「女性が責任ある仕事に就く時代へ」 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

「女性が責任ある仕事に就く時代へ」

先週、インターネット業界のイベントIVSが宮崎で行われた。
そのIVS最大の注目イベントがローンチパッドと呼ばれるスタートアップベンチャーのプレゼン大会だ。
過去、ローンチパッド優勝者の活躍は知られており、優勝者は、その後ベンチャーキャピタルからの大型資金調達に成功したり、上場した企業も少なくない(ホットリンクやクラウドワークス等)。それだけ事前の登壇者選定から、訓練まで相当ハードに、真剣に取り組んでおり、質が高いのが長く続いている理由だろう。

今回の優勝者は、カラーズの経沢女史だった。
働く女性に多くのベビーシッターの中から空いているシッターを人気・エリア等で比較した上、利用できるシェアリングエコノミーのサービス。シェアの特徴を生かし、従来料金の数分の一を実現するようだ。今後の女性活躍社会に不可欠となるサービスになろう。

今回の受賞には2つの意味があると思う。
まずは日本社会が必要としている「働く女性」に活躍してもらう環境作りに対応したサービスである点。
そして、優勝したのが女性経営者である点。


以前ブログでも伝えたが、今後は女性の活躍は日本社会が切望する重要事項である。
また現実的にも共働きせずに家計をやり繰りできている女性は全体の2割もいないという統計数値を見ても、もはや女性は一生働く事を前提に人生設計を考えるべきであると、私自身も考え方を改めた。今回、更に「女性が責任ある仕事に就く」ことも普通になる社会を念頭にすべきと、インプットした。

ヤフー、facebook、ユーチューブなど若手女性経営者が活躍しているのは有名だが、米国フォーチュン誌の「ベスト女性経営者50」ではIBM、GM、ペプシコ、デュポンなど超大手企業でも女性経営者が大活躍していたと知っていただろうか?

1位(前年1位) ジニ・ロメッティ(IBM CEO 57歳)
2位(前年29位) メアリー・バラ(ジェネラル・モーターズ CEO 52歳)
3位(前年2位) インドラ・ヌーイ(ペプシコ CEO 58歳)
4位(前年4位) マリリン・ヒューソン(ロッキード・マーティン CEO 60歳)
5位(前年3位) エレン・クルマン(デュポン CEO 58歳)
6位(前年9位) メグ・ホィットマン(ヒューレット・パッカード CEO 58歳)
7位(前年6位) アイリーン・ローゼンフェルド(モンデレツ・インターナショナル CEO 61歳)

10位(前年5位)シェリル・サンドバーグ(フェイスブックCOO 45歳)
16位(前年8位)マリッサ・メイヤー(ヤフーCEO 39歳)
19位(前年19位)スーザン・ウォシッキー(グーグル、ユーチューブCEO 46歳)

次回米国大統領選では民主党からはヒラリー女史、共和党からは元HP社長のフィオリーナ女史の出馬が話題になっている。これは米国に限った話ではない。身近なアジアに出張しても、中国、韓国、台湾など行くと、普通に子供はベビーシッターに預け、共働きで女性が活躍している。こんな社会に日本もなっていくのであろう。

弊社も女性の活躍のための環境作りにとどまらず、女性が責任ある仕事に就くための応援もしていかねばならない。そのためには、まず会社から意識改革を促し、制度やサポートなど環境整備を積極的に押し進めねばならない。更に重要なのは周囲や上司、特に男性が女性を理解し後押しすること。そして、女性社員自体も自分自身が責任ある仕事に就く自覚を持ってもらわねばならない。

日本の未来を見据え、率先してそんな会社を作っていかねば。

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