【タイトル】Never ending Nightmares(ネバーエンディングナイトメア)

【プラットフォーム】PC(Win Mac Linux) Ouya PS4 PSVITA Switch iOS Android

【対象年齢】CERO: D (17才以上対象)

【ジャンル】サイコロジカルホラーゲーム

【プレイ人数】1人

【発売日】2014年9月26日(Steam Ouya)/2016年5月3日(PS4 PSVITA)/2020年7月30日(Switch)

【開発/発売】Infinitap Games

【収録内容】

【その他】

 

 マルチエンディング(3つ)

 

公式サイト →「Neverending Nightmares」

 

漫画作品(Pixiveコミック)→ 「Neverending Nightmares」

 

【あらすじ・導入部】

 

トーマス・スミスは悪夢の中にいた。夢から覚めてもそこはまた夢の中…。

 

 

 近年サイコロジカルホラーというジャンルに属する作品が多くなってきた気がします。見た目の怖さ以上に、精神的に追い詰められる主人公を描くもので、プレイヤーも精神的な恐怖を感じる作品です。そんな作品の代表作と言っても過言ではないと思われる「ネバーエンディングナイトメア」という作品について、今回は一席打ってみようと思います。

 

 

 このゲームは2014年に発売された作品で、当時私は実況プレイでこの作品を知りました。まずほぼ線のみで描き表されたビジュアルが目をひきまして、購入することに決めました。無彩色の背景と人物がメインではありますが、要所要所は鮮やかな色が塗られ、そこを調べると何かあるのではないか…といった分かりやすい作りになっています。※勿論色がついている所以外も調べられるようにはなっていますが。

 

 サイドビューのポイント&クリック式のゲームで、気になったものは取りあえず触ってみて調べて、次々と部屋を移動していくことでストーリーが進んでいきます。主人公は走ることも出来ますが、疲労しやすいために敵に追われている時などは息切れしてしまいます。因みに、敵に襲われてもゲームオーバーではなく、近い部屋のベッドの上で目が覚めてそこからリスタートすることになります。

 

 

 ゲーム内では状況をテキストで説明されることがほぼなく(イベント時の会話や、探索中見つけるメッセージのみ)、プレイヤーは主人公のトーマスを淡々と操作することになります。トーマス以外に登場する人物は妹のガビィで、会話イベントを見ていても二人の関係性があまり分からないようになっています。それくらい、終始淡々と話が進んで行くのです。トーマスが感情を出すのは話を進めていくことで辿り着く各チャプターのラストなのですが、これが何を示唆しているのかも、プレイヤーの想像に頼ったものになっています。

 

 そもそもこのゲームは「夢の中」なのです。しかし夢の中なのに疲労感があるというのが、本当にこれが夢なのかと疑ってしまう要因でもあります。

 

 

 

【考察が捗る作り】

 

 このゲームは制作者さんの体験を元に作られたという経緯があるようです。そのような話もあり、そこに興味を持ってゲームをプレイしたという方もいるかもしれません。どの程度体験が反映されているかは分かりませんが…。

 

 テキストが限られることで制作サイドの言葉に頼った作品の考察になるというのもあるあるではないでしょうか。実際このゲームの内容考察のブログ記事などでは、そのあたりも考慮した考察になっていたりします。

 

 ゲーム内で起こるイベントやエンディングからプレイヤーがそれぞれ想像していく、というところにこの作品のゲーム性があると思います。プレイヤースキルや謎解きの部分ではなく、考察こそがこの作品の「ゲーム」の部分なのではないか…ということです。精神病をゲームとするのは如何なものかと物申す人の気持ちも分からなくはないです。しかし、このような作品から学んだり思考を発展させるのは無駄なことではないと思います。

 

 どれが正解かではなく、どの要素でどんな想像が出来るかというそういう自分の中の知識や精神を使って思考力を鍛える、課題を提供するのは製作者です。それこそが「ゲーム」なのではないでしょうか。

 

 

 

 プレイ時間は一周だけなら2~3時間ほどになっています。フローチャートのようなものがあるので、どこからエンディングの分岐になるのか分かりやすいようになってはいますが、その分岐がどのタイミングで起こるかは分かりにくくなっています。そこが難しかったくらいで、あとは割とサクサクっと進められる難易度です。上記で書いたように、このゲームは考察がポイントだと思うので、徐々に変わって行く部屋の中やオブジェクトから自分なりのトーマスの心の中を想像してみては如何でしょうか。

 

 妹のガビィもかなり重要な人物だと思われます。しかも彼女は夢を進めて行くと立場が次々と変わります。亡くなり方も一つではありません。これがトーマスにとって何を表しているのか、ガビィの真の姿はなんなのか。彼女の身に何が起こったのか。知りたいような知りたくないような、そんな話です。

 

 そもそもこれは全てただの夢…という身も蓋もない考察もあり…か?

 

 

 

【プレイ日記】

 

 一応作品は17才以上対象ですが、18才以上対象のブログでストーリーを追いかけるプレイ日記をつけています。エンディングも(おそらく)全て回収しています。ネタバレ容赦ない内容になっていますのでご了承ください。

 

「ネバーエンディングナイトメア」プレイ日記