「銭形平次捕物控 麝香の匂い(一)」野村胡堂 | ゆづき24時 2nd

ゆづき24時 2nd

ヤプログ終了のためこちらに移転しました。過去記事順次引っ越し中。

朗読「銭形平次」

「麝香の匂い」、ただいま準備中です。

 

 

解説&雑談 第1回目(全4回予定)です。

 

 

「銭形平次捕物控 麝香の匂い」

 

 

「旦那よ――たしかに旦那よ」
「…………」
鬼になった年増
芸妓のおは、

板倉屋伴三郎の袖をんで、こう言うのでした。
「ただ旦那じゃ解らないよさん、

お名前を判然申上げな」
幇間左孝は、

はだけた胸に扇の風をれながら、助け舟を出します。

 

 

 

てんとうむし

 

 

というわけで、「麝香の匂い」ですが、

 

今までは こちらのブログでは

Youtube朗読UP前 に 第1回、

朗読UP後に 2回目以降をUPする、

という形だったのですが、

これからは

朗読UP後に 

解説・雑談の最終回がUPされる

形にしてみようかなーと思い。

 

というわけで、

朗読UP前です。

 

 

注意 解説・雑談・ネタバレ 等は

お話を聴く(読む) まで知りたくなーい!

という方は、

朗読がUPされてからお読みになることを

オススメします。

 

 

てんとうむし

 

 

 

では

予告編、登場人物のご紹介…

 

 

香水 麝香の匂い 登場人物紹介 香水

 

 

クローバー 神田の平次

明神下に住む岡っ引き。

通称・銭形平次。

クローバー 八五郎

平次の一の子分。

通称・ガラッ八。

 

 

ヒマワリ 板倉屋伴三郎

板倉屋の旦那で 蔵前の名物男。

三十歳そこそこ。

ヒマワリ お勢

柳橋、清川の芸妓。

土地の売れっ子、二十二、三。

ヒマワリ 左孝

幇間。初老近い。

ヒマワリ 白旗直八

伴三郎の朋輩で、元は御家人。
三十歳男。
ヒマワリ お駒
清川の芸妓。若くてまだ一本になったばかり。

ヒマワリ 喜兵衛

清川の主人。

 

 

あじさい 三輪の万七

年輩の岡っ引き。

あじさい お神楽の清吉

万七の子分の下っ引。

 

 

 

てんとうむし

 

 
 
「麝香の匂い」です。
 
何気に、朗読では
今年の初めの 「正月の香り」に次ぐ
“香り”シリーズですね(^^;
 
 
 
お話に出てくる 「麝香」の香りは、
蔵前のお金持ち・板倉屋伴三郎が 
使っている掛け香。
 
柳橋の清川で 行われている
板倉屋の宴会、
そこでの芸者遊びが “目隠し鬼”
 
 
目隠しをしていても 麝香の香りで 
伴三郎だけは
どこにいるかわかるわけです。
 
 

でも、鬼になりたくない伴三郎に遠慮して

伴三郎のことは誰も捕まえない。

 

 

てんとうむし

 

 

… で、

うーん、名前は聞いたことあるけど、

結局 「麝香」 ってどんな香り?

 

と 思って調べたら、つまり ムスク

 

私は香水はあまり使わないので

詳しくないのですが、

ムスク、ホワイトムスク

あー! さらに よく聞く名前。

 

むかーし 母の日に、

母に香水でもプレゼントしようと思って

選んだ香水がホワイトムスクだった

記憶があるなー…

 

と言っても、ぱっと

あー! あの香り! とはならない(^^;

どんなんだっけ…?

 

 

さらに調べてみると、

雄のジャコウジカの腹部にある

香嚢から採れる分泌物を乾燥させた…

 

ウサギ え! 動物性なんだ!

 

麝香は、

香料 や 薬 に使用されるそうで、

あの、救心  宇津救命丸 にも

使われていたみたいだけど

今はワシントン条約で

入手困難になってしまったので、

救心では最近(といっても結構前か)

処方を変更してリニューアル発売になってるみたい。

 

香料、香水としてのムスクももちろん

今は ジャコウジカの香嚢を入手するのは困難なので、

あー、それで、合成ムスク

つまり ホワイトムスク が今は主流?

 

 

 

… で結局 どんな香り? に戻る。

 

 

ウサギ 「“ムスク” って名前はよく聞くけど

   結局どんな匂いなのか思い出せないよー。

   香水とか買おうと思うと高いしねー」

 

 

と言った私に、

 

 

パンダ 「ムスク? これこれ」

 

 

と言って夫が洗面所から持ってきたのが、

制汗剤だった。

 

 

あー! これね!! 了解です。

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

今回のサムネイルの 色違いバージョン。

 

 

 

 

 

というわけで 

今回も しばらくお付き合いのほど、

宜しくお願い致します! 

 

次回につづく!猫あたま

 

 

 

てんとうむし

 

 

 

【(一)の語句解説など】 

 

(一)

【麝香】 じゃこう
ジャコウジカの雄の腹部にある香嚢から
採れる分泌物を乾燥したもの。
薬や香料になる。ムスク。
 
【蔵前】 くらまえ
現在の東京都台東区の町名。
江戸時代には江戸幕府最大のお米蔵、
浅草御蔵があったことに由来する。
 
【柳橋】 やなぎばし
かつて東京都台東区にあった花街。
 
【札旦那】ふだだんな
札差(幕府から旗本・御家人に支給される米の仲介者)
の客となる旗本や御家人のこと。
 
【雛妓】 おしゃく
まだ一人前でない芸者。
 

 

 

 

 
 できました!
 ↑ スタンプのお求めはこちらからどうぞ
 
 
  過去のyoutube用イラスト、挿絵などの中から40点です。