桃園市、台鐵桃園駅の裏口側にある桃園客運の桃園總站です。
桃園客運の路線バスは表口側にあるバス乗り場へ発着する路線が多いですが、中長距離路線や高速バスを中心にこちらの桃園總站が始発となっています。
桃園總站は桃園客運の本社と一体化したターミナルでまさに桃園客運の中枢ともいえる場所となっています。しかし、一階の乗車券窓口は閉鎖されており、乗り場には係員がいないことが多いです。
このためか、バスの発車案内はしっかりと行われており、窓口跡の上にある時刻表の他、直近の各路線の発車時刻を表示する液晶モニターも用意されています。
桃園總站の留置スペースには桃園客運のほか、三重客運や台北客運など、共同運行を行う他社の車両も留置されています。
ターミナルの周辺には桃園客運の車両基地が広がっており、複数の敷地に相当な台数のバスが留置されています。
台鐵桃園駅の裏側は各社が車庫を持っていて車庫銀座状態になっています。
こちらは國光客運の車庫。短距離路線の車が中心の配置のようですが、車庫内に洗車機能も持つ立派な営業所となっていました。
國光客運の車庫の向かい側には統聯客運の車庫が広がります。
こちらは桃園市公車用の車両を留置しているようで、桃園市公車への参入もまだ最近ということもあり真新しく、手狭な車庫になっていました。
営業所社屋はなく、代わりに廃車になったバスが建物になっているようです。
桃園駅裏口から最も近い場所、桃園客運桃園總站の建物の目の前には中壢客運の車庫があります。こちらは高速バスから路線バス車両まで様々な車両が留置されています。
車庫の外壁には中壢客運の運行する高速バス路線の広告が大きく掲示されていました。
それでは桃園總站より発車している路線バスを紹介します。
こちらは三峡行きの5005路。新北市にまたがるため、公路客運路線として運行されています。本数は毎時2~3本程度で、車両は路線型からハイデッカーまで様々です。
こちらは大渓行きの5096路。かつては公路客運路線でしたが、桃園市内で完結することから、2016年12月1日より桃園市内線へと編入されました。
毎時3本程度の本数が運行され、こちらも路線型からハイデッカーまで様々な車両で運行しています。
こちらは龍潭行き。5044路と5053路の2路線が運行されています。こちらの2路線も2016年12月1日より桃園市内線へと編入されています。
本数は5053路の方が圧倒的に多く、毎時2~3本は運行されています。
こちらは中壢行き。桃園~中壢間は表口側から出る1路がメジャーですが、桃園總站からは5008路、5010路、5011路と中壢行きが3路線出ています。
いずれも経路が異なり、これまで公路客運路線でしたが、2016年12月1日より桃園市公車へと編入されています。
車両は大型車も使用されますが、便によってはこのようなマイクロバスとなる場合があります。
こちらは前回乗車してきた台北北門~桃園間を運行する9102路。桃園側の始終着は長距離路線らしい立派なバスターミナルなのがよいですね。
こちらはGR路。桃園捷運緑線の先導公車として運行されている市内線です。
桃園より南崁、好市多方面へ運行しています。車両は原則としてノンステップバスを使用し、このような電気バスも使用されています。
このほか、八徳方面へ運行するGR2路もあります。
こちらは502路。小烏來方面へ週末運行している台湾好行路線です。
大渓老街なども経由し、途中下車しながらの観光利用も便利になっています。
車両は台湾好行カラーの車が中心に使用されているようです。
こちらは206路。桃園と高鐵桃園駅を結ぶシャトルバス路線(高鐵快捷公車)です。
シャトルバス路線とはいってもノンストップというわけではなく、沿線のバス停に止まりながら高鐵桃園駅を目指します。車両は高鐵快捷公車カラーの専用ハイデッカー車が使用されています。
最後は高速バス路線を紹介します。
こちらは台北市政府行きの9005路。中山高経由で運行する高速バス路線です。
三重客運と桃園客運の二社共同運行で、三重客運は路線バスシャーシのトップドア車、桃園客運はハイデッカー車がそれぞれ使用されています。
台北~桃園間は高速バスの需要が非常に高く、当路線もラッシュ時は随時運行にも関わらず軒並み満席となることがあります。
桃園駅の表口側からはこのほかにも多くの路線が出ていますので、確認されることをおすすめします。また、桃園總站発着の路線についても一部は表口側のバス停にも停車します。