当院では猫のテテちゃんの他にもう一頭、ミニチュアダックスフントの17歳のムサシくんを飼っています
ムサシくんは3年前、知り合いの動物病院で保護されたワンちゃんでしたその当時のムサシくんは『会陰ヘルニア』という病気を抱えていたのです
『会陰ヘルニア』とは肛門の周りの筋肉の隙間から直腸や膀胱などのお腹の臓器や脂肪が出てしまう病気です
見た目は肛門の両側または片側が膨らんだり、排便時に力んでも便が出ない、膀胱がヘルニア部分に入ってしまうとおしっこが出ないなど命にかかわります
会陰ヘルニアのリスクとしてはオスが圧倒的に多く、去勢手術をしていないことがあげられます
治療法としては出てしまった臓器を元の位置へ戻し、ヘルニア部分を塞ぐ手術になります
当院ではメッシュを使って、ヘルニア部分を塞ぐ手術を行なっていますメッシュは自分の組織ではないので、メッシュや縫合糸に拒否反応を示してしまうこともありますが、ヘルニアの再発率は低い手術です
これから手術後のお写真を載せますが、お尻のお写真なので、お食事中の方はご遠慮ください
手術後の傷跡は痛々しいですが…
ムサシくんも当院での直腸固定とメッシュによる会陰ヘルニア整復術の手術を経て、現在17歳となった今も元気に過ごしています
2年前に猫のテテちゃんが来てからは一緒に遊んだり、ボールを追いかけたりとさらに若返っています
夏にはサマーカットしてスッキリしました
テテちゃんとともに単色なので、インスタ映えは難しいですが(笑)、単色ブラザーズとしてがんばっていますこれからも元気に歳を重ねてもらいたいです