男はお尻が好きになる | ハチの○○な話

男はお尻が好きになる

【学歴社会】
こんな言葉を以前、テレビか五反田かどこかで聞いた事がある。
まだ10代だった私は「学歴より金が欲しい」なんて事を、眼を細めて夕日を見ながら言ったとか。言わなかったとか。
アレから10年という歳月が、「い」っという・・・「あ」っという間に過ぎて、私が欲しい物は『お金から人の笑顔』に変わった。
まぁ、例えるなら、10代の頃は胸が好きだったのに、段々お尻の方が好きになる男のソレに近い。

・・・って、そんな事ないか。そうか。

最近、ますます強く感じるんです。
・・・いや、お尻が好きとか、そういう事じゃなくて。

人の役に立ちたいって。

16歳の時に、友達と遊んで家に帰る途中、自転車を押して歩いているおばあちゃんを見付けたんです。
近づくとそのおばあちゃんの自転車のタイヤがパンクしているのがわかりました。
私は、おばあちゃんの家まで私が代わりに自転車を押して行ってあげれば良いんだと思い、おばあちゃんに声をかけました。

もちろん、ナンパ目的とか、もう少し若ければ。とか、下心は一切ありません。一切です。

私が「あの・・・」って、声をかけると、おばあちゃんは急いでカゴの中の大きな巾着袋を抱え込みました。

きっと、おばあちゃんは私にナンパされたと思ったのでしょう。

・・・って、そんな事ないか。そうか。

おばあちゃんは、私をひったくりと勘違いしたんです。

あの時、私は「おばあちゃん、自転車を代わりにに押そうと思っただけだよ。」って、心の中で小声で言いました。

おばあちゃんの表情を見た私は、声が出なかったんです。

私はそのまま黙って家に帰りました。


そして今、あの頃はわからなかった「外見」の重要さを痛感しています。
「学歴」の重要さも。

もちろん「外見」や「学歴」が全てとは思っていません。
理解をしてくれる方もたくさんいます。
ただ、どんな想いを持っていても、それを伝える為の土俵に上がらなくてはいけないんです。

それがすごく難しい。

最近、私達は社会の中でいうマイナスから生まれてくるように感じます。
そして、社会に出る為に、多くは学校に行って学び、やっとレベル1で、社会にでられる。
そう考えると私はまだマイナスのままなのかもしれません。

そんな私でも、夢を叶えられるという事を社会に見せる為に、なんとか毎日生きています。

人はすごく臆病だから、この想いを形にする為にも、私はもっともっと人を勉強したいと思います。


ハチのLife-Is-Art『スナップヒーロー』

『オレは曲がったおばあちゃんの左手に誓う』


ハチ