アメブロを見ていると、妻が旦那のダメさや不満を書いているものが圧倒的に多い。


 それは、一般的に男の方が悪いことが多いということではないと思う。男の方が我慢しているということだ。傾向として男は人に話したいと思うことも少ないと思う。一人で抱えてしまう。第一、仕事で忙しい。


 「休みの日はゴロゴロしているし、子供のことにも無関心」なんてオバサンの常套句だが、それは違う。子供のことに口を出させてもらえない、だけだ。


 私も子供はこう育てたいというのがあった。しかし、独裁者にもそういう方法論があり、それが唯一無二、最高だと思い込んでいる。だから私が子供に何か言ったり叱ったりすると、それは違う、そんな叱り方をするな、と必ずブチ切れるのだ。


 独裁者が私のことを、嫌いだ、気持ち悪い、出て行け、などと、ウソかホントかわからないが、日頃から軽んじるようなことを言うので、しかも子供の前でも平気で言うので(子供の前で言うかね!?)、子供も私のことを軽んじるようになった。


 何か気に入らないことがあると、私をにらんだり蹴ったりするようになった。さすがにこれは良くない、身を持ってわからせるべきだと思って、蹴ってきた足を払って、ビンタを一発くれてやった。続いて、人に暴力をふるうことはいけない、自分にされたら嫌なことは人にしてはいけない、と諭すつもりだった。


 しかし、間髪を入れずに独裁者が飛んできて、なんてことをする! ひどい! とギャーギャー喚き散らしたため、私の説教は出来ずじまいになった。結果、私が怒りに任せて暴力を振るっただけとなってしまったのだ。


 オヤジにぶたれもせずに一人前になる男がいるものか!


 それ以来、何かあれば母親が味方してくれる、父親(私)をやっつけてくれると思い、子供はさらに図に乗ってきた。母親の育て方ひとつで、子供はこんなになってしまうのだ。


 勉強もたいしてできないし、何かに夢中で取り組むということもない、ゲームとスマホとネットフリックスが全て、朝も起きれなくてグダグダしているし……。


「まったく、どうしてこうなっちゃったのかしら」


 なんてもっともらしく言うが、オマエのせいだろっ!


 自分のことは自分ででき、他のことにも積極的にかかわる、物事に前向きに取り組んでいくような逞しい子に育ってほしかった。小さい頃、まだ母親の影響が薄い頃は、それが出来ていた子だった。いつの日か気づき、母親を反面教師と見て自分を変えていってくれたらと思っている。