて!

もうすぐこの映画も〜終わる〜♪
こんなアタシのことは忘れてね〜♪

忘れらんねえよ!


あまりにも痛い、予告編に流れる歌の歌詞の通り、ひりつくほどに痛い映画。

でも、

とやはり言いたくなる。


でも見て!!絶対見て!大丈夫だから!






安藤サクラ演じるヒロイン。


百円の恋は日本アカデミー賞4部門受賞。

安藤サクラは主演女優賞に輝く。
これが2014年。そこから4年で

万引き家族はカンヌのパルムドール


NHK朝ドラ主演である。

ちなみにお父さんは奥田瑛二。
夫は柄本佑。
柄本佑は柄本明の息子で、柄本時生の兄。
曽祖父は犬養毅!?
お母さんの安藤和津さんがお孫さんなのか…






親族オールスター。

閑話休題。




この百円の恋。

図太く傲慢な奴に見えてもこのヒロイン、内弁慶である。

まともに働かないただのダメ人間である。

何もできない、不器用、外の人と会話うまくできないし、家の人ともコミュニケーション不全。

おい!大丈夫か!?こんなやつの映画見たくないんだけど!となる。つらい!どんくさい!


妹は出戻りシングルマザー。

安藤サクラと、馬が合わず。


離婚して息子をしっかり育てる覚悟きめた女と、パラサイトシングルのほぼニートなアラサー女では…となる!



実家おんだされて働きに出て、務めるは百円ショップ。


見るからにやばい奴らしか店員にいない百円ショップ。

そんなちょっと底辺チックな雰囲気の店で、ヒロインは恋に落ちる。


新井浩文である。

漂うオラツキオーラ。新井浩文。勝てないプロボクサー。


この映画での安藤サクラも新井浩文も、コミュニケーションスキルという面では、泣いた赤鬼の赤鬼も真っ青の、言葉がお互いに通じない感がある。言葉交わせてないし。


ロッキーのほうがまだ喋ってんぞ!!ろれつ回ってないしまどろっこしいけど!



しかもお互い完全な善人じゃねえしな!
モヤモヤするわ!


ボクシング勝てずに人生ヤケパチ、かったりい!モードに入ってる新井浩文。無頼漢極まる。


すったもんだの末、二人に別れが。
なんにもない生活に見出したかすかなよすがすら失った安い女に残ったのは、好きになった男がかつて励み、その姿を長い間一人で見つめていたボクシングだった。

たるんだ体、運動神経どう見てもゼロ、32歳。ボクシングを始める。プロを目指す。






この映画、長いこと、絶対にいいやつ、面白いやつって知ってて見てなかったんですよね。絶対に面白いやつって。



わかりつつ、なんの映画かわからないし。いい映画特有のメンタルがんがんに揺さぶるやつの、どういう方向に揺さぶられるやつかわからなくて。怖くて見れなかったんですよ。


2014年公開か。映画館で予告編見てるから、4年寝かした。4年寝かした上で見ました。


2014年からの4年。いろいろありました。
転職した。給料上がって仕事楽になった。
楽になったと思ったら逆にしんどすぎるターンに入った。
メンタル壊れた。
片思いしてた女の闇が深すぎてそっちでもメンタルやられた。
と思ったら彼女できた。
でもふられた。
体壊す。


などなど。


などなど、と書くほどバリエーション多くないな。散々だった。しんどいときにしんどい映画は見れないよって。それで見れなかった。

なんか怖いじゃないですか。この映画。





大丈夫。大丈夫!!大丈夫なやつです!!これ大丈夫!!一番だめなときに見とけばよかった!

これっす!マジで!ロッキー!

安藤サクラがシルベスター・スタローンに見える!ロッキー1の!!


このロッキー!


エイドリアンと仲良くなるためにペットショップにちょくちょく行くロッキー!



ろくでもない知り合いにろくでもない仕事ふられて日銭稼ぐロッキー!



愛する女、エイドリアン。人の顔や目を見て話せない女!


スケート場でデート!なんか、冴えないやつ!


このロッキー!俺たちのロッキー!俺は負け犬じゃない!俺たち負け犬じゃないよなって!戦う気持ちがあればみんな誰かのチャンピオン!


そんなロッキーに見えてくる。安藤サクラが。


どうやってもお手本通りにならない安藤サクラ。


構え方がよく理解できない安藤サクラ。



大丈夫。見終わる頃には大丈夫。

人生にちょっとの勇気と元気を!戦う気持ちが宿るはず!痛くても戦え!見てくれ!とにかく!

日本のロッキー!シルベスター・スタローン!安藤サクラ!