あたしたち夫婦は「できる範囲で、できるだけのことを」の考えで
保育園や療育の先生と連携し、それぞれの職場に事情を説明し、
息子をフォローすることを優先して行動しています。
しかし、時にはその強い気持ちも、周りの方の言葉によって
大きく揺らぐことがあります。
今回は、そんな例をまとめてみました。
①「考えすぎじゃないの?」「そんな風に見えないのに」
「男の子なんて、遅くてもそのうち喋るよ~」
息子は、普段から大声を出したり、暴れたりするタイプではなく、
話せばわかる、大人しめな良い子ちゃんなタイプです。
特にやんちゃな男の子を育てている親御さんからよく言われるセリフです。
抱えてる問題は人それぞれなので、
どれが楽で、どれが苦しいかなんて比べることはできませんが、
プロの先生が「必要」と仰ってるうえで通院してるので、
静かに見守っててくださいね~と思ってます。
②「母親が悪いからじゃないの?」
…これはズバリ、あたしの母のセリフですw
具体的には、息子が拙い発音で伝えようとしていることを
「○○かな?△△かな?」
「○○って言ってるのかな?うんうん」などと、
あたしが通訳&会話をすることに対し、
「はちゃが先回りして全部言ってるのが悪い」
「ちゃんと喋れないままだから、言葉が遅くなってるんだ」
と、指摘してきたことがあります。
「母親が悪い」って、母親に言われたくない言葉NO.1じゃないですかねぇ?
速攻で療育の先生に相談したところ、
「彼の場合は、発語に消極的なので、成功体験をどんどん増やして、
『伝わる』会話の楽しさを知ってもらう方が先!
拙い言葉を聞き取るのは、とても根気が必要だけど彼にとってはプラスです!
その点、お母さんは上手にできてて◎!」と力強いお墨付きを頂きました。
また、息子の発音を聞き取れる母(あたし)や、保育園の先生以外の
人と交流することで、「伝わらない」経験をすることも大事!とも頂きました。
確かに、ばあばちゃん(あたし母)が何泊かしていった後は、
刺激を受けるのか(?)新しい言葉や動作が増えていましたw
※ばあばちゃんなりに、色々好意でやってくれてるんだと思います^^;
③「今日はお見舞い?風邪ひいたの?」「今日はお休み?」
息子が療育に通っている病院は、子どもの療育専門ではなく、
一般のリハビリや、入院、診療などもある病院のため、
わりと元気な高齢者の方も外来でいらっしゃいます。
もちろん療育に通う子どももいますが、レベルの重い子が多いので、
「元気でにこにこした2歳児」は、珍しいようです。
待合のベンチでは、よく高齢の方に声をかけられます。
息子は後ろに隠れてしまうので、あたしが相手することになるのですが
最初のうちは、なんて答えていいものか、狼狽え、言葉を濁しておりました。
下手な表現をすると、息子を傷つけかねないので…。
「この子は言葉がゆっくりなので、病院までお話の練習に来たんです^^」
いまでは、そんな感じで答えられるようになりましたw
…と、色々書きましたが、療育に通い始めた当初は、
一つ一つの言葉に動揺したり、傷ついたりしていました。
「療育に通っている」と言っただけで、相手に「えっ、ごめん」と謝られ、
こっちもどう返していいのか言葉に詰まることもありました。
そもそも、あたしは息子の現状を「かわいそう」とか「大変」とか思っていなくて、
「今はまだ言葉を勉強中。そのうち気が向けば喋りだすんじゃない?」
程度にしか思っていません。
先日、息子が3歳の誕生日を迎えたときのことです。
旦那曰く
「この3年間、ケガも病気もなく、元気に育ってくれてありがたいね」とのこと。
「ねぇ、それって人によっては、『うちの子は障碍がある』って
悲観してるところじゃない?」とあたしが聞いたところ、
「これが息子の『普通』でしょ?」との返事。
旦那、器デッカーい!ww
あたし、この人と夫婦で良かったなーと思った瞬間でした。
(似たもの夫婦ともいうw)