マダニ…結構頑丈な吸血虫 | はちクリブログ

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岐阜県岐阜市宇佐にあります、はちみつペットクリニックのブログになります。

こんにちは、はちみつペットクリニックです(。-∀-。)

涼しい風が吹くようになりましたね~



スタッフ亀のかめきちは、

相も変わらず脱走を試みて失敗の繰り返し…

なかなかへこたれない亀なのです(●'w'●)








さて今回は『マダニ』です。

ノミに続いて、何だかかゆくなりそうな話題ですが…

マダニについて簡単にお話を…




日本のワンちゃんネコちゃんに寄生するマダニは約20種類ほど。

種類によって大きさや体型、生息環境など異なっています。

ここでは、比較的日本全土に生息するフタトゲチマダニについて。

8本脚からなる節足動物で、クモやサソリに近い生き物です。

成ダニの体長はで3~4mm、雌も同じくらいです。

十分目で確認出来る大きさですねΣ(-∀-ノ)ノ

吸血用の口器を持っていて、発育や産卵の為に、

人や動物の体液(血液や組織液)を必要とします(-ω-;)

吸血すると、10mmほどの大きさにまで大きくなります。

なので、吸血前のマダニよりは、吸血して大きくなってから初めて

飼い主さんが気づく事の方が多いです。

夏から秋頃にかけて盛んに活動します。




実際のマダニの生活を簡単に…



ワンちゃんネコちゃんなど、動物に寄生した成ダニは、約1~2週間かけて吸血。

十分に血を吸い飽血した雌は、地面へ落下し、産卵を始めます。

この時、雌は何百もの卵を産みます(≧△≦)イヤー

約20~30日で卵から幼ダニは羽化し、動物に寄生。

3~7日程度吸血後、飽血すると地面へ落下し、

次の発育期へと脱皮します。

若ダニとなると、また動物に寄生。

幼ダニのように吸血し、飽血すると地面へ落下。

そして再び脱皮し、成ダニへ…

成ダニに成長すると、また動物に寄生し吸血。

飽血すると地面に落下し、産卵を始める…

というように、マダニのライフサイクルが繰り返されます。




マダニは吸血する時、ノコギリ状の歯が備わった口下片を動物に突き刺し固着していて、

種類によっては突き刺した時に唾液腺からセメント様の物質を産生し、

接着力を増しています!!(T∀T;)

マダニはノミと違って、一度吸血を始めると、

十分に血を吸って飽血になるまで同じ部分に食いついたままです。

抜かりない吸血方法ですね…

マダニに咬まれると、皮膚炎や貧血などの症状を引き起こします。

また、ノミ同様に人にも感染症を引き起こしますが、

比較的重篤で危険な病原体を伝播します!!

最近ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)があげられます。

ワンちゃんネコちゃんのみならず、人も十分注意しなければいけないマダニなんです!!






マダニは都市部でも草むらの中に生息しています。

予防の為にはそういった草むらや森林に入らない事が最良です。

また、ワンちゃんネコちゃんは駆除薬がありますので、

動物病院で定期的に投与して下さい(●'w'●)




マダニは吸血時強固にくっついています。

マダニを体表で見つけた場合、

「気持ち悪いーキャー」

といって、引き離そうとすると、

食い込んでいる口器部分だけが体表に残ってしまう危険があります!

そうやって引き離す際に病原体を含んでいる可能性のある、

マダニの体液に接触する危険もあります。

手袋をしてピンセットなどを使って取り除いたり、

薬剤を使ったりと方法はあります。

自宅で取り除く事が不安な場合は、動物病院へ行きましょう(。-∀-。)








ノミ同様長い記事になってしまいまいましたが、

読んで頂き、ありがとうございましたヽ(*゚∀゚*)ノ








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