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読了 2019.09.13

 

2011年3月、日本は「死の淵」に立った。

福島県浜通りを襲った大津波は、福島第一原発の原子炉を暴走させた。

全電源喪失、注水不能、放射線量増加・・・・・・このままでは故郷・福島が壊滅し、日本が「三分割」されるという中で、使命感と郷土愛に貫かれて壮絶な闘いを展開した男たちがいた。

あの時、何が起き、何を思い、人々はどう闘ったのか。

ヴェールに包まれた未曽有の大事故を当事者たちの実名で綴る。

 

 

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このブログでノンフィクションについて書くのは、初めてかなひらめき電球

むしろ私自身ノンフィクがあまり好きではなくて、避けてきたからかも・・・・・・。

 

ですが、今回この本を母親に紹介された際に、『テレビでしか見たことがなかったあの景色の裏に、何があったんだろう・・・・・・』と、私なりに興味を持ち知りたくなったので、手に取りました。

 

まず、文章や構成自体が今までイメージしてきたノンフィクションと違って、難しい言葉も少なく読みやすかったです。

話の視点が、現場にいる人たちからの視点からズレないのも、分かりやすかったな~と。

 

そして、私は本を読むとき感想を文章にできるように、頭の中である程度まとめながら読みます。

ですがこの本は、子供のころ以来久しぶりに、意識を完全にもっていかれて夢中で読み進めました。

 

 

私が今こうやって、『平和ボケ』ともとれるごく普通の日常を送れていることに、まずは感謝したい、と思える内容でした。

その裏には、現場の吉田さんはじめたくさんの方々や、自衛隊員、協力企業があってのこと。

あそこで踏ん張ってくれる人がいなかったら今頃・・・・・・、と思うと寒気がします。

 

映像で見ていたあの光景の裏に、たくさんの人のドラマが渦巻いていたことを初めて知りました。

それに加えて日本メディアの報道が、いかに一部分だけ切り取られたものであるか、改めて思い知らされました。

私は、一部分、いやそれ以上に、何も知らなかった。

 

 

絶望ともとれる状況に陥った時、人は本性を現す。

土壇場こそ、その人の本当の姿が垣間見える。

あの時、現場にいた方たちが、あの方たちで本当によかった。

 

そして津波でなくなられた二人の青年にも、心から感謝とご冥福をお祈りいたします。

 

 

誰が悪いとか、原発反対だとか、法改正とか、そんな難しい専門的なことは分かりませんが、あのとき日本の未来を背負って、命を懸けて闘った人達がいたことを知ることができてよかったです。

 

人間では抑えることができない人工物が渦巻くこの時代。

人が作ったものに、責任をもって、人として最後まで闘える人間になりたいと思いました。

 

 

本ももちろん読んでほしいけど、映画化されるし、多くの人に触れてほしいな~~。

Fukushima50公開が楽しみです。