すっかり季節も、春になってきましたねコスモス

朝一番の窓をあけると、とても気持ち良い空気が入ってきます。

少し肌寒い気もしますが、これはたぶん気合いの問題でしょう。

あとは、ヒートテックを脱げれば、本当の春がくるように思います。

 

最近、良い本と出合う機会がありましたので、

ご紹介したいと思います。

 

「働く幸せ」

 

 

日本理化学工業(株)の会長

大山泰弘さんの著書です。

 

日本理化学工業は、粉の出ないチョークを作っています。

日本の3割は、日本理化学工業のチョークだそうです。

 

この日本理化学工業はとても注目されている企業です上差し

それは、

50人の社員の内、

障がい者の雇用が7割であること。

しかもそれは、知的障害者であることです。

 

知的障害者の雇用は、障害者の中でも一番敬遠されてきました。

私も身内に、知的障害者がいるので、よくわかります。

 

なかなか仕事を覚えられない。

伝えたことをすぐに忘れてしまう。

 

数々の失敗を繰り返し、繰り返し、

だけど、あきらめることなく、愛情をもって彼らと接し、

ついに、仕事の工程に彼らを合わせるのではなく、

彼らに工程を合わせる工夫をし、

他の企業と比較しても、高水準の生産性をあげている

素晴らしい企業なのです。

 

いま、世の中は空前の人手不足に陥っています。

過疎化の進む地方だけでなく、

大都市でも同じ問題を抱えています。

 

政府も、働き方改革を成長戦略の一つとして掲げ、

生産性をあげていくよう指導しています。

 

ただ、生産性を上げると言っても、

そんな簡単なことではありません。

 

人手がいないため、1人2役3役をこなさなければなりません。

長時間労働になり、結果体をこわす人が増えています。

モチベーションが下がることで、生産性はより下がります。

 

給与コインたちをあげればいいのか?

ひと昔は、それで大丈夫でした。

好条件で人があつまり、給与UPで社員はモチベーションをあげます。

だけど、一時的なもの、短期間でしか効果はありませんタラー

 

いま、人はお金(給与)札束だけをもらうために

働きつづけることはできないのです。

 

では、お金に変わるものは何なの?

それは、働くことに対しての生きがい(やりがい)だと思います。

 

知的障害者は、今まで働きたくても働けない環境でした。

いま少しずつ、法律も改定していますが、

厳守している企業は少ないといいます。

雇用するよりも、罰金(ペナルティ)を払うほうを

選ぶ企業も多いということですタラー

 

日本理化学工業の大山会長も、

最初に知的障害者を社員として雇用するまでは、

なぜ、施設でのんびり過ごすのではなく、

外に出て働きたいというのだろう?と思ったようです。

 

50年前に、養護学校の熱心な先生からキラキラ

生徒の採用依頼があったそうです。

だけど、3度お断りしたそうです。

それに対して、先生は、

「雇わなくてもいいので、働く体験だけさせてほしい」

とお願いし、

大山会長も、1週間だけの研修を承諾しますグッ

 

1週間、研修中にもかかわらずに、

休憩時間、終業時間をわすれるほど、

ただひらすらに、商品にシールを貼る仕事に没頭する姿に、

社員の女性陣が心をうたれ、

責任をもって面倒を見るからと、

研修終了後に大山会長に

継続雇用を直談判したというのです。

 

その1週間の研修を受けた実際の知的障害者の方が、

障害者雇用の第一号になるのですが、

それからなんと、50年間

日本理化学工業で65歳の定年まで働き続けたというのです。

 

本当に素晴らしすぎますキラキラ

 

この会社は、のちのち、

「日本でいちばん大切にしたい会社」に表彰され、

カンブリア宮殿にも出演されています。

新商品も続々と開発されています。

 

何度も言いますが、素晴らしすぎます。

 

いま、日本理化学工業の工場敷地内には、

「働く幸せの像」が立っています。

 

その台には、次のような言葉が刻まれています。

 

導師は人間の究極の幸せは、

人に愛されること、

人にほめられること、

人の役に立つこと、

人から必要とされること、

の4つと言われました。

働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。

私はその愛までも得られると思う。

 

(大山泰弘)

 

なぜ、知的障害者の方が働きたいと思うのか、

その答えが、この言葉にあると思います。

 

我々、健常者もしっかりと考えなくてはならないと思います。

なぜ、働くのか?

 

 

 

働くという字ですが、

もともと、漢字は中国大陸から伝わったものですが、

「働」という言葉は、

日本でつくられたと言われています。

 

人のために、動く。

だから、働く。

働くとは、自分のためでなく、

人のためを思い、働くのかもしれません。

 

人手不足が深刻化した現代社会においての

解決するヒントは、ここにあるのかもしれない。

 

一人でも多くの障害者の方の雇用される企業が増えますように。

私はまだ一人でやっているほんの小さな会社ですが、

将来その一つになりたいと思います。