秋のSR600西日本、走ってみた  | 自転車乗りのBRMな日

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自転車のこと、ロングライド、ちょい乗り、峠活、そしてブルベに関するいろいろなことを書きたいと思います。

こんにちは。
9月にオダックス近畿さんの新しいSR600コース、SR600西日本(SR600NN)を走って来たのでまとめておきたいと思います。
コロナ禍でGWに予定していた近畿1000が延期(その後中止)となってしまい、急きょパーマネントなら行けるかな?と新コースのSR600NNにエントリーしましたが、更なる外出自粛とそして8月末まで全てのBRMが中止となり。。。
そして9月以降出走可能のメールをいただいて、ならばと9月の連休に遠征することにしました。(^o^)


【スケジュールと宿泊】
新コースで情報が少ない上に、既に完走された皆さんは早い方ばかりなので走行時間は全く参考になりません。でもコース上の宿泊ポイントはかなり限定的で皆さん宿泊されている約270kmの鳥取市内、その後は約410kmの蒜山高原が妥当のようです。
自分の場合は今回も当日移動してからのスタート、ゴールしてそのまま帰る2泊3日とMin滞在の予定なのでスタート時間の自由度が無く選択肢は更に狭くなってしまいます。
そんな訳でスケジュールは大さっぱにこんな感じ
・スタート 10:00
・270km  鳥取 4:00
 ネカフェで仮眠 9:00リスタート
・410km 蒜山高原 17:00
 ホテル泊 2:00リスタート
・600km ゴール 17:00   
・合計 55時間

スタートは当日移動なので10:00、270kmを18時間で走って鳥取市内は4:00、もしかするともっとかかるかも知れないし、9:00にはリスタートしたいと考えるとホテル泊ではなく、ちょうどコース上にある自遊空間で仮眠して、その後は蒜山高原に夕方までに到着、ジンギスカンを食べてホテル泊、夜中の2:00くらいにリスタートすれば翌日、姫路にゴールした後一風呂浴びて帰宅出来るかなっていう計画。今思えば自分の脚を過信したイージープランでした。(x_x)

【自分的ポイント】
宿泊地以外のポイントは3つ。
・1日目の補給
 スタートして少し走った後は鳥取市内まで250kmはコース上にコンビニがないし、山道ばかりで商店、飲食店も期待出来ないので買い込んで走るしかないか。ちょっと調べると地図上には187km付近、コースを数百m外れるとR29沿いにローソンがあるということになっていて、万一足りなかったら寄るのも有りか。
・難所の夜中通過
 1日目の鳥取へ抜ける扇ノ山、河合谷林道はこのコース屈指の難所とキューシートに書いてある、でもここを夜中通過することになるので灯火類は万全準備が必要。
・コース難度と走行時間
 紀伊山地よりはキツくて、北関東と同じくらい?コースプロフィールは峠としての標高はそれ程高くないものの繰り返しのアップダウンとキツい傾斜、林道には鹿をはじめ動物達が沢山というなかなかな厳しいSR600なコース。走行時間は雨がちだった北関東の実走をペースに多少の遅れは加味しつつの計画で。
ということで新幹線のチケット取って、蒜山高原にホテルを予約して出発。

【実走】
実走時間は以下です。
PC1 0km ファミマ姫路壱丁町店 10:00
   ※スタート(10:15)
PC2 47.6km  大田池線終点看板  13:22
PC3 95.8km  ミズバショウ公園看板 16:35
PC4 115.7km  鉢伏高原看板 18:44
PC5 134.8km  かつら千年水水くみ場 20:11
PC6 153.8km  うへ山の棚田看板 22:09
PC7 169.6km  氷山名水水くみ場 23:53

9/20
PC8 220.6km  上山高原コース看板 4:28
PC9 262.3lm  鳥取大砂丘看板 7:18

268km 鳥取市内 なか卯 9:00

PC10 302.3km 投入堂遥拝所 11:02
PC11 378.6km 桝水原標識 17:12
PC12 394.9km 鏡ヶ成看板 19:55

蒜山高原 413km  20:20 ~2:00発

PC13 445.3km 岡山森林公園案内板 6:59
PC14 463.7km 恩原高原 8:34
PC15 496.5km 赤波川渓谷 10:51
PC16 528.5km 若杉天然林 13:55
PC17 558.6km 白口高原 16:13
PC18 606.7km ファミマ姫路壱丁町店  19:13

57:13

ということでかなり遅遅です。本当に3日間、天候に恵まれてラッキーでしたが上りがどれもキツくてペースが上がらず、かなり厳しい展開でした。
●移動~スタート、当日のほぼ始発で新横浜からのぞみで姫路へ。新幹線の乗り換えでバタつき、予定から一本遅れそれでも9:20ぐらいには姫路着、ロッカーに荷物を預けたりスタートにギリギリ到着。
・新横浜、定番のシウマイ弁当。パワーをつけるのです。

・スタート~PC2、ここはまだまだ。途中のコンビニで補給の買い出し。
・途中、新野の水車

●PC2~PC4、上りが始まるとまぁ、どこも傾斜がキツいこと。ハチ高原とかとずっと10%以上、甘くない。
・PC2林道峰山、ここからも上り
・砥峰高原のススキ。秋らしい景色にしばし癒されます。
・山の中を林道は続く、当然上り。
・PC3、ミズハショウ公園、ここまでもキツかった。
・PC4鉢伏高原、とっぷり暮れました。

●PC4~PC7、日が暮れてせっせと走りますが、夜になるとPCポイントが見つけにくくてPC6、7は通り過ぎたり探してしまいました。
P7の氷山の名水っておいしかったけど、上り切った真正面にあるのに分からなくてずっと下ってしまった。
それにしてもR482って本当に国道って思うくらい細いところあったし、上り基調だし、夜だからかも知れないけど14kmの間、車、1台も見かけませんでした。
・PC5 かつら千年水、この裏にちょっとだけ汲めるところがあるらしいです。
・途中の板士野の棚田は真っ暗け、棚田は心の目で見るのです。
・小代温泉の自販機前にしゃがみこみ補給。宿は幾つかあったのでここに泊まるプランも有りなのかな。
・PC6うへ山の棚田、ここ看板小さいし、下ってくると裏側で表示全く見えないので思いっきり通り過ぎ。ガーミン地図の田んぼマークの途中にだったのでそれで気が付けば良かった。
・PC7氷山名水、ここも分からずにかなり下ってしまった。上り切った真っ正面道の向こう側だった。お水はとても美味しかった。

●PC7~PC8、補給は何とか足りている、いよいよ扇ノ山へ、難所ということで紀伊山地のような狭い林道を想像していましたが、どちらかというと荒れた千葉の林道っていう感じ。所々路面は濡れて、石、泥、枝など諸々の物が落ちているし、周りでは鹿の鳴き声が聞こえて、たまに道に出てくるし、電波は入らないし、かなりのキツさでした。4灯ライトで何とか乗り切った感じ。
・PC8上山高原、夜の山はスリリング。

●PC8~PC9鳥取、PC8を過ぎて鳥取方面に向かう頃には夜明けになってしまい、眠気がやってきて途中のベンチ的な所で暫く仮眠したりペースダウン、鳥取砂丘に着く頃はもう7時を回って、全くの遅延。鳥取のネカフェで仮眠は諦めて、なか卯で朝食を取って出発。今日は宿まで150km、早く蒜山高原に着いてジンギスカン食べてゆっくり休むぞと思ってました、この時は。
・鳥取砂丘、ようやく日本海側へ
・せっかくなのでちょっと砂丘見物、高校の修学旅行以来
・PC9、砂丘とは反対側の自販機のところ

●PC9~PC11、まぁ悪くないペースで走ってましたが、やはり大山、環状道路と言っても8%ぐらいから10%超えの直登が続きここも苦戦、でもまだこの頃はジンギスカンは余裕と思ってました。
・湖山池、良い感じです。
・PC10、投入堂。観光名所のようで賑わってました。
・山の上にあるお堂。
・いよいよ大山へ
・一息坂峠、この先もまだまだキツかった。
・大山のスキー場。スキー場ってことで、当然上りまくり。
・PC11、桝水原、大山越えてホッとしたところ


●PC11~PC12蒜山高原、ここでまさかのK15の通行止めで迂回発生、後から見れば単純な迂回路だったのだけど慌ててしまい右往左往、時間をロスってしまいました。暗くなってからのPC12到着で、看板がなかなか見つけられず更にタイムロス。そこからガーッと一気に下って蒜山高原に到着したものの何と20時過ぎ、ジンギスカンはもうダメかと諦めてかけていましたが、明かりが点いているお店が1軒、既に片付けモードですが、路上からジッと様子を伺っているとお店の方が声をかけてくれて無事入店、ジンギスカン食べることが出来ました。もうねホントここまでの厳しい道のりが報われました。ありがとう!ひるぜん大将。m(_ _)m
ご飯の後はホテルへ、蒜山インター付近のホテルは約5kmのコースアウト、アップダウンはあるしでちょっと失敗したかな。とにかく休むのです。
・まさかのK45通行止め
・迂回途中で暮れゆく空。なんとも物悲しい
・PC12、鏡ヶ成やっと見つけた。
・ようやくありついたジンギスカン。ひるぜん大将さんに感謝です。

●蒜山高原~PC15、ゴールしての帰宅を考えるとあまりゆっくり出来ないので、2時にリスタート。蒜山高原のセブンイレブンで補給とドロバの返送、やはりコンビニはありがたいものです。津黒高原方面が通行止ということで迂回路へ、思いっきり下った後、かなりの斜度でへこたれそうになりますが何とかクリア、よく晴れて星がもの凄く綺麗でした。ようよう夜が明けて爽やかな風に吹かれながらPC13へ、PC14はコース上から分かりにくいのでちょっと探してしまいました。PC15は赤波川渓谷、案内板も幾つかあり説明も所々にあってなかなか楽しめました。
・迂回途中の山の中から、オリオン座
・爽やかな夜明け。
・途中、休みながら寝転んで見上げた空、今日も良い天気
・PC13、岡山森林公園
・PC14、恩原高原。コース上からこの入口が見えないので夜は要注意
・ダムと山の緑
・コンビニのあるコースは幸せ
・PC15、赤波川渓谷。この案内板はポイントの先のやつ
・ポイントに解説があって楽しい
・鬼の風呂釜
・渓流が美しい
・滝です。
・いい感じの林道
・ここがあのトンネル

●PC16、PC17、あと100km、18時ぐらいにはゴール出来るかな思ってましたが、ここからもかなりキツい。田舎のノンビリした風景を楽しむという余裕は無し、PC16へはずっと上っているし、PC17は斜度キツいし、この辺は北関東の横根高原を思い出してました。
・兵庫県に入る
・なんかひたすら上ってる
PC16、若杉天然林。まぁキツいこと
・PC17、白口高原。ラストだけどもうヘトヘト

●PC17~ゴール、PC17のフォトチェックを過ぎてもまだ暫く上ってましたが、ようやく下りで姫路を目指し、帰りの新幹線を気にしつつ踏んでいきます。ゴールに到着したのは19時過ぎ、最終新幹線でもひとっ風呂浴びる暇もなく、ボディシートで消臭、無事に帰宅しました。
・ゴール、戻って来た~

と言うことで厳しくも楽しい3日間でした。
SR600は富士、北関東、紀伊山地に続き4本目、まだまだですが、来シーズンも走りたいと思います。( ^o^)ノ

【SR600のすすめ】
 自分は300kmを17~18時間くらいで走る普通のおじさんランドヌールで、バリバリに山岳を走っている方々とは全然違います。ただ峠や山道が好きで走っているうちに長い上りにも我慢出来るようになったという程度。
SR600は普通BRMから更に非日常的で奥深い味わいがあると思ってます。コース作成者のメッセージやこんな道通すかーっとか、夜中の峠越えとか。こんな自分でも行けるので、山岳好きでまだ走っていない方は是非チャレンジしてみては。
※富士がオススメなのですが、白根山が通れないので、ここは紀伊山地が一推しかな。

それにしても650kmって余計に走り過ぎ